箱根山・丸岳(はこねやま まるだけ)神奈川県箱根町・静岡県御殿場市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トップに戻る 2014年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順 2014年5月10日 乙女峠 →0:35→ 丸岳 →0:15→ 富士見台 →0:15→ 長尾峠 →0:25→ 三等三角点 →0:15→ 富士見ヶ丘公園 →0:35→ 箱根側ハイキングコース入口 →0:15→ 桃源台駅 全歩行時間 2時間35分 坂田の公時ゆかりの金時山から乙女峠へ下り、小休止の後箱根丸岳へ向かうことにした。時刻は午前10時20分、まだまだ歩く時間はたっぷりある。丸岳・長尾峠の案内に従い緩やかな傾斜の坂へ向かう。木の間越しながら南には箱根最高峰の神山と噴煙たなびく大涌谷が見えている。 なお、乙女峠の標高は1005m。峠に立つ案内によれば、昔、仙石原の娘が父親の病気を治そうと、峠の先の地蔵堂に日参し、満願の日に父親の病気は治ったが、彼女は雪に埋もれて死んでしまったと伝えられている。彼女の霊を哀れみ、乙女峠と呼ばれているそうだ。
まるで遊歩道のような快適な道を進んでいると、ピンクの三つ葉ツツジが咲いている。背の低い自然林の下を進むので、足下はとても明るく、日差しを感じながら歩くのは楽しいものである。やはり木の間越しになるが、山頂に雪を頂いた富士山は、地方から来たものにとって最高のプレゼントである。 木の間越しの金時山と富士山 少しずつ高度は上がっているが、大して負荷を感じることなく、緩やかな傾斜が続いている。足下にはスミレの花も満開で、まさに春爛漫の中を歩いている。時折現れる展望に癒やされながら進んでいると、前方にアンテナが見えてきた。これは丸岳の山頂に建つアンテナで、背の低い笹原越しながら、富士山が近くに見えている。
丸岳山頂から眺める風景 すぐに平坦な丸岳の山頂へ到着、南には大涌谷と神山、その右に芦ノ湖の展望、芦ノ湖の手前にはゴルフ場が見えている。山頂から少し北へ向かうと、笹原の先にアンテナが建ち、その左に富士山が美しい姿を見せている。丸岳からは、箱根方面の展望がずば抜けて美しいので、ベンチに腰掛けながら小休止を取り、昼食のおむすびをほおばる。
丸岳から箱根方面の展望(クリックで拡大) 丸岳の山頂から眺める周囲に広がる展望 簡単な昼食の後、更に南へ向かって進む。眼下にゴルフ場を眺め、緩やかな傾斜の坂を下る。進行方向には時折視界が開け、これから向かう稜線が見える場所もある。やがて富士山と芦ノ湖の両方が見えるのは、ここだけと言われる富士見台へ着く。展望台の上に立てば、確かに富士山と芦ノ湖が見えるすばらしい展望地だ。展望台の上から美しい風景を眺めた後、富士見台を出発する。
富士見台から眺める風景 富士見台から10分も進めば、長尾峠へ到着、この先で湖尻峠と仙石原の分岐が現れる。ここから湖尻峠まで90分、仙石原までは80分、先ほど通過した丸岳へ35分、乙女峠へは60分の地点である。長尾峠を出発、相変わらず明るい登山道が続いている。すぐに長尾駐車場の案内が立っているので、ここには駐車場を利用して来ることができるのだろう。
少し進めば右に富士山の展望が開けた。横には箱根スカイラインの料金所も見えており、背後を振り返れば丸岳の山頂に立つアンテナも見えている。久しぶりの展望に元気をもらい、新緑の下に続く道を辿る。すると突然という感じで、登山道の中央に三等三角点が置かれていた。前方には小高い山が見えており、その手前に広い芝生広場が整備されている。 坂を下っていると芦ノ湖と神山・駒ヶ岳方面の展望をわずかに眺めることができる。箱根スカイライン越しの富士山といい、芦ノ湖の展望といい、見えているのは美しい景色ばかりである。鞍部まで下り、横木の階段の整備された道を登り返せば、先ほど遠くから見えていた芝生の広場の手前に着いた。 広場から富士山と歩いてきた稜線 富士見ヶ丘公園から眺める風景 案内には富士見ヶ丘公園と書かれており、確かに富士山を眺めることができるが、展望地はもう少し先へ進んだ肩のところで、芝生の広場からは、それこそ感動的な富士山が目の前にそびえている。北には金時山から丸岳へと、今まで歩いてきた稜線が一望。歩いてきた距離に、よくぞここまで歩いてきた、という思いを強くする。 富士見ヶ丘公園から眺める風景(クリックで拡大) この展望公園で小休止を取り、いよいよ本行程の最後のピークへ向かう。左右に笹を眺めながら進んでいると、やがてピークへ到着。前方には箱根方面の展望が広がり、冠ヶ岳の右に箱根最高峰の神山、その右に駒ヶ岳と、美しい山容を眺める。
眼下に見える芦ノ湖へ向かって、笹原の中には一本の線に見える道が続いている。すぐに分岐が現れ、進行方向は深良水門(40分)・湖尻峠(25分)、左がこれから向かう湖尻水門方面で、20分と案内されている。この分岐を左折し、湖尻水門を目指す。 左右には細竹が茂り、前方には芦ノ湖、その上に神山などの美しい山容が広がる。相変わらず左右に細竹を眺めながら整備された道を下る。途中には岩の目立つ場所などもあるので慎重に歩を進め、やがてハイキングコース登り口の案内のある箱根湖畔ゴルフコースの横に下り立った。ここで舗装道を左折し桃源台を目指す。 箱根湖畔ゴルフコースの横に下り立った
途中に掲示された芦ノ湖西岸歩道(ウォーキングコース)の案内を眺めて現在地を確認、これから芦ノ湖方面へ進み、湖を眺めながら桃源台へ向かう。お昼を少し過ぎた時刻だが、キャンプ場では多くの観光客がバーベキューを楽しんでおり、おいしいにおいが周囲に漂っている。
もう桃源台までは400m、湖尻にしても900mでこのあたりの地理も少しずつ解ってきた。間もなく桃源台駅へ到着、箱根丸岳登山はこの桃源台駅で一応終了となる。 丸岳山頂とアンテナ 丸岳から箱根方面 富士見ヶ丘公園から富士山 金時山と丸岳 神山と駒ヶ岳 富士山 前の山 金時山 を見る 次の山 箱根山 浅間山・湯坂路 を見る 登山口周辺の地図はこちら 神奈川県箱根町 丸岳 登山口付近のMAP |