山(がっさん)山形県鶴岡市

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2012年8月5日

八合目登山口 →0:15→ 無量の池 →1:00→ たたみ岩 →0:10→ 仏生池小屋

 →0:30→ 行者返し →0:20→ 木道の始点 →0:15→ 月山神社 →0:05→ 芭蕉句碑

 →0:05→ 月山神社 →0:15→ 木道終点 →0:15→ 行者返し →0:25→ 仏生池小屋

 →0:10→ たたみ岩 →0:40→ 無量の池 →0:05→ 御田原神社 →0:05→ 登山口

全歩行時間 4時間35分

 山形遠征二日目、今日は一番密度の濃い日であり、少々欲張りすぎた計画かも知れないと後で反省。まず出羽三山霊場の月山へ、次に羽黒山へ行き、最後に湯殿山へ。一日で出羽三山霊場巡りをする予定である。更に、夜は本日から始まる東北四大祭りのひとつ、山形山笠まつりの見学で、お祭りの終了は午後9時である。

羽黒山神社 大鳥居 月山ビジターセンター前

 早朝の午前3時に起床、こんなに早く登山のために起きるのは、屋久島宮之浦岳以来である。ホテルを3時半前に出て、途中のコンビニで朝食のサンドと水分2.5リッターを購入。なお、昼食は羽黒山で蕎麦を食べる予定である。山形駅前から東北中央道を北へ進み、山形ジャンクションを左折し、山形道を北西から西へ向けて進む。

一合目 海道坂 二合目 小月山神社

 月山インターで高速を降り、月山花笠ラインを走り、この先の湯殿山インターから再び山形道に入る。すぐに庄内あさひインターで高速を下り、県道44号と47号を進んで羽黒山有料道路の先に建つ月山ビジターセンター前を右折。この先は一本道で県道271号を南下する。

三合目 神子石神社 四合目 強清水

 しばらく進むと右に海道坂(かいどうざか)と案内される月山の一合目を過ごす。少し坂を下り交差点を直進、二合目の小月山神社、三合目の神子石(みこいし)神社にそれぞれ参拝する。四合目は強清水(こわしみず)、五合目は狩篭(かりごめ)と案内されている。なお、この五合目からは前方に八合目の駐車場を眺めることができる。既に駐車場には、数台の大型バスが駐車していることが分かった。

五合目 狩篭 八合目の駐車場を眺める

 六合目は平清水(ひらしみず)で眼下に鶴岡の市街、前方には八合目の駐車場を眺める。この先より展望が良くなり、七合目の合清水(ごうしみず)を過ごせば間もなく八合目の駐車場へ着く。駐車場到着は午前6時半だが、既に多くの車が駐車していた。この駐車場にはトイレが設置してあり、協力金として100円を支払うよう案内されている。登山口に向かって左手には売店もあるが、こちらには帰りに立ち寄ることにする。

八合目駐車場 月山登山口

 登山準備の後、すぐに八合目を出発。登山口の先から道は左右に分岐しており、左手に向かえば月山御田原参篭所や御田原神社を経由して月山へ向かい、右道を採れば無量の池を経由してやはり山頂へ向かう。ここでは、帰りにのんびりと月山御田原参篭所や御田原神社を散策するため、無量の池を経由する右道を採る。

左右の分岐 木道を進む

 足下にオオバギボウシや鮮やかな黄色のニッコウキスゲを見ながら整備された木道を進む。背後にはまだ駐車場がとても近い。周囲は見回す限り湿地帯が広がっており、池の水面に青空が映えて美しい。進行方向の草原の先には小山が端正な姿を見せており、とても嬉しい眺めである。

無量の池 岩の道を進む

 月山のお花畑の説明板の置かれた休憩所を通過、前方に美しい無量の池が現れた。この先の分岐を右折して月山へ向かう。案内には山頂まで約2時間30分と書かれている。現在時刻は午前6時51分、9時半までには山頂に着く予定である。これまで歩いてきた木道と分かれ、足下には不規則な形をした岩が整然と配置されている。

ニッコウキスゲのお花畑

 周囲にはニッコウキスゲのお花畑が広がり、最初から美しい風景が広がっている。緩やかな坂を登れば。無量塚と案内される場所を通過。背後を振り返れば、平坦な湿地帯の中に浮かぶ池の姿がとても美しい。この先で気持ちの良い岩の道を一登りすると、上の段に出たという感じがする。南前方には1758mピークが美しい山容を見せており、手前右にそびえる1679mピークと合わさった優しいラインは、とても気持ちの良い山脈である。

眼下には湿地が多い なだらかな山容

 草原の先にそびえる山脈は、少しずつ低くなり、このピークの山腹には多くの登山者を見つけることができる。これから向かう登山道は緑の草原の中に刻まれた一本のラインのようにも見えている。高度を上げて行くと、眼下には雪渓が目立ち始め、草原の中に浮かぶ白い色はとても鮮やかである。足下に続く岩道はまだまだ続き、前方に岩の多い場所を過ごす。整然と並ぶ岩が現れれば、この場所はたたみ岩と言われる名所で、びっしりと岩が敷き詰められている。

岩道と雪渓 たたみ岩

 このたたみ岩を過ごし、もう少し進むと突然前方が開け、1828mピークが目の前に現れた。気まぐれに発生する雲にさえぎられていたためか、この雲が切れれば、仏生池小屋の先に現れる美しい山容に言葉を失う。九合目真名井神社佛生池の案内を確認、山小屋の周囲には美しい花が咲いており、小屋の手前にはお地蔵様などが多く祀られている。

仏生池小屋と真名井神社

仏正池小屋前のお花畑とオモワシ山の風景

 登山道は1825mピークの左側を巻きながら進む。周囲の展望は気まぐれな雲の流れにより七変化、いろいろな風景を楽しむことができる。ごつごつした岩場を抜け、左から右へ山腹を巻くように進むと、前方には平坦な山脈が見えてきた。この平坦な場所に着くには急な斜面を登らないといけないようだ。もう少し進むと、山脈の右端に月山のピークが見えてきた。ここに来てようやく山頂を眺めることができた。

月山へ続く登山道 月山の山頂が顔を出す

 しばらく緩やかな坂が続くので快適に進む。やがて前方に岩が目立ち始め、角度が急になったと思ったら、この急な斜面が行者返しと呼ばれる場所であった。案内には、役行者が月山登拝の下り、月山大神より修行未熟を悟らされ、羽黒山へ戻された地とのこと。確かに急な岩場だが、慎重に登れば大丈夫、行者返しには左右の道があり、右道を採ると行者返し来名戸神社が岩の中に祀られている。

行者返しの岩場と来名戸神社

 この難所を無事乗り越えれば、この先には先ほどのたたみ岩のような整然と並べられた石畳が続く。この場所は眼下に広がる草原を眺めるのに丁度良い場所なので、多くの登山者が休憩をする場所でもある。前方には緩やかな斜面が続いており、再び気持ちの良い登山道に感激しながら歩を進める。

整然と並べられた石畳 月山は間近

山頂下の木道とお花畑

 少し急な石段が現れ、この石段を登れば前方に月山の山頂が見えてくる。この先からは山頂下のお花畑、木道を歩きながら周囲に花を観賞する。気まぐれな雲に展望をさえぎられながら、周囲に広がる草原を眺める。尾根道の左側を進むと周囲は岩の多い風景となりまるで別世界に迷い込んだような気持ちになる。そのまま山腹につけられた岩の道を進むと 左には美しい雪渓が広がり、まるでアルプスの中にいるようだ。

木道周辺に広がるお花畑 尾根の左側を進む

月山山頂手前の風景

 美しい風景を眺めながら進むと、間もなく月山神社本宮へ到着。神社の中に入り、休憩所に荷物を置いてお祓いを受ける。事前に頂いた人形の薄紙は、お祓いを受けた後、自分の身体を清め、最後に社務所の手前に置かれた水のある場所に浸す。これで神事は終了である。奥へ進み本宮に参拝し、御朱印を頂いて無事月山への参拝をすることができた。なお、本宮内は撮影禁止である。

月山神社へ参拝 山頂小屋と平原

月山神社下から眺める風景

 本宮前で記念写真を撮り、周辺散策。本宮下より眼下に広がる展望を眺め、頂上小屋を過ごしてもう少し南へ向かう。平坦な場所より月山本宮と周囲に広がる展望はとても素晴らしい。いつまで眺めていても見飽きない風景に時の経つのも忘れる。ところが本日の予定は盛りだくさんな事を思い出し、急いで月山本宮を出発する。

湯殿山方面 芭蕉句碑、「雲の峯幾つ崩て月の山」

 本宮から少し下った場所より左上に向かう道を辿れば一等三角点へ向かうことができるが、周辺散策で時間を無駄に過ごしたため、そのまま下山を続ける。背後を振り返れば白装束のとても似合う方が歩いていた。さて、下山の際には登山時にずっと我慢をしていた花の写真を撮る。これには意外と時間が掛かり、たたみ岩の付近でどうしてもおなかがすいたので行動食を口にする。

山頂と月山神社 白装束

月山 芭蕉句碑付近から眺める風景

 これで一息ついたので、この後は快適に下り、最初の分岐の場所まで帰り着いた。ここで、中之宮へ向かって進路を採り、御田原神社へ参拝、月山八合目の御田原参篭所等を眺めて木道に入る。この先登山口まではもう残りわずか。すぐに登山口へ着き、無事に月山の登山は終了した。

八合目 御田原参篭所 御田原神社

左から湯殿山・姥ヶ岳・月山

御田原神社

仏生池小屋とオモワシ山

月山

山頂手前

月山と月山神社

姥ヶ岳・湯殿山方面

 前の山 蔵王山 を見る

 次の山 出羽三山霊場 羽黒山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山形県鶴岡市他 月山 登山口付近のMAP

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