越後駒ヶ岳(えちごこまがだけ)新潟県魚沼市他 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トップに戻る 2016年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順 2016年8月13日 枝折峠 →0:40→ 明神峠 →1:00→ 行道山 →1:00→ 小倉山 →0:50→ 百草ノ池 →1:20→ 駒ノ小屋 →0:20→ 山頂 →0:15→ 駒ノ小屋 →0:45→ 百草ノ池 →0:35→ 小倉山 →0:50→ 行道山 →1:00→ 明神峠 →0:35→ 枝折峠 全歩行時間 9時間10分 東北・甲信越遠征最後の日本百名山は、新潟県魚沼市と南魚沼市にまたがる越後駒ヶ岳へ向かう。魚沼市から登山口の枝折峠へ向かうには、大湯温泉を経由して国道432号を通るコースと県道50号奥只見シルバーラインのコースがある。以前このシルバーラインに入った時、新潟県は雪深い県だが、道路予算がふんだんにあり、主要道路は真冬の雪害対策のため、すべてトンネル状になっているのだろうと驚いていた。実際には道路すべてがトンネル状にはなっていないことが解り、納得したことがある。
今回もシルバーラインを通り、沢山のトンネルを潜った。銀山平付近で分岐を右折、国道352号に入り進路を西へ採る。そのまま道なりに進んでいると、道路そばに大勢のカメラマン。一体何事かと思い、カメラの先を眺めると美しい雲海が広がっていた。雲がゆっくり流れる様はすごいという意外に言葉が見つからない。
間もなく登山口の枝折峠へ到着、本日は長い登山時間が予想されるのですぐに登山を開始する。登山開始は午前5時48分、左にトイレ棟を過ごした先で折り返すように右上へ進路を採る。ここでわずかに進むと、左に雲海が流れている。最初から感動的な風景に出合い、しばし足が止まる。 すぐに左側の切れ落ちた難所を通過、朝日を受けながら足下に咲く花を眺め、その先には雲海が広がる。進行方向には越後駒ヶ岳の勇姿と、言いたいところだが、山頂部は雲に覆われている。いずれこの雲は飛ばされて美しい山容を現すことだろう。 岩の露出した登山道を辿れば、間もなく木道へと変わり、この山の自然環境が保護されていることを感じる。遠くには山頂部が見えているが、まだまだ遠い。やがて足下に枝折峠から0.9kmの案内を通過、更に進むと右に駒ノ湯への分岐を過ごす。この分岐には明神分岐と案内されていた。
わずかに坂を登れば、枝折大明神の祠へ到着。大明神へ参拝し階段状の登山道へ向かう。小ピークの明神峠へ着くと、ここには三等三角点が設置されており、進行方向上に駒ヶ岳を眺める事ができる。駒ヶ岳を見上げれば、丁度山頂付近から雲が涌きだしているように見える。 目の前にはこれから進む行程が一望で、緩やかなアップダウンを繰り返しながら山頂へ至ることが見て取れる。早朝より登山者を楽しませてくれた雲海は、少しずつ朝日に消されて少なくなってるが、もう少し名残の雲海を楽しむことができそうだ。
足下は木の根が張り出したり、小石が目立ったりの変化ある登山道である。また、アップダウンの行程が続き、樹林の中に入ったり、展望広がる尾根に出たりで、刻々と変貌する景色を楽しむ。
しばらくは駒ヶ岳の山頂を眺めながらの登山が続くので、山頂部の雲の動きがおもしろい。自然林を堪能していると、やがて左に道行山への分岐を過ごす。木道により整備された登山道をたどれば、左右には青葉が続き、時折顔を見せる花も美しい。ただ心配なのは山頂部を覆う雲が増えてきたことだが、目の前にそびえる小倉山はもう近くなっている。 わずかに高度を上げれば、小倉山の山頂へ到着、北方向には駒の湯へ分岐している。さて、駒ヶ岳への登山を続ける。快適な越後山脈の登山道は左右に自然のままの植生が残り、いつまで歩いていても飽きることはない。百草ノ池まで来れば駒ヶ岳まではもう1.7km、目の前には山頂へ続く尾根道が広がってきた。
左に百草ノ池を過ごし、これから先は少しずつ高度を上げるが、階段が整備されているので安心して進むことができる。周囲にしゃくなげの群生を過ごせば、笹が目立ち、足下には大岩が現れる。この先から岩に取り付き、一気に高度を上げる。ようやくハイキングから登山に変わり、歩行も慎重となる。
岩場付近の笹は、この先で営業されている山小屋の管理人の方が刈られていた。おかげでとても歩き易くなっており、ありがたいことである。周囲を見回せば、前を見ても背後を振り返っても霧が立ちこめ始め、著しく視界が狭くなってきた。急な斜面につけられた登山道をたどって一気に高度を上げる。 岩場へ向かう 少し高度が上がったところで傾斜が緩み、再び快適な尾根道歩きと言った状況に戻る。尾根道の先にそびえる駒ヶ岳は完全に雲の中で、展望は望めそうにない。ただし、尾根道歩き自体は快適で、岩の道などを楽しみながら歩を進める。やがて目の前に露岩の目立つ岩場が現れた。この岩場の先が山小屋と言うことである。 岩に塗られた赤いマーカーに従って一気に高度を上げる。岩場の上はガレた状態になっているため、落石を起こさないよう慎重に足場を選ぶ。周囲を確認すると、知らず知らずのうちに雲の中に入っていた。霞む視界の中で、前方には山小屋に立つアンテナが見えてきた。この方向へ向かえば、すぐに山小屋へ到着。この小屋が駒ノ小屋である。予想通り周囲は霧に包まれていた。
小休止の後、小屋を右に過ごして山頂へ向かう。もう山頂までは500m、緩やかな傾斜の先は雲の中で何も見えない。少しずつ高度を上げれば、進行方向へ向かって視界が開け、足下はワイルドな岩の道に変わる。やがて山頂へ続く尾根に到着、ここで進路を右に採る。
もう山頂までは150m、尾根道をわずかに下り、周囲にしゃくなげの群生を眺めて登り返せば、越後駒ヶ岳の山頂へ到着。平坦だが狭い山頂には、一等三角点が置かれ、石積みの上には猿田彦、その足下の左右には宝剣が祀られ、石積横には大山祇神の石碑が配置されていた。 山頂付近は時折晴れるのだが、周囲に広がる展望は雲に覆われて眺めることができなかった。ただし、山頂で青空を眺めることができただけでもありがたいことである。しばらく山頂で小休止の後、下山を開始した。
通常の登山、それも山頂から同じ道を引き返す際には楽々下山なのだが、この駒ヶ岳では道行山付近から二回、一旦坂を下っての登り返しがあるため、最後に体力を消費することになった。登山口へ着いたら少々バテ状態で、通常の登山とはひと味違った楽しみ方ができた。 三宝亭で五目うま煮麺 さて、登山の後は汗を流すための温泉で、銀山平温泉の白銀の湯へ入った。温泉の後は再びシルバーラインを通り魚沼市の中心部へ向かう。その途中に三宝亭の小出店に立ち寄り、五目うま煮麺を頂いた。まるで八宝菜の中にラーメンが浮かんでいるような感じだが、ボリュームもありおいしい麺だった。 雲海 越後駒ヶ岳 駒ノ小屋 越後駒ヶ岳山頂 前の山 火打山 を見る 次の山 弥彦山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 新潟県魚沼市 越後駒ヶ岳 登山口付近のMAP |