武奈ヶ岳(ぶながだけ)滋賀県大津市

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2016年10月21日

葛川市民センター →1:05→ 「御殿山経由武奈ヶ岳」の案内 →0:45→ 御殿山

 →0:45→ 武奈ヶ岳山頂 →0:35→ 御殿山

 →0:30→ 「御殿山経由武奈ヶ岳」の案内 →0:45→ 葛川市民センター

全歩行時間 4時間25分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 滋賀県の名峰、武奈ヶ岳登山のため大津市葛川坊村町へ向かう。武奈ヶ岳の登山口は葛川市民センターで、曙橋交差点から曙橋を渡った先にある。駐車場に車を置き、曙橋を渡り左折、右にトイレを見て右折、明王院の案内に従い、明王院鎮守の地主神社へ向かう。

葛川市民センター前から武奈ヶ岳を見る 王院鎮守の地主神社

 この途中に山の辺料理の比良山荘を過ごし、地主神社の鳥居手前を左折、少し進むと明王滝川に架かる赤い三宝橋が見えてくる。頭上には紅葉がほのかに色づいており、紅葉の時期が待ち遠しい。登山口は道なりに真っ直ぐ先だが、右に明王院が見えてくるので参拝。

明王滝川に架かる三宝橋 明王院へ参拝

 明王院前から左右に石垣を見ながら北へ進むと、杉の植林帯の下に御殿山コースの案内が立っていた。登山道は、植林帯の下の山腹につけられた道を折り返し、一気に高度を上げる。この付近も獣害が顕著なのだろう、獣除けのネットが張られている。登山途中には木の根の目立つ場所もあり、この坂がしばらく続くので焦らずマイペースで登る。

御殿山コースに入る 最初から急登

 歩いていれば、大した坂では無いように見えるが、途中で背後を振り返ると、その高度感が素晴らしい。ゆっくり歩きを心がけていたつもりだが、間もなく先行の登山者に追いつき追い越してしまった。この先でわずかに平坦な場所を通過する。この付近は、麓から見えていた次のピークへ向かう起点だろう。

次のピークへ向かう起点 再び急登 

 再び山腹につけられた道を折り返す。先程と違うのは周囲に見える木々が自然林に変わったことくらい。ピーク方面を眺めていると、木々の隙間から空が覗いている。従って、高度を上げれば尾根へ着く事が想像できる。間もなく尾根へ着き、進路は尾根沿いに左へ変わる。なお、この起点の上に向かっては「御殿山経由武奈ヶ岳」の案内が立ち、下山側には「葛川坊村」と掲示されている。

山腹につけられた道を辿る 御殿山への案内

 尾根の左側につけられた登山道を辿れば、この先で今度は尾根の右側へと進路が変わる。ここで尾根方向へ向かいかけたが、右側の道が踏まれているような気がしたが、これは正しい選択だった。と、言うのも本日は地図無しの登山であり、武奈ヶ岳は有名な山なので、多くの登山者がいるものと過信していた。実際には登山道の先頭を歩いている。

登山道は尾根の右側へ続く 山腹につけられた道

 さて、尾根右側の山腹につけられた道を進み、間もなく谷に入る。この付近で紅葉の始まりを見つけた。これはとても印象的な風景で、今年初めての紅葉は、赤と緑のコントラストが美しく、いつまで眺めていても見飽きない風景である。

紅葉の始まり(クリックで拡大) 頭上が開けた

 谷から再び尾根へ向かい、しばらく尾根道を進んでいると、突然頭上が開けた。ここでは西にのみ展望が開け、見えている山脈の中に鎌倉山があるのだろう。尾根道歩きは続き、緩やかな傾斜の道を進んでいると、頭上には紅葉が広がっている。本当は素晴らしい景色なのだろうが、曇天なのでくすんで見える。それでも快適な尾根道を進んでいると、平坦な1079mピークの御殿山へ着いた。

初めての展望 御殿山

 ここで北には武奈ヶ岳の手前ピークが顔を出した。その山裾には素晴らしい紅葉が広がっており、晴天ならそれこそ感動ものだろうが、曇天のせいでやはりくすんでいる。御殿山から堂満岳などを眺めた後、ワサビ峠へ向かって坂を下る。すぐに頭上を紅葉に覆われたワサビ峠へ着きいた。武奈ヶ岳へは直進だが、この分岐を右折すれば金糞峠へ続いている。

武奈ヶ岳(クリックで拡大) ワサビ峠

小ピーク 御殿山方面(クリックで拡大)

 紅葉の美しいワサビ峠を通過、少しの坂を登れば小ピークへ着く。背後には先ほどまで居た御殿山、その先には草原状の頂きが見えている。眼下に広がる紅葉を眺めながら武奈ヶ岳を目指す。この付近が紅葉時期の武奈ヶ岳登山のハイライト、美しい紅葉に癒やされる。東に琵琶湖がわずかに見えており、これで現在の位置関係を把握することができた。地図無し登山の応用編である。

武奈ヶ岳へ続く道(クリックで拡大) 紅葉(クリックで拡大)

山頂手前の肩へ着く 大岩手前(クリックで拡大)

 美しい紅葉を眺めながらの尾根道歩き、しばらく歩けば山頂手前の肩の部分へ到着。もう山頂まではわずかなところまで来ている。周囲360度の展望に満足しながら手前ピークへ進み、大岩の前からは左右どちら側からでもこの岩上に立つ事ができる。このピークを越えれば、初めて武奈ヶ岳の山頂が顔を出す。

左のピークが武奈ヶ岳 山頂手前

 尾根道を手前のピークまで進んで分岐を左折すれば、もう山頂は目の前だ。西に琵琶湖を眺めながら進むと、比良山系最高峰の武奈ヶ岳へ到着した。山頂には背の高い山頂標識、琵琶湖側には石仏7体が鎮座し、三角点は周囲の土が流されたのか、基礎まで露わになっている。

武奈ヶ岳山頂と石仏(クリックで拡大)

 武奈ヶ岳山頂からは正しく周囲360度のパノラマが広がっている。東に琵琶湖、手前には紅葉が広がり、琵琶湖の東には伊吹山がそびえ、北東には白山も霞みながら見えている。素晴らしい展望を眺めながら小休止を取り、昼食のパンをかじった。

琵琶湖や御殿山など(クリックで拡大)

 事前の勉強不足で、周囲に広がる山々の名前が分からないのは残念だが、この展望には満足である。山頂に半袖でいるととても冷たい。今年一番の寒さで、今シーズン初めて半袖の上に服を着た。また、素手でカメラを触るとその冷たさで手が痛くなるほど、真冬でもこんな寒さは珍しい。

遠くに白山 ピークは伊吹山

 そんな中、のんびり山頂で休憩を取った後、下山を開始。下山は元来た道を引き返すだけだが、多くの登山者と出会った。やはりこの山は人気ある山だ。登りが急な分、下りは一気に駆け下りる感じで登山口へ着いた。

伝教大師像 法華堂

 これで武奈ヶ岳登山は無事終了、次は比叡山延暦寺へ向かう。今まで全く知らなかったのだが、比叡山は大きく三塔の地域に分けられ、これらを総称して比叡山延暦寺と言う。三地区とは東塔地域、西塔地域,横川地域である。

常行堂 釈迦堂

 東塔地域は比叡山延暦寺の中心で、総本堂の根本中堂を始め大講堂、法華総持院東塔など重要な堂塔が集まっている。西塔地域は釈迦堂を中心に椿堂、にない堂などがある。横川地域は延暦寺三塔のなかで一番北エリアに位置している。慈覚大師円仁よって開かれ、源信、親鸞、日蓮、道元など、後に名僧と言われた人達が修行に入った地である。

大講堂 萬拝堂

 比叡山スカイラインに入り、最初に向かったのは西塔。ここでは法華堂・常行堂(弁慶のにない堂)を見学、その先の釈迦堂では御朱印を頂いた。釈迦堂では伝教大師自作の釈迦如来が祭られている。織田信長による比叡山焼き打ちの後、豊臣秀吉が大津の円城寺(三井寺)の金堂を移築したものである。鎌倉時代の建物で、比叡山最古の木造建築である。

根本中堂 文殊楼

 次に向かったのは東塔地区でまず大講堂へ行き、次に国宝の根本中堂へ向かった。現在の中堂は徳川家光の命により寛永19年(1642)に竣工したもので、本尊の前には『不滅の法灯』が安置されている。

阿弥陀堂 法華総持院東塔

 その後は文殊楼、阿弥陀堂、法華総持院東塔を見学し、比叡山見学は終了した。京都駅より新幹線に乗り込んだが、とても混んでいた。一体何事が・・・と、思っていたら、今日は鳥取で地震があり、大阪以西は列車が遅れ始めた。最後でばたばたしたが、観光や登山で楽しい旅だった。

紅葉の始まり

御殿山から武奈ヶ岳

紅葉と武奈ヶ岳

紅葉

大岩

武奈ヶ岳山頂

山頂の石仏

山頂から眺める琵琶湖

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 滋賀県大津市 武奈ヶ岳  登山口付近のMAP

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