安芸小富士(あきのこふじ) 広島県広島市南区似島 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2007年1月28日 安芸小富士 似島学園 →0:05→ いのちの塔 →0:10→ 日の丸の展望地 →0:05→ 山頂・似島学園・似島港分岐 →0:15→ 安芸小富士山頂 →0:10→ 山頂・似島学園・似島港分岐 →0:05→ 展望台・似島港分岐 →0:15→ 展望公園 →0:05→ 似島臨海公園入口 全歩行時間 1時間10分(登りは少々急ぎ気味) 中国山地は雪模様なので山陽側の山へ向かう事にする。山行き計画書の中から本日は一日一山の予定とし、時間の制約があるフェリーを使い、安芸小富士に向かうことにした。フェリーの宇品港出航時間は午前9時半、柳井を午前8時に出発するので1時間30分で宇品港まで行かなければならない。 玖珂インターから高速道路を使って宇品港を目指すことにした。以前古鷹山に登った際に宇品港を利用しているので港の駐車場まで迷うことはなく、休日の朝の時間帯は快適そのものだ。宇品港の駐車場には9時20分に到着、駆け足で旅客ターミナルに向かい、フェリーの切符を買おうとしたら切符は船中にて購入するらしい。
桟橋に着くと既にフェリーは到着しており、周囲を見回すと登山者だけでも40名以上、それ以外にも沢山人々がフェリーに乗り込んでおり、広い船内は満員状態である。いったい何事だろうと思うほどの大人数を乗せ、定刻の9時半にフェリーは宇品港を出港した。 ちなみにこのフェリーは、似島学園桟橋を経由して似島港に向かう事になっている。従って本日は、似島学園の登山口を経由して安芸小富士の山頂に向かい、最終的には似島港に到着するルートを取る予定である。フェリーから眺める似島の安芸小富士は富士山に例えられるとおり、素晴らしい山容をしている。
間もなく似島学園の桟橋に到着、沢山の乗客と一緒に船を下りる。今日は似島学園でサッカー大会が開催されるので、学園の卒業生や沢山の関係者が集合したそうだ。
さて、登山口なのだが正面に「いのちの塔」が見えるので、その方向に向かいたいのだが、似島学園の敷地内を通らないと行けないようだ。しばらく学園内に入るのを躊躇していたが、やはり安芸小富士に向かうボーイスカウトの子供達が、学園の敷地内を通過しているのでその後をついて行くことにした。
トイレの手前を左折して階段道を登ると正面にいのちの塔が見えてくる。いのちの塔の下で道は左に向き、まもなく滑りやすい斜面に取り付くことになる。斜面の途中からいのちの塔に向かい手を合わせる。この像は原爆で親を失った子供が合掌している姿だそうだ。 この先を左折し、石段道を登ると「いのちの塔」が正面上に見える いのちの塔から眼下の似島学園を眺めるとサッカー大会の準備をしているようだ。その先には峠島が美しく、この先この島の美しさが増してくる。元の道に戻り花崗岩の滑りやすい道を慎重に登って行くとかわいいボーイスカウトの子供達の後ろに着いた。
滑りやすい道を一生懸命登る姿が微笑ましい。しばらく子供達の後ろを歩いていたが、右手にロープの渡された斜面が見えたので、急な斜面を登って行き子供達を追い抜き、先に進むことにした。
太いロープの助けを借りながら高度を上げて行くと背後の展望が開けてくるので嬉しくなる。山の中腹に見えていた国旗がだんだん近くなるのだが、登山道はますます滑りやすくなる。急な斜面を慎重に進んでいるとまもなく平坦な展望地に到着、ここで先行していた登山者に追いつく。
眼下には逆光気味だが峠島とカキ筏の展望が広がり、江田島もきらきらしている。北東方面には広島市安芸区の町並みが広がり、眼下の海は風もなく穏やかだ。緩やかな坂を進んでいると左手に共同アンテナを過ごし、日の丸の場所から10分足らずで分岐に到着した。
この分岐を右に行くと山頂、左に下りると下山道となるのでまずは山頂を目指して右折する。相変わらずの滑りやすい道なので慎重に進むことになる。背後を振り返ると下高山が美しい姿を見せているのでしばらく眺める。登山道は真ん中が掘れたような道もあり、滑らないよう注意する。
その先では更に滑りやすい花崗岩の道を踏ん張り進む。このあたりで西の展望が開け、眼下の似島港と宮島の展望、下高山に向かう美しい稜線に感動する。風もなく穏やかな瀬戸の展望は本当に素晴らしい。 下高山に向かう美しい稜線・似島港と宮島の展望に感動 展望地を過ごし登山道が平坦になると同時に航空保安施設の立つ安芸小富士の山頂に到着した。山頂からは特に北から東の展望が開けており、素晴らしい展望なのだが残念なことに山の名前がよくわからない。地図を片手に双眼鏡を覗き、ようやく判ったのは白いレーダードームの立つ灰ヶ峰のみである。 航空保安施設の立つ安芸小富士の山頂 灰ヶ峰の左手に見えるアンテナ山を調べていると、熊野町在住の方よりアンテナ山が絵下山であることを教えて頂き、更にその左手の綺麗な山が小田山(こたさん)であること、西側には野貝原山が見えることなどを教えて頂いた。ようやく周囲の山の姿と名前が一致したのでますます広島県の山に親近感が湧いてきた。 正面中央の山が絵下山、眼下には峠島 宇品方面の展望 山頂から周囲の山々を観察しているうちに、次から次へとボーイスカウト・ガールスカウトの子供達やその指導者が山頂に到着してきたので大変にぎやかな山頂の風景となっている。山頂にて眼下の展望を充分楽しんだのでいよいよ安芸小富士の山頂を後にすることにした。
山頂から眺める展望(動画) 下山の最中には、山頂からは見えなかった南方面の展望や西方面の展望をゆっくり鑑賞しながら下りることにする。特に南方面の下高山に続く稜線と西に広がる似島港の展望はいつまで見ていても見飽きない素晴らしい展望である。滑りやすい道を慎重に下りながら正面には明るい江田島を見ることが出来る。
間もなく下山の分岐に到着、似島臨海少年自然の家・展望台の標識に従い分岐を右に進んで行くことにする。平坦な道を5分も進むと正面に分岐を見る。右は似島港(家下[やじた])、左は展望台コース小富士下山道となっており、どちらを通っても似島臨海少年自然の家に着くようだ。時間はたっぷりあるので臨海公園展望台の標識に従い左の道を取ることにした。
分岐を過ぎると滑りやすい急な坂を下ることになるがちゃんとロープが渡してあるので大丈夫、ロープの助けを借りながら慎重に下りて行くので転倒の恐れはない。まもなく旧陸軍の石碑をいくつか過ごし、明るい下山道を楽しんでいると眼下には大黄の港が見えてくる。既に下高山は立ち位置より高くなり、岩峰の山頂方面は美しい姿を見せている。東に峠島・南に江田島と美しい展望を楽しみながら下りて行くこのコースはまさしく展望コースである。
間もなく展望と別れて樹林の中に入ることになるが、明るい木漏れ日の中を歩いて行くので、爽快な気分で下りることができる。目の前に階段道が見えてくるともう展望台は目の前だ。階段道を登って行くと立派な東屋の立つ展望公園に到着した。展望公園からは東に似島学園・峠島、遠くに絵下山とレーダードームの灰ヶ峰・呉の市街地と素晴らしい展望だ。
南には江田島がとても近く見えている。ベンチに座り込んで周囲の展望を心ゆくまで堪能したので階段を下りて行くことにした。階段を下りきるとそこは似島臨海公園、安芸小富士の展望台コースの登山口となっている。
下高山には舗装道を右折し、少年自然の家に向かえば近道となるのだが、せっかく似島に渡ったのだから臨界公園内をゆっくりと散策することにした。公園内を見学し、海側に出ると正面には江田島が近く、東側には似島学園が見えており学園までは1kmも離れていないようだ。このまま似島学園の桟橋に戻ってもたいした時間かはかからないような気がする。
ここで一旦小休止、安芸小富士の登山を終了することにする。 最後に似島港から安芸小富士を目指す場合の登山口について以下に記載する。 フェリーを下りて似島港に到着し、目の前の道路を左(東)に向くと正面に安芸小富士を見る。
海岸沿いに少し(15m〜20m程度)進むと右手に安芸小富士の標識を見るのでこの標識に従って右折する。
細い路地を進んで行くと案内標識が立っているので標識に従って左折、更に右斜め上と進んで行くと足下に山頂まで1740mの赤い標識を見る。
この先は、登山道を道なりに進むと案内標識が山頂まで導いてくれるはずである。 宇品港から眺める安芸小富士 フェリーから眺める安芸小富士 いのちの塔 江田島の展望 山頂から峠島 山頂から宇品方面 下高山の稜線 似島港と宮島 展望公園手前から峠島 展望公園から下高山 前の山 上盛山 御汗観音周回コース を見る次の 下高山 を見る登山口周辺の地図はこちら 広島市南区 安芸小富士 登山口付近のMAP |