湯野 城山2015年(ゆの しろやま)山口県周南市

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2005年11月27日の登山記を見る

2015年2月28日

後山地区ゴミステーション →0:25→ 登山道入口 →0:10→ 延命の滝分岐

 →0:10→ 岡の谷分岐 →0:06→ 表参道・裏参道分岐 →0:07→ 天狗の足跡

 →0:02→ 杵崎大権現 →0:15→ 城山山頂 →0:40→ ゴミステーション

全歩行時間 1時間55分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 山口県防府市の楞厳寺山登山の後、周南市湯野の城山へ向かう。国道2号の周南市戸田交差点から北へ進路を採り、夜市川沿いに進む。登山口は後山地区で、登山口へ向かう起点を周南市湯野支所とすれば、湯野支所から進路を西へ採り、山田家本屋方面へ進む。

戸田交差点から北へ進路を採る 麓から眺める城山(クリックで拡大)
山田家本屋へ向かって左折(クリックで拡大) カーブミラーの分岐を右折

 そのまま道なりに進み、カーブミラーの立つ分岐を右折、神田神社の鳥居の手前を左折する。蔵本橋を渡り、そのまま進めば左に後山地区のゴミステーションと城山登山道の案内が見えてくる。この付近の邪魔にならない場所へ車を置いて登山を開始する。

神田神社の鳥居前を左折 後山地区より出発(クリックで別角度)

 分岐を左折し、少し進むと登山道は右へ分岐する。この入口にも登山道の案内が掲示されているのでとても助かる。明るい舗装道をのんびり進めば、南側から湯野温泉より続く登山道と合わさる。この場所には城山登山案内図が掲示されており、前回眺めたものが新調されていた。

分岐を右折(クリックで別角度) 湯野温泉より続く登山道と合流(クリックで案内)

 これから向かう登山道には、延命の滝、延命水、天狗の足跡など見所が多く、山頂へ向かう行程が楽しみである。広い作業道はもう少し続き、間もなく進路は右方向へ変わる。少し広くなった部分には城山登山道の案内が立ち、その脇には山頂の権現様への参拝用に杖が置かれている。

明るい作業道歩き 要所に案内が置かれている

 左に歴史ある石垣を眺めながら進むと、進路は石垣の手前で左に変わる。この先で直進方向と右方向の分岐となるが、登山道は直進方向の右上に続いている。入口には山口県森林づくり活動支援事業により、登山道とその周辺に多くの木々が植栽されている事等が説明されている。

登山道入口(クリックで拡大) 左右に土壁

 城山登山道(尻坂)の案内を確認して山道に入る。傾斜の急な滑り易い登山道を登れば、中央部が掘られ、まるで川底を歩くような道が続く。間もなく坂の傾斜が緩めば、周囲に植林帯が広がり、もう少し進むと延命の滝への道が右へ分岐する。

整備された登山道 延命の滝分岐

 ここでなにやら水が流れ落ちるような音が聞こえてきた。周囲を確認すると、少し下に滝のようなものが見えていた。そこで少し高度を下げ、近寄ってみると水量の少ない滝を眺めることができた。そこで、やはり延命の滝に行かなければと、分岐を右に採る。

登山道の少し下に延命水 延命の滝は水量が細い

 細い道を辿ればすぐに延命の滝へ着くが、この時期は水量が細く、全く絵にならない状態だった。前回登山の際には感動した延命の滝だった。やはり滝の美しさは水量に左右されることが多い。さて、分岐まで引き返し進路を左に採る。ここで以前の状況と比較すれば登山道がものすごく整備されていることに気づく。植栽事業により周囲の樹林等が伐採され、すっきりしているからかも知れない。

延命水(クリックで拡大) 分岐を右折(クリックで拡大)

 山腹につけられた道を道なりに辿れば、木橋の手前に延命水の案内が立っている。水量はやはり少ないようだが、延命水を一口飲めば、延命効果がありそうだ。延命水を過ごし緩やかな傾斜の坂を進むと、間もなく丁字路へ着く。

明るい尾根道歩き 表参道と裏参道の分岐

 分岐の右側が城山登山道で左に下れば岡の谷と案内されている。この先からは明るい尾根道歩きで、少し坂を登ると左右の分岐へ着く。左が表参道で、行者杵崎様を経て頂上まで30分、右は裏参道で頂上まで20分と案内されている。裏参道は前回登山時に荒れていたが、今回はすっかり整備されている。そこで、登山時には表参道を採り、下山時に裏参道を採ることにした。

落葉の堆積した道 天狗の足跡

 落葉の堆積した急な坂へ向かえば、シダの目立つ場所を通過する。滑りやすい急斜面を慎重に登ると周囲の樹林の伐採された場所へ着く。右上を眺めると舟形の石が据えられており、これが天狗の足跡と呼ばれる石である。この石を上から眺めると、人工的に切られたように表面が水平であり、とても不思議な石である。

天狗の足跡付近から眺める風景(クリックで拡大)

 天狗の足跡付近からは眼下に湯野地区の街並みが一望、北東には特徴的な山容の千石岳がそびえている。また、南には瀬戸内海、南東には瀬戸内海沿いに周南コンビナートも見えており、天狗の足跡付近は周南市の市街地などを見下ろす展望地である。

杵崎大明神 役行者(クリックで拡大)

 天狗の足跡を出発、進路を西へ採る。明るい自然林の下、少し高度を上げると天保5年(1834)の杵崎大明神の石祠跡へ到着、この少し下には役行者の石仏が大岩に彫られていた。杵崎大明神を出発すれば、緩やかな傾斜の尾根道歩きが続く。

表参道と裏参道の分岐 安永時代の鳥居

 やがて裏参道との分岐を合わせ、少し進めば、左に苔谷登山口の分岐を見る。ところが、この方面は少々荒れているように見える。左に城山登山道の案内を過ごすと、すぐに安永時代の三社大権現の鳥居が現れる。

山頂へ向かう石段 城山山頂の権現社と手水

 鳥居を過ごすと山頂へ向かって急な石段が待っている。太いロープを補助に慎重に石段を登れば、すぐに平坦な山頂へ到着した。山頂には安永5年(1776)の権現社、文化10年(1813)の手水鉢が残っており、三等三角点が置かれている。

三等三角点 望海山と大谷山

 展望は周囲360度のパノラマが広がり、東に四熊岳、右へ向かって嶽山、若山と続き、その先には周南コンビナートや瀬戸内海に浮かぶ多島美が広がる。西には望海山、その右に大谷山と苦労して登った山がそびえている。

湯野地区の街並みと遠くに千石岳(クリックで拡大) 周南コンビナートと瀬戸内海(クリックで北の展望)

 遠く北には狗留孫山、右へ向かって手前に観音岳、その奥にはなだらかな山容にアンテナの建つ石ヶ岳、更に右には千石岳とぐるり一周を見晴らす。山頂にて美しい展望を眺めていると時の経つのも忘れてしまいそうになるが、時刻は15時を過ぎている。名残惜しいが下山を開始、急な階段を下り、裏参道に入る。

下山は裏参道へ 裏参道の大岩

 裏参道は落ち葉の堆積した急な下りだが、登山道自体はよく踏まれており、障害物などは全くない。快適な道を下っていると大岩を右に過ごす。やがて右上に表参道らしき尾根が見えて来ると、間もなく表参道との合流点へ着く。この先からは元来た道を引き返し、あっという間に登山口へ着いた。

 登山口を出発し、湯野市街へ引き返していると足湯が有り、その横には江戸時代に湯野・戸田地区の領主であった堅田氏の家臣、山田氏の屋敷跡の山田家本屋が移築されていた。この建物は、かつては戸田の山陽道沿いにあり、幕末に長州藩の財政再建に取り組んだ村田清風をはじめ、名高い偉人傑士が訪れたそうだ。暖かい足湯に浸かり、登山の疲れを癒やした後に、山田家本屋を見学した。

麓から眺める城山

延命水

天狗の足跡

天狗の足跡の展望地

役行者

城山山頂

山頂から湯野の市街

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県周南市 城山(湯野) 登山口付近のMAP

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