後山(うしろやま)・駒の尾山(こまのおやま) 岡山県美作市

2006年9月24日

後山・駒の尾山

参考コースタイム

後山キャンプ場→0:35→最初の沢を通過→0:25→尾根到着→0:30→船木山・駒の尾山分岐

    →0:25→後山山頂→0:25→船木山・駒の尾山分岐→0:30→駒の尾山へ950m標識

 →0:20→駒の尾山山頂→0:15→駒の尾山へ950m標識→0:35→船木山・駒の尾山分岐

   →0:20→尾根道から降りる→0:20→最初の沢を通過→0:20→後山キャンプ場

全歩行時間 3時間 0分

 朝5時に起床、今日も良い天気のようだ。道の駅周辺を散歩して体調を整える。ここのところ恒例だが朝食後のコーヒーはあわくらんどで汲んだ黄金水である。これがなかなかうまい。

道の駅あわくらんどを出発 森林公園への分岐を右折

 道の駅あわくらんどを出発し、北東方向の智頭町側に150m程度戻ったところに森林公園への分岐を見るので右折して進む。まもなく右手に「目の神様 景清神社」を見たので早速に参拝し、本日の登山の無事を祈願して進む。景清神社から10分程度林道を進んでいると後山キャンプ場への分岐が左に見えるので標識に従い左折する。

目の神様 景清神社に参拝 後山キャンプ場への分岐を左折

 更に4分で駒の尾山への分岐を過ごすとまもなく左手に後山への登山口を見ることができる。この付近に駐車するわけにはいかないので、真っ直ぐ進んで行くと後山キャンプ場の駐車場に着く。駐車場にはすでに1台車が置いてあり、2名の登山者が登山口に向かって進んでいることが判った。

後山キャンプ場の駐車場には先客がいた 後山の説明板

 駐車場に車を置き、登山準備の後歩き始める。駐車場から舗装路を通って登山口に立つ。説明板によると後山山頂からは瀬戸内海も展望することができるようだ。いよいよ後山〜駒の尾山パノラマハイキングコースに入って行く。

後山・駒の尾山登山口 横木の階段道を登って行く
   

                                 

 登山口に入ると横木の階段道が続いており、日射しのない植林帯を歩いて行くことになる。植林帯を抜ける手前には大きな岩が立っており、とても印象的な景色が広がっている。植林帯を抜けると左手には沢が見えてくるがまもなく樹林帯に入り展望も無くなる。足下や周囲に大きな岩が点在しており、もう少し進むとキャンプ場より400m、後山・船木山まで1600mの標識を見る。

左に大岩を過ごす 植林帯を抜けると広葉樹林帯となる
後山・船木山まで1600m標識 岩を越えながら進む

 この標識は後山・船木山までと書いてあるが実際には船木山と駒の尾山の分岐の地点までの距離であり、実際に後山山頂までは分岐点から更に1000mの距離を歩くことになるそうだ。滑りやすい登山道を少しずつ高度を上げていると左手には涼しげな沢を見ながら進むことになる。

右手には岩が見える 滝が流れている

 右手には壁のような白い岩が続いており、なかなか素晴らしい雰囲気である。相変わらず周囲の展望はなく、まもなく後山分岐まで1350mの標識を過ごし頭の上に登山道の標識を見る。登山開始からは約35分経過、少しゆっくり歩きである。

右手には壁のような岩 周囲に展望はない

 ここで登山道は真っ直ぐ歩くものとの思いこみにより、本来沢を渡らなければならないものを真っ直ぐに歩いてしまった。当然道は藪道となり、歩きにくくなっている。そのうちなんかおかしい?・・・・・、と言う感覚となり、周囲に目印もなくなり、心細くなってきたので引き返そうかと思った矢先に滑りやすい足下が滑り、その結果木を掴むことになり、右手に擦り傷を作ってしまった。

道を間違え、真っ直ぐ進んでしまった 進退窮まり引き返す

 あいたた!・・・・、従って道を間違えたという確信を持って引き返し、沢を左方向に渡って正しい道を確認することになった。ロスタイムとしては約5分である。その先再び沢を左から右に渡り返す手前の標識には、後山分岐まで1200mと書いてある。この付近からは少しずつ山腹をゆっくりとジグザグに縫うように進むことになるが、傾斜自体は緩やかで大きな疲労感はない。

沢を渡る ふたたび沢を渡る

 写真を沢山撮りながらゆっくり進むため、背後より2名の登山者が登ってきたので道を譲る。ところがこの2名、歩くペースが全く一緒なので3名が全く同じペースで歩くことになる。

ジグザグな道を進む 滑りやすい道

 1200m標識から10分で残り1000m標識を過ごすと植林帯の中の横木の階段道を登って行くことになる。更に5分で左手の細い沢から別れ、山腹につけられた横木の階段道をジグザグに進み一気に高度を上げて行く。周囲には植林帯が続き展望もないが少しずつ日射しを受け始め、周囲が明るくなることが判る。

階段に入る 一気に高度を上げて行く

 ジグザグな道を登ること5分で緩やかな尾根道に到着、1000m標識からは10分程度の行程である。一気に高度を上げてきたような感じだがゆっくり歩いているのでやはり疲労感はない。尾根道に入り少し安心していると残り600m標識を左に過ごす。前を見ると真っ直ぐな一本調子の坂道が続いている。

緩やかな尾根道に到着 真っ直ぐな坂が続く

 坂道には横木の階段が整備されており、この先植林帯の中を登って行くことになっている。ここからが後山に向かう登山道の一番のがんばりどころであり、焦らずゆっくり進んで行く。残り500m標識を過ぎると登山道は少し荒れ加減となり少し歩くのに苦労するがこの付近もゆっくり進めば大丈夫だ。後ろを振り向けば急な階段道に感激、帰りに滑るように降りることができそうだ。

荒れ加減の道が続く 山頂に向かう道に岩が目立つ

 周囲に背の高いネマガリタケが見えてくるともう後山と駒の尾山の分岐点は近い、残り600mの標識からは25分で分岐点に到着、小休止を取る。この分岐からは後山まで1000m、駒の尾山までは2300mである。まずは後山に向かって進むことにする。

後山・駒の尾山分岐に到着 分岐から南方面の展望

 分岐を右に取り進むとすぐに登山口で出会った先行の2名の女性登山者が朝食を取っていたので先に行くことにした。すぐに船木山頂上とちくさ高原の標識があり、記念撮影をする。南の方面には素晴らしい展望が広がっているがネマガリタケの背が高いので少し邪魔な感じがするが、目の前の日名倉山は美しい姿をしていることがわかる。

後山に向かって出発 船木山山頂

船木山から南方面の展望

 尾根道を一路後山に向かって進むのだが、遠くに見えていた後山がだんだん近くなってくるのがとても嬉しい。登山路に立つ木もなかなか格好の良い木が多く、美しい姿に感激をする。やがて後山の全景が見えてくるとネマガリタケが日の光を浴びて光っておりとても美しい風景だ。

後山が段々近くなる 格好の良い木が立っている
日名倉山が美しい 左右にネマガリタケが続く

 さあ、もう後山はすぐ目の前だ一歩一歩距離を詰めて行く。途中の高台からは日名倉山と吉備高原の展望がますます素晴らしい。駒の尾山の分岐からは25分で後山山頂に到着、山頂には山頂標識の他に祠が祀られていた。また、後山は兵庫県側からは板馬見山と呼ばれているそうで、山頂にも板馬見山の標識が立っていた。

後山山頂と山頂の祠

後山山頂から南方面の展望

後山山頂から東方面の展望

後山山頂から西方面の展望

 山頂からは南から西の展望が特に開けており、船木山から駒の尾山への縦走路も望むことができた。東の兵庫県側にも展望は開けているが山の名前はさっぱり判らない。後で聞くと有名な山が沢山あったそうだ。狭い山頂に続々と登山者が集まってきたのでそろそろ駒の尾山に向かって出発することにする。

駒の尾山(右手の山)に向かう ネマガリタケの間を下りて行く

 行きは背後から追い立てられるように登ってきたので、駒の尾山に向かってはゆっくりと進むことにする。縦走路の途中からは日名倉山が美しく、船木山から駒の尾山への縦走路も美しい。遠く南方面には瀬戸の島々が点在しており、今日も瀬戸内海から四国までの展望が広がっている。

南方面の展望が素晴らしい

眼下には日名倉山 日名倉山の向こうには四国の山並み

 明るい縦走路を楽しみながら船木山まで戻り、更に駒の尾山の分岐を経由していよいよ駒の尾山へ向かってゆく。分岐の標識には駒の尾山まで2300m、これが駒の尾山までなのかダルガ峰の分岐点までなのかこの時点では判らない。まずは分岐から少し下り始めるのだが、左右にネマガリタケの背が高く周囲の展望はすこぶる悪くなっている。

明るい縦走路を進んで行く 木の間越しに駒の尾山を垣間見る

 分岐を出発して5分も過ぎると木の間越しに駒の尾山の稜線を見ることができるが、駒の尾山はまだまだ遠く先に見える。分岐から30分で鍋ヶ谷山に到着、この山を過ぎる地点は駒の尾山の展望地となっており、素晴らしい展望にしばらく立ちつくす。

駒の尾山の山頂が見えてきた ネマガリタケの中を鞍部に向かう

 この先少しずつ高度を下げてゆくのだが、途中からの展望も素晴らしい。まもなく駒の尾山へ950m標識を過ぎると視界は再びネマガリタケの中に埋もれてしまった。この先は大きなアップダウンもなく、緩やかな坂の尾根道を進んでいると残り350m標識を右手に過ごすことになる。

駒の尾山が近づいてくる 緩やかな坂を進んで行く

 更に坂道を上って行き、避難小屋に着くと駒の尾山へ100m、大茅スキー場・ダルガ峰へ2700m標識を見る。ここで避難小屋の中を覗いてみると先ほど鍋ヶ谷山にて道を譲った登山者が食事の準備をしていた。避難小屋の中は広く、ゆっくり休める場所のようだ。

避難所に到着 避難所の中

 さあ、いよいよ駒の尾山に向かって進んで行く。真っ直ぐな縦走路をゆっくりと進んで行くとすぐに山頂に到着、山頂には大きな石碑に駒の尾山山頂と彫られており、周囲には時計のように12の石が配置されている。山頂から反対側に降りてみると、登山口まで2000m、休憩舎まで1160mと記載されている。後山キャンプ場からの登りと比べるとどちらが楽なのだろうかと考えてしまった。

駒の尾山山頂 山頂南にある標識

 さて、誰もいない山頂に戻り周囲を眺める。駒の尾山からは正しく360度の大展望が広がっているがやはり圧巻は船木山・後山方面の縦走路である。とても美しい稜線が続いている。

駒の尾山山頂から東方面の展望

駒の尾山山頂から南方面の展望

駒の尾山山頂から西方面の展望

駒の尾山山頂から北方面の展望

 美しい展望を眺めながら昼食を取り、昼食後に美味しいコーヒーを飲む。素晴らしい展望を眺めながら最高のひとときを過ごして居る。北に見える氷ノ山・扇ノ山は雲を頂いており、西に広がる那岐山の山頂も雲に隠れているが素晴らしい展望に変わりはない。ゆっくりした時を過ごした後、下山の準備を始める。

船木山と後山の展望

 出発間際に神戸から来たという登山者が上がってきたので記念写真のお手伝いをして下山を開始した。駒の尾山を降りるとすぐに鍋ヶ谷山・船木山・後山の稜線が素晴らしく、隣の日名倉山にかけての展望に思わず立ちつくしてしまう。素晴らしい展望を楽しみながら少しずつ下りて行くことにした。避難小屋を過ごし、まずは鍋ヶ谷山に向かって進んで行く。笹の中に縦走路が一本の線のように見えている。

避難小屋と後山

 残り950m標識を過ぎると少しずつ鍋ヶ谷山に向かって高度を上げて行くことになり、鍋ヶ谷山から駒の尾山を振り返るとやはり素晴らしい展望が広がっている。最後に駒の尾山の稜線を眺めた後、船木山へ向かって戻って行く。鍋ヶ谷山から少しずつ高度を上げながら戻って行き、駒の尾山を出発して50分で船木山との分岐に到着、キャンプ場に向かって下りて行くことにした。

後山・駒の尾山分岐から下山を開始する

 船木山の分岐からは急な斜面を降りることになり慎重に下りて行く。分岐から500m標識まで15分、600m標識まで更に4分、1000m標識標識まで更に10分で下りて行く。急な斜面が続くので慎重に降りているつもりなのだが降りる速度は速いようだ。この先は沢を見ながら1350m標識まで15分、この付近からは足下が滑りやすい石が転がっているため慎重に下りて行く。

急な坂を慎重に下りて行く 植林帯の中をジグザグに下りる

 さわやかな沢を眺めながら快適な登山路を下りていると木の間越しに日名倉山を見ることができた。大きな岩を最後に眺めて植林帯を下りて行き、舗装された登山口に到着、駐車場まで戻り登山を終了した。素晴らしい展望に大満足の登山だった。

沢を渡る 小さな滝を見る
登山口に到着 登山口横の滝

船木山から見る日名倉山

後山山頂

後山山頂から眼下の展望

後山から駒の尾山に向かう

縦走路から見る美しい日名倉山

後山から船木山に戻る

縦走路から駒の尾山を眺める

駒の尾山山頂

駒の尾山から後山・船木山を眺める

 前の山 爪ヶ城を見る

 次の山 牛臥山を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 岡山県東粟倉村 後山・駒の尾山 登山口付近のMAP

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