高岳山・桐ヶ峠から三ッヶ峰往復2015年(たかだけやま・みつがみね)山口県山口市

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2002年 9月29日(日曜日) 高岳山・三ッヶ峰往復登山を見る
2009年 2月11日 三ッヶ峰〜野道山縦走(冬編)見る
2010年 4月17日 三ッヶ峰〜野道山縦走(春篇)を見る
2015年 3月21日 高岳山・三ッヶ峰登山を見る
2020年 3月22日 高岳山・三ッヶ峰登山を見る

2015年3月21日

駐車地 →0:10→ 登山口 →1:00→ 桐ヶ峠 →0:40→ 高岳山

 →0:30→ 桐ヶ峠 →1:10→ 三ッヶ峰 →0:50→ 桐ヶ峠

 →0:45→ 登山口 →0:08→ 駐車地

全歩行時間 5時間13分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)


 山と渓谷社発行の山口県の山(中島篤巳著)に掲載されている山々へ2回目の登山をしており、今回は山口市阿東町の高岳山へ向かう。前回登ったのが2002年9月末、実に13年ぶりの再訪である。

山口市阿東総合支所前から津和野方面へ進む 途中に高岳山の案内が立っている(クリックで拡大)

 登山口へ向かう起点を山口市阿東総合支所とすれば、支所前を通る国道9号を津和野方面へ進む。途中で徳佐駅やしだれ梅で有名な徳佐八幡宮を過ごし、阿東総合支所前から約1.5km進んだところの分岐に「高岳山登山口」の案内が掲示されている。

変則交差点を直進(クリックで拡大) 正面に高岳山(クリックで拡大)

 この案内に従い、分岐を右折し道なりに進む。なお、この分岐を左折すれば、静御前の墓所があるそうだ。正面にカーブミラーの立つ変速交差点で戸惑うが、そのまま道なりに南へ進むと、まっすぐ続く道の左上に、これから向かう高岳山がそびえている。

案内を見て分岐を左折(クリックで別角度) 林道本谷線に入る(クリックで拡大)

 右の電柱に気をつけていると高岳への案内が立っており、この電柱(ゴショ18・NTT東幹56)の場所で左折する。この先にも高岳への案内が立っており、案内に従い分岐を右折する。後は道なりに進むと「林道本谷線」に入る。

高岳山への案内 分岐を左折し桐ヶ峠線に入る(クリックで拡大)

 林道本谷線を進んでいると、高岳への案内があるので安心する。やがて左右の分岐が現れ、左に「林道桐ヶ峠線」の石柱を確認し、分岐を左折する。後は林道を道なりに進み、行けるところまで行き、駐車可能なスペースへ車を置くことになる。私は倒木が邪魔になったので最奥のスペースより少し手前のスペースへ車を置いて登山を開始した。舗装された道を進んでいると、すぐに高度が上がり始め、少し先でS字カーブを描く。そのまま道なりに作業道を辿っていると、少しずつ足下が荒れ始め、車での歩行は困難な場所に入る。

適当な場所へ駐車して登山を開始 頼りない橋を渡る

 駐車地からは約10分で壊れかけた橋の前に着く。この橋は渡るのに少々勇気が必要で、基礎の部分が鉄の場所を選んで渡る。橋を渡れば少し先で進路は右へ向き、荒れた作業道歩きとなる。作業道の右には滑滝が美しく、なかなか水量もあるので見応えがある。

登山口手前の滝 高岳山登山口

 間もなく平坦な作業道終点へ到着、この地点が高岳山の登山道入口となる。入口には高岳登山口の標識と案内図が置かれ、一ノ沢から四の沢、桐ヶ峠から高岳山へ至る行程などが紹介されていた。しばらく案内を眺め、これから向かう経路を頭に入れて登山口を出発する。

炭焼き窯跡を右に過ごす 1合目を過ごす

 沢を渡り少し進むと案内図の通り右に炭焼き窯跡を過ごす。この先から植林帯の下に続く坂を登り、左下に谷を見ながら少しずつ高度を上げる。すぐに1合目の案内が立っており、高岳山の山頂までこの案内に励まされる。

沢を渡る 炭焼き窯跡を過ごす

 足下の狭い荒れた場所を過ごせば、すぐに沢を渡る。右に公社造林「立山頭事業地」の案内を過ごすと、左には大きな炭焼き窯跡が残っていた。炭焼き窯跡を過ごせば沢の手前に2合目の案内が立ち、この先で沢を渡る。

2合目の先で沢を渡る(クリックで拡大) 滝を鑑賞(クリックで拡大)

 岩の目立つ道を辿っていると右に何段もの滝が現れる。丁度滝に日が差し込み、感動的な景色が目の前に広がっていたので、しばらく滝を鑑賞後、ガレた岩場を登る。この先で岩場を左方向へ折り返し、少し先で右方向へ折り返す。なお、この地点には3合目の案内が立っている。

岩の目立つ道を辿る 3合目を過ごす

 山腹につけられた緩やかな傾斜の道を進んでいると、沢に着くので沢を渡って対岸へ向かう。この付近は以前の豪雨災害の爪痕が未だに残っているようだ。対岸へ向かうには、一旦沢に下りて少し下り、対岸に立つ方法を採るのが一般的である。この先からは荒れた道を辿り、少しずつ高度を上げると4合目に着く。

沢を渡り対岸から山頂を目指す 4合目までガレ場が続く

 左に沢を見ながら急な坂を登り、頭上を眺めていると、右方向へ導くテープを見ることができる。これは私がわかりにくかったために巻いたテープで、現時点(2015年3月)では倒木の下を潜ることになる。倒木と地面の間が狭いので、匍匐(ほふく)前進のような動きとなる。この付近は桐ヶ峠へ向かう分岐点なので、しっかり向かう方向を確認しなければならない。

4合目 4合目からは沢を渡らず少し上へ進む

 と、言うのも山頂に置かれたノートに「4合目から5・6合目を飛ばしていきなり7合目になった」と言う書き込みがあったからで、たぶんこの一行は、右への分岐を見つけることができず、頭上にそびえる906mピークへ向かって直登してしまったものと思われる。

右方向へ登山道は続く しばらくの期間、この木の下を潜る

 4合目の案内を過ごして少し上へ進み、右上方向へ向かうと、倒木が行く手を塞いでいる。そこで、この倒木の下を背をかがめて通過する。匍匐前進のような格好で倒木を潜れば、桐ヶ峠へ向かう道が現れる。

足下の崩れた場所には補助のロープがある 桐ヶ峠へ到着(クリックで拡大)

 足下は崩れかけているが、補助のロープが渡してあるので大丈夫。この難所を越えれば桐ヶ峠へ向かって緩やかな傾斜の道が続いている。植林帯の下につけられた道を辿れば、間もなく笹が目立ち始め、すぐに5合目の桐ヶ峠へ到着した。この地点は峠の交差点で高岳山へは東へ、三ッヶ峰へは西へ進路を採る。なお、直進方向は古江堂であたご道と案内されていた。

高岳山へ向かう笹原(クリックで拡大) 906mピークの手前が6合目

 小休止の後、進路を東に採り、高岳山を目指す。峠から上の段へ登り、笹原に入る。最初こそ傾斜は緩やかだが、少しずつ坂の傾斜が増してくる。久しぶりに笹を分けながら進むのだが、この作業は楽しいものである。間もなく6合目を通過、背後の三ッヶ峰方面には平坦な 949mピークがそびえており、いずれ向かうピークはとても明るそうだ。

背後に949mピーク 進行方向に高岳山

 間もなく906mのピーク通過、この先で坂を下っていると正面に平坦な高岳山の山頂部が見えてきた。これからあの高さまで登るのかと思うと、少し気合いが入る。鞍部付近まで下り、笹の目立つ場所で7合目の案内を確認、鞍部を過ごせば美しい笹の道が続いている。

鞍部付近に7合目 高岳山へ向かって笹原が続く

 鞍部から高岳山へ向かう行程では、最初こそ緩やかな傾斜を進むが、すぐに坂の傾斜は増してくる。足下にイワカガミの特徴的な葉を見つけ、木の間越しに徳佐盆地を眺めながら進んでいると8合目を通過、この先からは左右に笹の茂る急登を踏ん張る。

8合目 急登が続く

 登るほどに坂は急になるのでゆっくり歩を進める。背後を振り返れば弟見山などの稜線が木の間越しに覗いている。前方に岩の目立つ場所が見えてくると、9合目の案内が置かれていた。もうここまで来れば山頂まではわずかとなる。相変わらず左右に笹は茂っているが、日差しを浴びてとても鮮やかな風景である。

9合目の手前に岩の目立つ場所がある

高岳山山頂と三角点

 やがて坂の傾斜が緩めば、登山道の途中といった場所に山頂の案内が置かれており、この左側に三角点が置かれていた。これで高岳山頂への踏破が無事終了。この山頂付近は周囲に木々の背が高く展望を得ることはできず、もう少し北側へ移動すれば、少し狭いが刈り払われた展望地へ着く。

足下には雪が残っていた 高岳山の展望地(クリックで拡大)

 なお、展望地への移動途中の足下には雪が残っており、千メーター峰の山頂に立っていることを実感できる。展望地からは西から北に掛けて展望が開け、三ッヶ峰、野道山、大蔵ヶ岳、十種ヶ峰など山口県中部の名峰を眺めることができる。津和野方面は落葉の樹間越しに見えているが、以前ほどは視界が良くない。やはり樹林の背が伸びているようだ。

高岳山からは三ッヶ峰、野道山、十種ヶ峰などの展望が広がる(クリックで拡大)

 展望広がる山頂にておむすびとインスタントラーメンの豪華昼食を摂る。快晴の空の下、周囲に広がる展望を独り占め、うららかな春の日差しを感じながら大休止を取った。その後は次の三ッヶ峰へのハイキングコースが待っているので、元来た道を引き返す。

桐ヶ峠へ戻り三ッヶ峰への縦走路へ入る

 906mピークの先で6合目を通過、この位置は坂の途中という所である。左右に立つ木は落葉によりとても見晴らしが良くなっており、これから向かう三ッヶ峰方面には、平坦な949mピークがそびえている。更に坂を下れば少しずつ笹の勢いが増し、笹をかき分けるように下れば5合目の桐ヶ峠へ到着した。

縦走路入口付近から十種ヶ峰 笹はきれいに刈られている

 これから向かう三ッヶ峰へは桐ヶ峠から西へ進路を採る。坂を登り三ッヶ峰縦走路へ入ると、笹が刈られてとても歩きやすくなっている。桐ヶ峠からわずかに坂を登り、北を眺めると一ヶ所だけ十種ヶ峰を見晴らす展望地がある。これから先この方面は樹間越しの展望しかないため、しっかり景色を楽しんでおく。

949mピーク 高岳山(クリックで拡大)

 縦走路から南を眺めていると、この付近には松の木が多く、庭園風の景色が続いている。少しの間だが植林帯の下を抜け、再び頭上が自然林へ変わると、樹間越しながら徳佐盆地を眺めることができる。快適な高速道路のような縦走路を進んでいると、平坦なピークへ着く。この付近が949mピークで、東には高岳山が一望、その左には青野山がトロイデの山容を覗かせている。西には三ッヶ峰がそびえているはずだが、背の高い樹林が視界を遮っている。笹原は明るい日差しを浴びてきらきら輝き、笹の中央のみが刈られて一本の線になっている。

弟見山 三ッヶ峰への縦走路の風景(クリックで拡大)

 南には弟見山がそびえ、北西には樹間越しに十種ヶ峰が端正な姿を見せている。明るい展望地で小休止を取った後、更に縦走を続ける。この付近は風が強く吹くようで、左に白骨林を眺める。周辺には松も美しく庭園風の風景がのどかな雰囲気を醸しだしている。

白骨林 松の風景
樹間越しに徳佐盆地 小ピークを踏みながら三ッヶ峰を目指す

 縦走路は緩やかなアップダウンを繰り返し、時折樹間越しに徳佐盆地の風景が現れる。いくつもの小ピークを踏みながら、少しずつ高度を上げていると、足下に雪渓が現れた。間もなく最後の坂を登り切れば、懐かしい三ッヶ峰の山頂へ到着、明るい日差しの山頂からは眼下に徳佐盆地が広がり、北西には十種ヶ峰がそびえている。

三ッヶ峰山頂 三ッヶ峰から十種ヶ峰(クリックで拡大)

 三ッヶ峰山頂に立てば、高岳山の展望地からは見えなかった津和野市街が一望で、トロイデの青野山がその右側にそびえている。南には弟見山がなだらかな稜線を見せており、いつまで眺めていても見飽きない展望が続いている。明るい山頂に腰掛けて小休止の後、下山を開始する。

津和野方面と青野山 弟見山

 下山は快適な縦走路を引き返して桐ヶ峠へ着き、広く明確な道を引き返す。間違えようもない広い道を下っていると4合目の案内を通過する。4合目を過ごせば、この下で崩れた沢を渡り3合目、沢を越えて2合目、炭焼き窯跡を通り、沢を渡って1合目とチェックポイントを通過する。登山口付近で滝を鑑賞し、そのまま作業道を通って駐車地まで戻った。

麓から眺める高岳山

登山途中に眺める滝

桐ヶ峠

高岳山へ向かう途中の笹原

高岳山の展望地から徳佐盆地と十種ヶ峰

三ッヶ峰への縦走路途中の949mピーク、東には高岳山

三ッヶ峰

三ッヶ峰から徳佐盆地と十種ヶ峰

 前の山 塔の岩 を見る

 次の山 竜ヶ岳 筏場コース〜谷コース を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県山口市 高岳山 登山口付近のMAP

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