島ノ星山(しまのほしやま)・高角山(たかつのやま)島根県江津市

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2010年7月8日

駐車場 →0:05→ 冷昌寺(隕石大明神) →0:35→ 島ノ星山 →0:30→ 駐車場

全歩行時間 1時間10分

 梅雨の中休みに島根県の山へ。とは言え、とても湿気が多く少し動くと大汗が出る。本日向かう山は江津市の島ノ星山、万葉歌人の柿本人麻呂に歌われた高角山である。益田市から国道9号を東へ進み、浜田の名峰大麻山を見上げるが、国道9号から眺めるこの山は、たいてい雲に隠れている。もう少し国道を進み、道の駅「夕日パークはまだ」で小休止。名物の赤天を買おうとしたが、クーラーを用意してなかったので買うのは中止。

 浜田バイパスを進み、6月末より無料化実験区間となった浜田道に入る。入口で通行券をもらって高速を走り、すぐに江津インターを出る。この間の高速料金550円は当然無料、少々トクした気分になる。

 江津市役所の案内に従い、江津バイパスを下りると、江津市役所とは反対方向へ島ノ星山が案内されている。この標識に従い交差点を右折、次のT字路を右折すると、人麻呂ゆかりの地(高角山公園)の案内が立っているので分岐を左折。

 この先は一本道で、広くきれいな道が続いている。正面にはアンテナを乗せた島ノ星山がそびえているが、水蒸気により霞んで見える。今日はすごい湿気の中の登山となりそうだ。左手に高角山頂上展望台ハイキングコース(3.3km)の案内が立っている。

高角山頂上展望台ハイキングコースの案内 「島星無線中継所」の案内板

 ここで少し寄り道をする。分岐を左折し舗装道を1.4km進むとNTTの「島星無線中継所」の案内板が立ち、更に1.9km進むと展望台である。なお、この入口に鳥取県孝霊山のようなチェーンは張られていなかった。

「島ノ星山椿の里公園」入口

 さて、元に戻って舗装道をもう少し進むと、「島の星山椿の里公園」に到着、入口には「冷昌寺参道入口」の案内が置かれている。公園手前の広場に車を置いて出発、なお冷昌寺の入口の反対側には、トイレも整備されている。

あじさい 慈母観音

 コンクリート舗装の道を少し登ると周囲には、今を盛りのあじさいが美しい。しばらくあじさいの花を観賞した後、上の広場に到着。目の前には慈母観音が建立されており、島ノ星山をバックにした観音像はとても優しい顔をしておられる。

江津市を見下ろす広場のベンチ 隕石落下跡池

 眼下に江津市を見下ろす広場には、沢山のベンチが置かれており、ゆっくりと憩いの時間を過ごすことができそうだ。もう冷昌寺までは100m、コンクリート舗装の道を更に進むと、右手に隕石落下跡池の案内を見つける。右上方向へ向かうと細長い池があり、ここに隕石が落下したとのこと。こうなるとその隕石がどんなものかがとても気になる。

冷昌寺 隕石大明神

 元の場所に戻り、更に坂を登るとすぐに冷昌寺へ到着。冷昌寺の横に向かうと、その名も「隕石大明神」の社殿を確認。鍵の掛けられた扉の奥に隕石が祀られており、この隕石には直接触ることもできる。

ご神体の隕石に触ることができる

 隕石大明神へ沢山のお願いをした後、島ノ星山へ向けて出発する。登山口は、隕石大明神の右手にあり、入口には「頂上展望台」の案内が置かれている。右に沢を見ながら踏み跡を確認。少し進むと踏み跡が分かり難くなるが、沢沿いに東へ進めばすぐに踏み跡が現れる。

隕石大明神の右手より登山道が続いている

 もう少し進むと左手に炭焼きの跡を確認、昔の生活の跡を眺めることができた。さて、今日はとても湿気が多く、少し動くだけで玉のような汗が流れる。炭焼きの跡を出発、周囲には岩が多く、この道は東へ向かって谷を歩くルートである。涼しげな小滝を眺めながら進むので、気持ちだけは涼しくなるがやはり湿気が多い。

炭焼きの跡 涼しげな沢

 足下の砂利に足を滑らせないよう気をつけながら、スローペースで坂を登る。自然林の下なのでとても気持ちの良い登山道である。間もなく沢を渡り、左に沢を見ながら坂を登ることになる。木の間越しに眺める空は少し曇り加減である。

沢を渡る 自然林の下を進む

 間もなく頂上展望台の案内が現れ、進路は右(南)方向へ変わる。山腹につけられた細い道を滑らないよう慎重に進む。この先ですぐに左方向へ折り返し、右に谷を見ながら自然林の下を進む。傾斜は少し緩やかになり、一息つくことができる。再び進路は北東方向へ折り返し、少し進むと舗装道に出る。ところがこの入口付近には草が茂っているため、ここから出なければ、冷昌寺へと向かうこの登山道は分からないと思う。

頂上展望台の案内 細い道を進む

自然林の下を進むと車道に出る

 さて、舗装道を右に採り少し進むと右に「展望台100m」の案内が立っている。この案内に従い樹林の中に入ると、この樹林帯はこの時期天然のクーラー。なんと吹く風が涼しく、疲れが一気に取れる気がした。途中で南東方向に展望が現れるが周囲に舞う水蒸気のため目の前の風景さえも霞んでいる。

「展望台100m」の案内 展望は望めない

 少しの樹林帯を抜ければアンテナの立つ島ノ星山の山頂に到着、ここには一等三角点が置かれている。平坦な山頂には高角山展望台の案内が立ち、一等三角点は擬木で周囲を覆われている。ベンチの置かれた山頂に腰掛け周囲の展望を眺めるが、やはり周囲は水蒸気により霞んでいる。

一等三角点の置かれた島ノ星山(高角山)

 

島ノ星山(高角山)から眺める展望(動画)

 晴れていれば、眼下に広がる江津市街や日本海の風景は絶景であることが想像できる。次回来る時にはスッキリした晴れの日に来たいものである。万葉集の代表歌人、柿本人麻呂が当地で詠んだ歌「石見のや 高角山の木のまより わがふる袖を 妹みつらむか」の情景を思い浮かべながら、山頂にて大休止。ゆっくり休憩を取った後、下山を開始する。

山頂からの展望案内 江津市内も霞んでいる

 周辺散策のご褒美はササユリの花、美しい花を観賞できたことに感謝。冷昌寺まで下山し、本物の隕石とご対面。さて、宇宙から大気圏に突入する際に焦げた跡はできないのだろうか・・・などと考えてしまう。

ササユリ 本物の隕石?

島ノ星山

隕石落下跡池

隕石大明神

あじさい

ササユリ

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 島根県江津市 島ノ星山 登山口付近のMAP

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