清久山(せいきゅうざん)島根県雲南市

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2010年11月3日

清久山登山口 →0:20→ 尾根出会 →0:10→ やせ尾根 →0:10→ 残り300m標識

 →0:10→ 山頂 →0:20→ 尾根出会 →0:15→ 登山口

全歩行時間 1時間25分

 山口県の山(山と渓谷社)の著者、中島先生のご案内により島根県の山へ。今回は山頂に一等三角点の置かれた雲南市の名峰清久山へ向かう。この山は、地元雲南市のHPによると、「松江藩が編纂した「雲陽誌」に、清久山を『素戔鳴命暫し鎮座の山なり長嶺崢エとして絶頂に登りがたし』と書かれるなど急峻な山」と案内されている。また、昭和初期にはモリブデンの採掘もおこなわれていたそうである。

 三郡山の登山口を出発、大仁広域農道に戻り北へ進路を採る。正面には以前登った鍋坂山が美しい山容を見せている。大仁トンネルを抜け、坂を下って久野の交差点を左折し、県道45号を西へ進む。次の下組地区の交差点を右折、県道25号に入り、川井峠を通過。峠を下りた付近で阿用川に架かる川井橋を渡る。この川井橋を渡り終えたところで右折し、阿用川沿いを上流に向かって進むと、山頂付近に反射板の設置された清久山が気高い姿を見せている。

正面に見える鍋坂山 久野の交差点を左折
下組地区の交差点を右折 川井橋を渡り右折

山頂付近に反射板の置かれた清久山

 阿用川沿いに進み、右に川上橋を確認して右折。そのまま道なりに左方向へ進むと、終点付近には駐車場が整備されており、駐車場の手前には清久山の案内板が置かれていた。登山準備の後、登山口を出発しようとしたら、登山口横に住まれる方が、わざわざ出てこられ、登山道を間違えないよう親切に教えて頂いた。

川上橋を渡る 終点が登山口の駐車場

 畑の中で作業中の方も、我々に声をかけて頂き、とてものどかな雰囲気のある登山道である。登山口を出発し、すぐに左の分岐に入る。これが最初で最後の最も重要なチェックポイント。この先にも多くの案内標識が立っており、よほどのことがない限り、道を外すことはない。

登山口を出発 左の分岐に入る(直進してはいけない)
立派な土蔵 竹林帯を進む

 左上に立派な土蔵を過ごし、地積調査の赤い杭を目印に竹林帯を進む。少し上を眺めると登山道の案内が立ち、この案内に従い進めば、道に迷うことはない。竹林の山腹につけられた道を進むと、周囲は自然林に変わり、紅葉の始まりがとても美しい。やがて尾根道に到着、清久自治会の手により整備された登山道はとても歩きやすく、要所に案内標識も設置されているため道は明確である。

要所に案内の立つ登山道 岩の目立つ場所
尾根道出会い 案内が続く

 周囲は終始樹林に阻まれて展望を得ることはできないが、初夏またはこの秋の季節は新緑や紅葉が美しく、歩いているだけで楽しくなる。途中には自然石の配置された休憩所、その先にはやせ尾根に立つ巨木など見所も多く、大自然と触れ合うことのできる登山道である。

自然石の配置された休憩所 やせ尾根に立つ巨木

 やせ尾根を過ごすと植林帯の中に入る。この付近は足下が滑り易いので要注意、大きな炭焼きの跡を確認後、更に登山道を進む。植林帯を通過すれば、再び頭上は自然林に覆われ、やせ尾根から10分程度で山頂まで残り300mの標識を通過、この標識はとても励みになる。

滑りやすい植林帯 頂上まで300m

 これから山頂までが最後の急斜面、滑り止めのロープが要所に配置されているが、それでも滑るほどの斜面が続く。しかし坂の傾斜が緩むと同時に現れる出雲北山・松江北山・宍道湖の風景は苦労を忘れさせてくれる。

最後の急斜面 北に展望が開ける
あと50m 山頂に立つ反射板

 やがて山頂まで50m標識を通過すれば一等三角点の立つ清久山の山頂に到着、山頂からは北方面に180度の展望の広がっている。眼下には先ほど通った川井橋、そのまま北方面を眺めれば弥山から鼻高山、旅伏山と続く出雲北山、更に手前には仏経山、高瀬山、大黒山と続く。

清久山の山頂から広がる展望

 一旦高度が下がり、幡屋三山へと続く稜線、今年前半に登っては下りた懐かしい山々を一つ一つ確認、一日二山から三山を登った遠征を思い出す。山頂下には麓から見えていた大きな反射板を確認、山頂には眼下に広がる加茂町・大東町・平田市方面の案内標識が立ち、周辺の地理がよくわかる。なお、先ほどまで登っていた三郡山方面は樹林に覆われており、木の間越しの展望となっている。

清久山山頂 眼下に川井橋

 

清久山の山頂から眺める展望(動画)

 山頂から周囲の展望を眺め、中島先生と山頂記念撮影の後下山を開始。下りながら急な坂を登ってきたことを実感、本日は坂を登るのが少々きついと思っていたが、体調のせいではなく、坂の傾斜が予想以上にきつかったことがわかった。

川上神社と狛犬

 登山口まで着くと、農作業をされている方から、「お帰り!」とのご挨拶を頂き、再びのどかな農村に戻ってきたことを感じた。この里山の雰囲気が島根県の特徴かもしれない。帰りに近くの川上神社に参拝、下山後の楽しみは奥出雲の蕎麦である。

 本日は新蕎麦祭りなのでとても楽しみ。期待を込めてまず山県蕎麦へ向かい、午後5時10分に店の前に到着、ところがこの店の営業時間は午後5時までなので閉まっていた。この後も3軒のそば屋さん訪ねたが、いずれも閉店。今日は蕎麦を食いっぱぐれたかと落胆しながら帰っていると、唯一八川駅側の八川蕎麦が開いていた。

そば祭りの八川そばとおろし蕎麦

 この店の蕎麦は折り紙付きのおいしさ、今回はおろし蕎麦と麦飯を頂き大満足。この時期に奥出雲まで来て、新蕎麦を食べなかったら大きな忘れ物となるところだった。

麓から眺める清久山

黄葉

休憩所

やせ尾根

山頂

幡屋三山

 前の山 三郡山 を見る

 次の山 指谷山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 島根県雲南市 清久山 登山口付近のMAP

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