蓮華山(れんげさん)市の迫滝観音コースから登り、下山は本コース 山口県岩国市

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2002年 6月15日 初回蓮華山登山記を見る
2011年10月 2日 蓮華山から河内蓮華山 往復登山記を見る
2011年12月04日 西尾根コース〜小蓮華尾根コースを見る
2020年 1月 3日 市の迫観音堂経由で登り、下山は本コース(簡易版)
2023年12月10日 市の迫観音堂経由で登り、下山は本コースを見る

2023年12月10日
比叡神社 →1:40→ 蓮華山山頂 →0:10→ 西峰展望台

 →0:10→ 蓮華山山頂 →1:10→ 比叡神社

全歩行時間 3時間10分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 2023年の師走に入り、岩国市の大黒山、周南市の竜ヶ岳、三丘ヶ岳(三丘城山)に登り、山頂から玖珂の街並みや蓮華山を眺めていたが、今回も玖珂の街並みを見下ろす蓮華山に登る。
麓から眺める蓮華山 比叡神社入口
神社の左右に登山道 左の市の迫観音堂へ向かう
植林の下に入る 有害獣捕獲用の罠

 登山口の比叡神社の駐車場に車を置き、比叡神社の下で市の迫滝観音を経由する左の道をとる。案内には右道は本コース、左は市の滝観音経由と書かれている。神社入口の左に置かれた石にも市の迫滝の観音と刻まれている。鋪装道をしばらく進み無住の民家を過ごす。右に墓地を過ごすと植林の下に入り、有害獣捕獲用の罠を見る。

分岐は左へ向かう 鉄パイプの橋を渡る
土石流の跡 少しずつ高度を上げる

 更に進むと左右の分岐に着き、右は蓮華山本コース、左は市の滝観音経由と案内されていた。ここで分岐を右折すれば本コースに入ることもできるが、そのまま市の迫観音堂へ向かう左の分岐に向かう。植林の下を進むと鉄パイプで作られた橋を渡る。これから先登山道は岩のゴロゴロした状態が続き、数年前にこの付近では土石流が発生したようだ。不安定な岩の続く道を辿り、少しずつ高度を上げる。

頭上に紅葉が広がる 修行大師
滝の水量は少なかった 観音様へ参拝

 左に大岩などを眺めていると右には石垣が崩れた場所を過ごす。頭上を眺めれば名残の紅葉が美しく、今年最後の紅葉を観賞することができた。わずかに高度を上げれば市の迫観音堂に到着、懐かしい修行大師にも出会うことができた。肝心の滝にはほとんど水量が無く、わずかに岩が湿っている状態だった。しばらく美しい紅葉を観賞し、観音堂に参拝して更に登山を続ける。

紅葉を観賞 急登に取り付く
補助のロープを伝う 急登が続く
 急な坂に取り付くが落葉が堆積しているためとても滑りやすくなっている。慎重に高度を上げ、ロープの渡された足下の細い道を進む。足下は左下へ向かって切れ落ちており、一旦滑れば上がるのに苦労しそうだ。岩場の横に続く急坂を進み、途中で折り返せばやはり急登には補助のロープが渡されていた。
ロープに助けられる 尾根に着き左折
蓮華山が顔を出す 玖珂の展望

 ロープを伝って一気に高度を稼ぎ、少し傾斜が緩めば一安心。前方にシダが見えてくるが、歩行に支障は無く、すぐにシダが消えて進路は左に向く。明るい道を進むと、北西に蓮華山が顔を出し、南には樹間越しに玖珂の街並み広がる。更に高度を上げれば、やはり樹間越しながら氷室岳や琴石山などの展望が素晴らしい。

尾根コースをとる 岩場に向かう
廿木山、塔ヶ森、高照寺山 鞍掛山と玖珂の街並み

 この先で左右の分岐が現れ、右は巻き道で左は展望広がる尾根コースである。今回も展望を求めて左の尾根コースをとる。「明るく展望良好・ただし急坂」と案内される尾根コースに入り岩場に取り付く。急登が続き、面白いほどに高度が上がり、やがて眼下に鞍掛山、玖珂の街並みが広がる。本日は黄砂の影響で展望は霞み気味ではあるが、めぼしい山々の位置はほぼ理解できた。廿木山、塔ヶ森、高照寺山、鞍掛山、玖珂市街の展望などを眺めて高度を上げる。

展望地 柱状節理の岩
本コースに合流した 尾根に着いた
 明るい展望地から再び蓮華山や玖珂の街並みも眺めた後、柱状節理が特徴的な岩を眺める。この岩上に向かい、少し進むと本コースと合流した。自然林の下に続く快適な道を進むと、すぐにジグザグに高度を上げて尾根へ着いた。
山頂へ向かって左の巻道をとる 祠の祀られた蓮華山山頂

尾根上で進路が南西に向けば山頂まではわずかな距離となり、右に直登の道が現れるが登山時は巻き道をとる。登山道を道なりに進むと、すぐに二等三角点の置かれた平坦な山頂に着いた。

山頂は広く平坦 展望は樹間越し
三角点 西峰展望台へ向かう

 山頂には祠が二基祀られており、手水の置かれたかつての神社跡は樹林の下にある。山頂から玖珂の街並みは樹間越しであり、北にそびえる中国山地の山々もやはり樹間越しに広がっていた。そこで展望の良い西峰展望台へ移動する。

中間点の馬戻 西峰へ向かう
広く平坦な西峰展望台
 南西に向かって坂を下り、砂防ダム・下川上へ続く末貞道の分岐のある馬戻を通過、この付近が山頂と西峰展望台との中間点らしく、双方の場所に5分と案内されていた。明確な道を更に進むと平坦で切り開かれた西峰展望台へ着いた。
北に物見ヶ岳 安蔵寺山、小五郎山、法華山、寂地山

 西峰展望台は南北に切り開かれており、黄砂舞う悪天候の中で北に物見ヶ岳、平家ヶ岳、大将陣、安蔵寺山、小五郎山、法華山、寂地山、羅漢山、冠岳等を眺めることができた、南には高照寺山、銭坪山、氷室岳、鞍掛山、琴石山、大黒山、三丘ヶ岳、玖珂の街並みなど素晴らしい展望が広がっている。

鞍掛山、氷室岳、琴石山 大黒山、三丘ヶ岳

 展望を肴に昼食の後、下山を開始した。なお、山頂に置いてある蓮華山登山マップには林道コースと末貞道コースが案内されており、このコースは2011年12月4日に通っていた。西峰展望台を出発、蓮華山山頂からは直登コースをとり、巻き道と合流、そのまま坂を下る。途中で市の迫観音堂へのコースを右に見送り、本コースを下る。

本コースを下る ひよどり越えを右折
市の迫観音堂からの巻道と合流 明確な道を下る

 明確な本コースを下っているとひよどり越えの交差点へ着く。左は二鹿へ、直進は河内蓮華山へ続いている。ここでは下山なので分岐を右折する。さすがに本コースと言うだけあって、快適な下りが続く。途中で市の迫観音堂への分岐(尾根コースとの分岐)を過ごし、左右に大きく蛇行しながら高度を下げる。やがて足下に不安定な石が増え、滑りやすくなるため慎重に高度を下げる。

足場が不安定なところもある 足下が細くなる
朽ちた蓮華山の案内 沢沿いを下る

 足下が狭くなり、滑り落ちそうになるのをこらえながら下ると周囲は竹林に変わり、折り返しに坂を下ると沢に下り立つ、足下には朽ちた「蓮華山登山道」の案内が転がっていた。これから先は植林の下に続く沢沿いを下る。足下は依然不安定だが、下るにつれて道ははっきりしてくる。やがて山腹に続く道に出れば足下は安定し、格段に歩きやすくなる。

歩きやすくなる 交差点を直進
名残の黄葉 明るい道に出た

そのまま明確な道を下り、左に堰堤を過ごせば鋪装道を横切る。この入口には蓮華山登山道の案内が立ち、この横には「東尾根爽快懸崖ルート」の案内が置かれていた。次回はこのルートも楽しみである。さて、交差点を直進し、明確な道を進むと頭上が開ける。更に進んだところで振り返れば蓮華山の山頂部が現れた。蓮華山からの展望は素晴らしく、また登ってみたいと思わせる名山である。すぐに鋪装道に入り、蓮華山の案内を確認し、登山口の比叡神社まで帰り着いた。最後に長い階段を登り比叡神社に参拝、登山の無事に感謝し坂を下った。

振り返れば蓮華山 黄葉
最後に比叡神社へ参拝
玖珂の町から眺める蓮華山
市の迫観音堂から眺める紅葉
蓮華山
廿木山、塔ヶ森、高照寺山
蓮華山山頂
西峰展望台
西中国山地

玖珂の街並み

振り返れば蓮華山

比叡神社