雲霞山・熊ヶ山二鹿コース(くもがやま・くまがやま)山口県岩国市美川町

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2005年 3月13日・2007年11月 4日 行波コースの登山記を見る

2010年11月27日

二鹿野外活動センター駐車場 →0:20→ 林道終点 →0:15→ 縦走路出会

 →0:10→ 枯松 →0:15→ 雲霞山 →0:35→ 熊ヶ山 →0:15→ 林道終点

 →0:20→ 二鹿野外活動センター駐車場

全歩行時間 2時間10分

 新・分県登山ガイド34「山口県の山」(山と渓谷社 中島篤巳著)に掲載されている岩国市の雲霞山・熊ヶ山。以前二回登った際には、錦川沿いの行波地区を登山口としたが、今回はガイドに掲載されている二鹿コースを著者の中島先生にご案内して頂いた。

国道187号から見上げる雲霞山 国道187号を左折、天尾橋を渡る

 岩国方面から国道2号を進み、途中から国道187号に入り錦川沿いに北上する。やがて正面に眺める雲霞山はとても美しく、この角度から眺める雲霞山が一番きれいに見える。間もなく二鹿への標識に従い左折、天尾橋を渡り左に錦川清流線の北河内駅を過ごす。そのまま道なりに県道130号を進むと、二鹿の集落に入るのでT字路を左折、少し先の二鹿野外活動センターの標識に従い右折し、広い駐車場に車を置く。

二鹿野外活動センター前の駐車場 県道130号を左折

 駐車場南側には大根が干してあり、この季節の風物詩のようである。さて、中島先生の先導により登山開始。紅葉と干し大根を眺めながら小川沿いに南へ進む。右手に橋の架かる分岐で左折し県道方面へ向かう。県道を右折し、少し進むと右の電柱に熊ヶ山・雲霞山への案内を確認、熊ヶ山へは40分、雲霞山へは60分と案内されている。

県道横に掲示された案内 林道宮ヶ谷線を進む

 この分岐を左折し、舗装された林道宮ヶ谷線を東へ進む。足下に落ち葉を踏みしめながら進むと、周囲には日差しを浴びた自然林や植林帯がとても明るい。林道横には断層も露出しており、珍しい自然の節理を見学することができる。

日差しを浴びた自然林 露出した断層

 広い林道を進むとやがて終点へ到着、林道終点には駐車スペースがあり、ここまで車で侵入すれば20分程度歩行時間を短縮することができる。林道終点を出発、案内板を確認して未舗装の道に入る。すぐに左右に道が分かれ、直進方向は沢沿いを進むコース、右方向は植林帯の下を進むコース。どちらの道を通っても熊ヶ山・雲霞山へ行くことができる。

林道終点駐車場 すぐに現れる分岐

 我々は、自然林の風情を楽しむため登山時に左のコースを採り、最初に雲霞山山頂へ。雲霞山からの帰りに熊ヶ山山頂へ立ち寄り、下山時に右側の道を採ることにした。すぐに登山道は狭くなり、沢を越えながら高度を上げる。周囲に整然と直立する植林帯が美しい。

登山道は狭くなる 植林帯を進み高度を上げる

 倒木を超えながら進むが、途中でリュックを下ろさなければ通れない箇所もあり、なかなか楽しい。左側には長い断層が続き、この景色は一見の価値がある。断層の終点を通過、岩に根ざす木などを眺めながら進むと、坂の傾斜が緩やかとなり、広く平坦な場所を通過。昔はこの付近に住居などがあったのかもしれない。やがて頭上に美しい紅葉が現れると、熊ヶ山・雲霞山の縦走路に出る。合流点にはそれぞれの方面を示す案内板が置かれていた。まずは雲霞山を目指して縦走路を左折する。

断層の起点 岩に根ざす木
日差しが戻る 縦走路に出る

 少し坂を登り、ピークに出て右折し坂を下る。周辺に紅葉の美しい木々を眺めながら明るい縦走路を進む。自然に配置された岩も、日本庭園のように美しく、自然の造形美を眺めるのが一番の楽しみである。

紅葉 自然石

展望岩から眺める風景

 平坦な尾根道の先には展望岩が待っており、東方面に展望が広がっている。この展望岩から枯松と雲霞山の風景を眺めるのはすでに3回目だが、何回見ても素晴らしい。展望岩を出発、少し坂を下り平坦な登山道を進んだ先で、岩場を登り返せば、懐かしい枯松大樹に到着。青空をバックにした枯松は素晴らしいの一言に尽きる。また、風当たりの強い尾根に枯れたままでも倒れず残っている姿には感動さえも覚える。

枯松 中国山地

枯松の展望から眺める風景(動画)

 周囲を見回せば、北に羅漢山・法華山、南へ続く稜線や瀬戸内海に浮かぶ能美島などを眺めることができる。展望の枯松の下で小休止の後、岩場を下り更に縦走を続ける。

木の間越しの雲霞山 紅葉

 この先自然林の下で、雲霞山手前の大岩や背後に熊ヶ山などを木の間越しに眺めながら小さなアップダウンを繰り返す。時折現れる名残の紅葉を鑑賞しながら進むと、足下にはシダの茂る場所もあり、周囲には自然が満載である。特に白骨林と紅葉のコントラストの先に現れる、南西方面の熊ヶ山には感動さえも覚える。

紅葉 熊ヶ山と紅葉

 雲霞山へ向かって最後の坂を踏ん張れば、なんと山頂周辺がすっきりと伐採された雲霞山の山頂に到着。白骨林の間越しながら、眼下には錦川沿いの集落が広がり、南東に入野大平山、南に河内蓮華山の平坦な山頂部が見えている。南西には後ほど向かう熊ヶ山、その先には周東物見ヶ岳と続き、北西には水ノ尾山、北には羅漢山と法華山がその存在感を示している。なお、雲霞大明神のご神体である山頂の巨岩横には、祠が置かれていた。

雲霞山から南に広がる展望

雲霞山山頂 巨岩と祠

雲霞山から西の展望

雲霞山山頂から広がる展望(動画)

 お昼になったので、豪華昼食を摂り、昼食後は雲霞山を出発し熊ヶ山へ向かう。途中に現れる岩場を登り枯松に到着、やはり展望地では足が止まり、周囲の景色を眺める。枯松を出発、滑りやすい足場に注意しながら斜面を下り、再び登り返せば展望岩。このあたりは本縦走のハイライトである。

枯松へ向かう岩場 枯松
枯松から羅漢山 展望岩

 平坦な縦走路を戻り、少しのアップダウンを繰り返せば、登山時に縦走路と出会った場所に着く。そのまま道なりに進むと、植林帯の中を一旦下り、植林にかけられた案内板に向かって登り返せば熊ヶ山と下山方面への分岐へ到着。直進方向が下山方面、左上が熊ヶ山方面である。分岐にも案内板が置かれているので、このあたりで迷うことはない。

登山時に出た分岐を通過 下山分岐

 そのまま尾根に向かって直進すると、とても広い道が現れる。この先は尾根に向かう急斜面なので、ロープの助けがありがたい。急な斜面を踏ん張れば、南方面に木の間越しながら入野大平山方面の展望が開ける。ここで進行方向は右へと変わり、名残の紅葉などを眺めながら進むと、平坦な熊ヶ山の山頂に到着する。

熊ヶ山手前の急坂 熊ヶ山山頂

 山頂からは東から南東方面の展望が広がり、入野大平山・河内蓮華山がとても近い。西には木の間越しに、登山口である二鹿方面が見えているが、以前より樹林の勢いが増しており、少しずつ展望は狭くなっているような気がした。山頂先には相変わらず枯松が大きく、懐かしい景色が残っていることに安心する。

熊ヶ山先の枯松 二鹿の集落
熊ヶ山から南の展望 幸福の鐘

 北に羅漢山を確認後、山頂にて記念撮影、これが一番ほっとする瞬間である。なお、熊ヶ山山頂には幸福の鐘?らしきものが置かれており、鐘を鳴らして下山を開始。先ほどの分岐まで戻り左折、植林帯の中を下る。

下山分岐を左折 植林帯を下る

 急な斜面の場所もあり、慎重に下る。坂の傾斜が緩めばもう大丈夫。植林帯の間につけられたまっすぐな道を下っていると、左下に炭焼きの跡を見つける。やがて林道終点を通過、この先は広い未舗装の林道を下る。

中央に炭焼きの跡 二鹿から眺める熊ヶ山

 やがて登山時に分岐した場所に着くので左折、林道終点駐車場まで下りると1台車が置かれていた。そのまま舗装道を下り、登山口まで戻り無事登山を終了した。登山口から熊ヶ山を確認、やはり一旦山に登ると、山頂を確認するのが楽になる。

展望岩から

枯松

枯松から中国山地

熊ヶ山と紅葉

雲霞山

熊ヶ山から二鹿の風景

熊ヶ山の枯松

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県岩国市 雲霞山 登山口付近のMAP

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