笠戸島 尻高山・高壺山・砲台山周回(しりたかやま・たかつぼやま・ほうだいやま)山口県下松市

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2010年1月16日の沖浦観音・砲台山(ほうだいやま)・高壺山(たかつぼやま)周回コースを見る
2010年1月24日の笠戸島縦走(尻高山・高壺山・砲台山・白浜山・摺鉢山・天狗岩)を見る
2010年9月4日の尻高山・高壺山を見る
2018年1月6日
駐車地 →0:25→ 尻高山登山口 →0:25→ 尻高山山頂 →0:10→ 象の肩分れ
 →0:10→ 117m標高点 →0:10→ 大浦道分岐 →0:25→ 高壺山
 →0:15→ 砲台山 →0:10→ 円形凹地 →0:05→ 深浦分岐 →0:35→ 駐車地
全歩行時間 2時間50分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)
 成人の日の三連休で晴れるのは今日だけ。そこで近場の下松市笠戸島へ行き、縦走路の確認をする。最後に笠戸島の登山をしたのは2010年9月、この際に登った尻高山、高壺山に再度向かってみる。朱の鮮やかな笠戸大橋を渡り、県道174号を進み、深浦地区に入る。最奥まで進み、道路が狭くなる手前に広い民有地があり、この手前の邪魔にならないところへ車を置いて登山を開始。
笠戸大橋を渡る 深浦地区の最奥部 正面に尻高山、左は民有地
電柱手前を左折 分岐を右折

 西にはこれから向かう尻高山がりりしくそびえている。海岸線をわずかに進み、電柱の手前で分岐を左折する。右に別荘のような家を過ごせば、やはり右に舗装された外野山林道が続いている。なお、分岐の少し先には尻高山への案内が立っている。また、この道をそのまま南に採り、117m標高点へ着き、分岐を右折してもやはり尻高山へ着く。私はきれいな周回道を採るため、外野山林道を採ったが、時間的にはどちらの道を採っても大差ないだろう。

外野山林道に入る 高壺山、砲台山が見える
 さて、舗装された道を進み、南東を眺めれば高壺山を確認することができる。携帯電話のアンテナや産廃処分場への入口を過ごす。この途中には海を眺める所があるのでしっかり眺めておく。本日の周回道では瀬戸内海の展望を楽しむところはほんの数ヶ所しかないはずだ。
携帯アンテナの下を進む 貴重な展望

 やがて足下は未舗装道に変わり、右に広い駐車可能な場所を過ごす。この先の左に折り返すように続く道が尻高山への登山口だ。ロープの渡された道に入り、坂へ向かう。以前の防火帯はそのまま生きており、藪漕ぎ無しで歩くことができそうだ。広い登山道なので更に安心感が広がる。

尻高山登山口 折り返すように左折する 広い防火帯が続く

 左右に樹林の背が高く、瀬戸内海の展望は遮られているものの、夏場には木陰が多いので、楽しめそうだ。まもなく西に展望の広がる場所があり、多島美を楽しむ。広く歩きやすい道をたんたんと進み、やがてロープの渡された傾斜地を踏ん張る。ここで一旦ピークに着き、少し下って登り返せば尻高山の山頂だ。

展望地 快適な防火帯
急登にはロープが設置されている 明るい尻高山山頂
 四等三角点の置かれた山頂では、南から南東にかけての展望が広がり、眼下に火振岬、南東に高壺山や砲台山の山容が広がる。明るい展望地で休憩を取り、しっかり展望を眺めて出発する。
高壺山と火振岬 山頂で小休止

 スカイ5号を南西に採り、道なりに下りていると前方遠くには姫島が霞みの中に浮かんでいる。急な坂を一気に下れば147の石柱が置かれていた。ここで左へ道が分岐しているように見えたが、そのまま道なりに進み、わずかに下って登りかえせば、「象の肩分れ」に着く。

147の石柱 スカイ5号からスカイ4号に変わる

 ここで進路は左へ変わり、今まで歩いていたスカイ5号と別れ、スカイ4号に入る。時折足下に岩を見ながら緩やかに坂を下るが、この岩も懐かしい思い出である。赤い札の境界見出標を眺めながら進んでいると、やがて鞍部の117m標高点へ到着。この分岐を左折すれば駐車地へ戻ることができる。以前に何回かこの道を通ったことが思い出される。

足下に岩 117m標高点 左折すれば駐車地
 本日はそのまま縦走路を採り、高壺山を目指す。左右を樹林に囲まれたまま坂を登ると間もなく交差点へ到着、左右に走る道は大浦道、この道を左折すれば、駐車地へ最短距離である。この先から急な傾斜となり、足下には岩が増え、ロープを補助に高度を上げる。
左右に大浦道が走る 火振岬の展望地

 尾根道を快適に進むが、やはり展望は無い。そのうち突然南に火振岬を見下ろす展望地に出た。ここだけという感じで、足下が刈られた展望地から火振岬と瀬戸内海を眺め、反対側へ向かえば、樹間越しに太華山などを見晴らすことができた。とにかく笠戸島周回のこの付近では、展望は貴重である。

樹間越しに太華山が見える 巨樹を過ごす
広く平坦な高壺山山頂

 そのまま道なりに縦走路を進み、巨木を過ごす。やがて周囲が広くなれば樹林の中に二等三角点の置かれた高壺山の山頂へ着く。山頂からは南へ赤テープが続いており、この案内に従い進むと旧軍施設の遺構を見ることができる。

波印海軍省標石 旧軍遺構
 木漏れ日差す高壺山を出発、足下に波印海軍省標石を過ごす。周囲には朽ちたコンクリート製の遺構などを眺めながら坂を下ると「深浦道」の分岐へ着く。この道を採れば「孝女まさの碑」の置かれた周慶寺へ着く。ここではスカイ4号の案内に従い道なりに進む。平坦な道の左右には旧軍の遺構が多く残り、これら全てが貴重な歴史遺産と思われる。
深浦道分岐 遺構が多い

 間もなく坂へ取り付き、少し高度を上げると本周回のハイライトとも言える砲台山へ到着。ここでレンガ造りの建物へ着く。以前と同様に建っている建物に安心感が広がるが、レンガは少しずつ崩れているような気がする。

レンガ造りの遺構
祝島の展望地 急な坂を下る

 建物の周囲を一周した後、建物下の展望地へ移動。展望地からは南東に祝島を眺めることができた。展望地から急な傾斜となり、ロープを補助に坂を下る。やがて傾斜が緩み、縦走路は平坦な道に変わる。

広い円形凹地 尻高山
 そのまま道なりに進んでいると、突然円形の凹地広場に着いた。とても明るい場所なので、ここで昼食を摂る。場所を移動すれば、祝島や室津半島などの展望が広がり、砲台山や尻高山なども樹間越しに眺めることができた。
遠くに室津半島 祝島
旧軍遺構 深浦へ続く観音道

 円形凹地の広場を出発、道なりに進むと右に円形の旧軍遺構を見る。波印海軍省標石を眺め、そのまま進むと深浦への分岐へ着く。この道は観音道なので、下山に使用するのだが、もう少し先の地蔵峠堂へお参りするため更に縦走路を進む。少しずつ高度を下げれば、すぐに観音道の案内があり、縦走路はここでスカイ4号と別れてスカイ3号に変わる。この起点に建つのが地蔵峠堂で、以前沖浦観音へ参拝した際にも立ち寄っている。

この先からスカイ3号 地蔵峠堂へ参拝
共同アンテナは残っていた 観音道を快適に下る

 地蔵峠堂へお参りして本日の目的は終了。お堂から縦走路を引き返し、深浦への分岐に入る。分岐から先もとても良く踏まれた明るい道で、途中では共同アンテナを右に過ごす。そのまま広く快適な道を辿れば民家とガレージの間から舗装道へ着いた。この沖浦観音への入口は、やはり分かり難いようだ。それにしても、以前沖浦観音へ向かった際、良くこの道を見つけたものだと、ここで感心した。

来た道を振り返る 車庫と民家の間から観音道が始まる

 もう駐車地へ戻るだけなので、前回同様円慶寺阿弥陀堂の「孝女まさ」の碑へ立ち寄り、県道まで出た。そのまま海岸線を西へ進み、駐車地へ到着。一周して本日歩いた道を振り返れば、やはりレンガ造りの建物が印象に残った。

円慶寺阿弥陀堂 「孝女まさ」の碑
尻高山
尻高山山頂
尻高山から高壺山と火振岬
高壺山山頂
砲台山の旧軍遺構
凹地広場

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歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 山口県下松市 高壺山 登山口付近のMAP
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