仏山(ほとけやま)島根県奥出雲町

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2009年11月21日 林道コースを読む

2009年12月 6日 小峠コースを読む

小峠登山口 →0:10→ 沢分岐 →0:15→ 林道 →0:15→ 石杭 →0:40→ 岩窟

 →0:05→ 岩屋 →0:15→ 仏山山頂 →0:25→ 林道出合

 →1:50→ 八川水源の森登山口 →1:00→ 小峠登山口

全歩行時間 4時間55分

 いよいよ今年最大のロマン、仏山の観音仏へ向けて出発。前回と同じく中島先生に同行、今回は下松市のI氏、光市I夫妻と一緒にロマンを求める。ただし本日はとても寒い。前回も寒かったが、それ以上ではないかと思うくらいに寒い。出発時の瀬戸内海側は晴れていたが、やはり中国山地は曇っている。曇っているだけなら良いのだが、中国道を走っていると小雨交じりとなってきた。

 前回と同じ行程を採り、三井野原スキー場の案内を過ごして左折。踏切を渡り、この先右へカーブをする場所を左折、林道小峠線に入る。前回の登山口、「八川水源の森」の標識が立つ林道を過ごし、更に舗装道を西へ進む。峠を越え、小峠の集落に入り見晴らしの良い場所から仏山を眺める。

小峠集落から眺める仏山 観音仏の目印

 今回の目的地は中央の自然林の中に立つ大きな杉の場所。ここに伝説の観音像が置かれているはずである。前回地元の方に聞いた話をおさらいすると、自然林の中に立つ二本杉の間に観音像が安置されており、観音像を拝むために2mくらいの梯子が置かれていた。観音像を見つけるには、右側から植林帯を登り、尾根に着く。そのまま尾根沿いに左方向へ向かえば断崖がある。この断崖から少し左下に聳える大杉を目印に進めば観音像の置かれた岩屋に着く。

小峠の廃屋の横から登山開始 イノシシ除けの柵を乗り越える

 聞く人により岩屋へ向かう道が違うのでそれぞれの場所に向かう、最初に向かったのは小峠集落から少し北へ向かう舗装路を進み、突き当たりの未舗装道から尾根に取りつこうとした。しかしながら道が不明なので、一番最初に聞いた小峠集落からの道へ向かうことにした。丁度付近の人が通りかかったので、小峠からの道を聞くと、イノシシ除けの柵を乗り越えて行けばよいとのこと。この道は生きていると確信。さあ、伝説の観音仏を探しに出発。

イノシシ除けの柵沿いに進む 植林帯を進む

 現在は空き家となっている建物の左手より続く作業道に入る。すぐにイノシシ除けの柵があるのでこれを跨いで越え、松の多い場所を過ごせばすぐに植林帯に入る。この先は植林帯につけられた踏み跡に従って緩やかな坂を登る。右には沢が流れとてものどかな風景が続く。

沢を渡る 尾根を外さないよう東方面へ進む

 10分も進めば進行方向はヤブになるので、この先へ向かう道を探す。沢を遡上すると堰堤となるので左方向へ向かうが、尾根が広いようなので、少し引き返し、沢を渡り東へ進路を採る。この付近から万一に備えてテープを巻き始める。軌道修正に15分、ここまで順路で来れば10分である。

緩やかな傾斜の尾根を進む 林道に出た

 しばらく尾根を外さないように東方面へ向かう。明確なる道がないので樹木を迂回しながら高度を上げる。沢を越えた後15分で突然林道に出る。この林道を右折し1分進めば左上に向かう作業道のような踏み跡に着いた。この先はしばらく植林帯の下の急登を踏ん張る。

作業道の踏み跡より植林帯に取りつく 植林帯の下の急斜面を進む
足下に石杭を見つける 木の間越しに小峠の集落

 眼下には小峠と大畝の集落が木の間越しに見えており、とても心強い。この急登は15分で石杭のある尾根に到着、ここで小休止を取る。この先には生活道が続いているので道に沿って進む。山腹につけられた歩きやすい生活道に従って坂を進むと前方には冬枯れの美しい風景が広がり、更に進めば滑り易い谷を通過、この先には大きな炭焼きの跡が残っていた。

生活道らしき踏み跡に従って進む

滑り易い谷を進めば炭焼き跡へ着いた(ここから石杭の場所まで引き返す)

 谷の上には岩が目立ち、とても印象的な風景である。この炭焼き跡の場所から更に進み、尾根に取りつくことも考えられたが、合議の結果先程の石杭の付近まで戻り尾根を目指すことになった。山腹に付けられた滑りやすい道を引き返し、石杭の手前から尾根に取り着いた。この炭焼き小屋までの行程で25分のロスタイム。いよいよ岩屋へ向かって尾根に取りつく。

石杭の場所から尾根に取りつく 眼下には小峠と大畝の集落

 自然林の下、歩きやすい場所を選んで高度を上げる。眼下には小峠と大畝の集落が木の間越しに広がっている。橋の付近からこの方面を眺めたことを思い出し、いま居る場所をイメージする。周囲を見まわすと、木々の葉に雪が残っている。少しずつ高度が上がり、温度も下がっているようだ。

自然林の下を迂回しながら高度を上げる 再び石杭を過ごす

 石杭の場所から25分で再び足下に石杭を過ごす。やがて坂の傾斜が緩くなり、更に10分進めば笹に雪が残り美しい風景が広がり始めた。笹に雪の残る美しい風景に感心していたら、石杭の場所から丁度40分で岩峰の断崖に到着した。素晴らしい岩に感動、大きく雄大な岩峰をしばらく観賞した。

雪の残る笹原を進む 前方の木の間越しに岩峰

断崖にそびえる岩峰

下から見上げる岩峰

仏山の岩屋(動画)

 岩峰を正面に見て左下方向を眺めると麓からみえていた大杉がそびえている。二本とばかり思っていた大杉は5本程度あり、いずれも立派なご神木という気がした。岩峰を横切り、左下に大杉を見晴らす場所から右上の尾根に向かう道が続いているようだ。この道を採れば楽々仏山へ向かうことができそうだが、まずは観音仏を探すため岩屋へ向かう。

岩峰の横を出発  目の前に大杉がそびえている
カニの横ばい状態で進む 大杉の下を進む

 直接岩屋へ向かうと、足下には石や滑り易い木の根が邪魔をしてなかなか目指す場所まで着くことができない。カニの横ばいのように移動し、ようやく大杉の下へ到着。岩の上に向かうと古老のお話の通り、梯子が岩屋へ向かって架けてあった。ところが、もう梯子は脆くなっており、梯子を登って観音像を拝むことはできなくなっていた。

観音仏の納められた岩屋に到着 朽ちた階段

 そこでカメラの三脚を延ばし、観音像の置かれていると思われる場所を撮るのだがなかなか写真には写らない。何十枚も写真を撮ったが一枚も観音像が撮れない。最後に少し角度を変えてみた。どうせ写っていないだろうと諦め、中島先生に見せると、ちゃんと写っているとのこと。びっくりして確認すると、確かに小さな観音仏が写っていた。こんな奇跡もあるだと仏山に感謝。

伝説の観音仏

 伝説の観音仏を直接は眺めることができなかったものの、しっかり写真に収めたので目的は達成することができた。感動の岩屋を出発、これから山頂を目指して最大の急登に向かう。急な坂を木の枝をつかみながら高度を上げる。眼下には木の間越しながら、小峠と馬木の集落の展望が広がっている。

岩屋を見上げる 眼下には小峠の集落
急登を踏ん張る 平坦な尾根に到着

 自然林の下、障害物を迂回しながら登れば、岩屋から10分で尾根に着いた。時刻はいつの間にか午後1時前、ここで遅めの昼食を摂る。昼食後は仏山へ向かって北へ進路を採る。尾根を出発、笹に雪が残り美しい景色の中を登ること5分で仏山の山頂へ到着。結局小峠集落の登山口からはロスタイムを除くと1時間40分の行程だった。

山頂へ向けて出発 三角点峰

仏山山頂

 早速山頂にて恒例の記念撮影、その後は安全策を採り、前回同様林道を経由して下りることにした。ただ、前回と違うのは、林道からは船通山、鈩原、道後山、猫山などがとても美しく、晴れてはいないものの、その山容をはっきりと確認することができた。

笹原を進む

林道出合 林道を下る

 今回も三角点峰はパス、約2時間の林道歩きの末、舗装された林道小峠線へ着き、そのまま舗装路をテクテクと登山口の小峠まで歩いた。仏山の山頂から舗装された林道小峠線までは約2時間、更に舗装路を1時間で登山口へ無事到着。途中でとても寒くなったので少々心配したが、無事仏山の登山ができて良かった。

遠くに船通山 道後山と猫山

 帰りにJR八川駅に寄り、名物の八川蕎麦を食べた。今回もおろし蕎麦だがとても美味しい。こんな美味しい蕎麦を食べることができるなら、毎週仏山へ向かいたくなる気もする。

岩窟

岩屋

笹原

船通山と鈩原

道後山

 前の山 虎ヶ岳・烏帽子岳熊毛常安寺コース を見る

 次の山 右田ヶ岳 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 島根県奥出雲町 仏山 登山口付近のMAP

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平成21年12月 6日 小峠コースを読む

平成21年11月21日 林道コース

林道入口 →0:25→ 四駆の廃車 →0:14→ 861mピーク横 →0:13→ 780m鞍部

 →0:29→ 松林 →0:30→ 林道最高点(笹尾根入口) →0:34→ 仏山山頂

 →0:20→ 向かいのピーク →0:23→ 林道 →0:25→ 松林の場所 →0:20→ 鞍部

 →0:13→ 861mピーク横 →0:11→ 四駆の廃車 →0:25→ 林道入口

全歩行時間  4時間42分

 山口県・広島県・岡山県・鳥取県百名山の著者、中島先生と一緒に山歩きへ。今回は念願かなって島根県奥出雲町の仏山。以前吾妻山に登る前、麓で聞いた伝説の観音様を探すため、満を持して向かう。

 早朝に山口県を出発、山陽自動車道、広島自動車道・中国自動車道と進み、庄原インターで高速を下りる。庄原のコンビニで昼食などを買い込み国道183号を北上、備後落合の先から国道を右折、三井野原へ向かって国道314号に入る。前回の吾妻山島根コースへ向かったルートと全く同じである。

 空は今のところ晴れているが、進行方向の北の山上には雲がかかっている。山陽側は快晴でも中国山地や山陰側では雨のことが多いのを思い出した。そのまま国道を北上し、三井野原スキー場付近までさしかかる。ここで右前方に貸しスキー等をしている「白雲山荘」の建物が見えてくれば、この反対側の分岐へ左折。左に木次線の踏切が現れるのでこの踏切を渡る。ここで正面左には「山根旅館」の看板が見える。

白雲山荘手前を左折 木次線の踏切を渡る
右へカーブする場所で左の分岐に入る 「林道小峠線」を確認

 そのまま道なりに進めばすぐに舗装道は大きく右へカーブするが、ここで左に向かう分岐に入る。これが大きなポイントで、少し進むと「林道小峠線」の標識が右に見えてくる。このまま3分程度舗装林道を進むと、右に折り返すような未舗装林道が現れる。これが今回の登山口となる「八川水源の森」標識の立つ林道入口である。

林道コース登山口 入口に立つ「八川水源の森」の案内

 ここまで三井野原の踏切を渡る付近から5分程度で到着する。これ以上の時間がかかれば道を間違えている可能性が高いので要注意。林道入口手前に広くなった場所があるので車を置き、すぐに登山を開始する。

 予めコース全容を説明すれば、登山開始から未舗装林道歩きが始まり、林道歩きは林道最高点付近の標高960m地点まで続く。この先から林道を離れて快適な笹の登山道に入る。

 林道入口には一般車両通行禁止と警告されており、入口は鎖で施錠されている。我々は徒歩なので鎖を越え未舗装林道に入る。林道に繁っていた草はもう枯れており、とても歩きやすくなっている。但し。夏場にはとても苦労する道なので、登山時期を選ばないといけない山のようだ。周囲に枯れススキを眺めながらほとんど平坦な林道を進めば右に三井野原の集落を眺めることができる。また、木の間越しに坂根ダムが広がり、その先には美しい山容の鈩原を眺めることができる。

林道歩きの開始 ワンボックスカーの廃車

 間もなく右にワンボックスカーの廃車が現れる。以前は倉庫代わりにしていたものかも知れない。ここまで登山開始から13分、ワンボックスカーを過ごせば緩やかに坂を下り始め、林道には枯れたイバラなどが残っているため中央付近を迂回しながら進む。

 やがて鞍部の林道分岐に到着、分岐手前には四駆の廃車が置かれている。ここまで前の廃車からは12分、登山開始からは25分経過している。ここであられが降り始めたのでカッパのズボンを履き、さあ出発しようかと思ったら晴れ間が出てきた。こんな事が多い。

分岐手前に四駆の廃車を過ごす 倒れたカヤを踏みしめながら進む

 この先も山腹につけられた林道を、倒れたカヤを踏みしめながら進む。坂の傾斜自体は緩やかなので苦労はないが、カヤに足を取られそうになるので注意が必要である。なお、このカヤは少し前に降った雪の重みにより倒れたものと思われ、一番歩きやすい時期に歩いているような気がする。

861mピークの手前の分岐は右へ 木の間に山頂方面

 周囲に残る雪を眺めながらの林道歩きも悪くない。間もなく861mピークの手前にさしかかり、ここで林道は左右に分岐するがこの分岐は本道の右を採る。ここまで前の廃車から14分、登山開始から39分である。林道分岐を過ごすと下り坂となる。下り始めるとすぐ2箇所で倒木が林道をふさいでおり、倒木を越えて更に林道を下る。進行方向の北西方面には霧の中に山頂方向が見えてきたが、まだまだ遠く見える。

鞍部付近 遠くに鈩原の山容が見えてきた

 861mピーク横からは13分で780m鞍部に着き、再び高度を上げる。やがて林道からは北から東方面に掛けて展望が開け、鈩原の山容が広がり始めた。この先で周囲に松が多いことに気がついた。反対側の稜線には林道が下っており、このまま進めば林道の分岐に出会うことが予想される。少し進むと右へ林道の崩壊している場所を通過するが、ここはたいした心配もなく越えることができる。左に落石等による岩の崩壊場所を過ごせば、周囲に松林の美しい場所に到着した。ここまで鞍部から29分、登山口からは81分である。

松の美しい場所を通過 崩落場所

 ここから山頂へ向かって尾根沿いに向かうことができるか確かめてみたが、笹道を登ることになりそうなので林道に戻り、そのま進むことにした。林道を少し進めば危険な崩落地に着き、一旦滑り始めたら奈落の底へ落ちそうな危険箇所を通過する。なるべく体重を足裏全体に分散し、そろりそろりと難所を通過。この先のカヤの上には雪が残っており、美しい景色となっている。

一番の難所を通過

 間もなく林道は急に荒れ始め、イバラの道が少し続く。もう少し進めば東尾根と林道の交差する場所に到着、松林の場所からは15分の行程である。もう目の前には仏山の山頂付近が見えているので、間もなく尾根への取り付く場所に着くはずだ。そのまま林道を進んでいたらイノシシのヌタ場を見つけた。ヌタ場を過ごし、荒れ加減の林道を更に進むと林道の最高点に到着。東尾根と林道の合流点からは15分の行程である。

雪の残る道 イノシシのヌタ場
かす展望 林道最高地点

 背後を振り返れば仏山の三角点峰が見えている。林道最高地点付近からの左に立つ木々を注意してみたら赤いポイントマークまたはテープの貼られた場所を見つけた。この方向に向かって笹の中へ進むと左右の笹の中に登山道が続いている。今回は本当の仏山へ向かうため右の道を採る。少し進むと尾根沿いに左へ下るのだが、ここで丁度12時となり昼食を摂ることにした。この林道最高点までは登山口からは2時間17分である。

笹への入口 仏山の三角点峰

 とても寒いので、重ね着をして昼食を摂る。寒いのでカップヌードルを食べるがなかなか麺が柔らかくならない。今日は真冬の登山にような気がしてきた。昼食を終え、いよいよ仏山へ向かって出発。

樹林の中に目印を見つける 仏山へ向けて出発

 笹尾根へ取りつき、最初は北方向へ少し進み、すぐ尾根沿いに左へ下る。この笹原の風景がとても美しい。この風景を眺めた瞬間に、今までの長い林道歩きの苦労が報われた気がした。しばらくこの景色を眺めてから尾根へ進む。冬枯れの風景の先に広がる景色も素晴らしく、落葉した木々の間越し、向かって左に見える峰が目指す仏山である。

尾根を左に進む 正面に仏山

 腰の高さほどの平坦な笹道を快適に進む。この先が重要ポイント。少し進むと尾根は左右に分岐する。この尾根分岐は左の尾根へ向かって下りる。尾根を少し下りれば、今度は正面に仏山が木の間越しにそびえ、とても美しい。足下に山村境界保全の赤い杭を眺めながら進む。そのまま尾根沿いに進んでいると左に見えている仏山へのピークから離れて行きそうなので、尾根を離れショートカットして仏山方面へ向かう。赤いテープを中島先生、私は白いテープを木に巻きながら進み、間もなく仏山への尾根道に着いた。

足下に山村境界保全の赤い杭 快適な尾根道が続く
途中からショートカット 仏山のピークへ到着

 そのままピークへ向かって進めば笹の取りつき点からは34分で仏山のピークに到着、観音像を探して集落方面の西へ向かうと大きなヌタ場を見つけた。昨日来の雨のためヌタ場には水が溜まっており、最高のヌタ場となっていた。

大きなヌタ場 仏山から三角点峰を眺める

 そのまま先へ進んでも観音像はなく、南へ向かってみようと一人で進んでいたら(この方向は、後日正しいことが証明される)、足下の木に滑って転倒、左の脇腹付近に木が出ており、全体重をかけて木に倒れ込んでしまった。これはとても痛く、骨が折れたかと思ったほどだった(実は折れていた)

仏山山頂で記念撮影 向かいのピークへ出発

 この周辺には観音像がなさそうなので、記念撮影の後、向かいのピークへ向かって進むことにした。一旦鞍部まで下り、ピークに向かって登り返していると笹や木を集めてねぐらにしているような場所を見つけた。とても綺麗に作られているので手先の器用な大型動物が作ったものと推測される。

ねぐらのような場所 ヤブを迂回しながら進む

 そのまま向かいの北のピークへ向かって苦労しながら進むが、最後の所で右へ迂回しながら進み、北のピークに到着。もう少し進み岩のある西の端まで足を伸ばしたが、観音像は無かった。眼下に962.2mピークを眺め、もう少し下ろうかと思ったが、道は続いていないようなので引き返すことにした。

眼下に962.2mピークを眺る 仏山を眺める

 なお、仏山からこのピークまでの所要時間は20分だった。このピークから眺める仏山の木々は落葉により美しく、その山容をしっかり眺めることができた。ピークを出発し、今度は尾根沿いに引き返す。緩やかな下り傾斜の快適な笹原を引き返し、最後に少し登り返す。北のピークからは23分で林道に到着した。

尾根沿いに引き返す 林道が見えてきた

 楽しい笹原歩きが終われば、後は単調な林道歩きが始まる。周囲に広がる展望を眺めながら、淡々と林道を下り3時38分に下山終了、林道最高点からの所要時間は1時間34分だった。

展望を眺めながらの林道歩き 小峠集落から眺める仏山

 服を着替えて登山口を出発、今度は小峠集落まで行き、外を歩いている人を探したがこんな寒い日に散歩などをしている人はいなかった。周辺を歩き、観音像について聞いてみると、仏山に向かって右側の尾根から左方向へ向かえば、切り立った露岩があること。露岩の場所から左に立つ2本の杉の木を目印に進めば、岩屋があり、岩屋の中に観音像が安置してあることが分かった。但し、観音様は地上2m付近に祀られており、昔は階段を使って参拝していたそうだ。結果論だが、私がもし骨折せず、そのまま南へ尾根を下っていれば、露岩の場所まではたどり着いたものと思われる。仏山の観音像、やはり出雲にはロマンが多い。

 観音像の概要が分かったので小峠を出発、JR木次線の八川駅方面へ向かい、名物の八川蕎麦を賞味することにした。とても体が冷えているので暖かいおろし蕎麦を注文。辛みダイコンがとても美味しく、食べていると体がポカポカしてきた。

八川蕎麦 暖かいおろし蕎麦

 

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歩いた足跡  

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