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登山口へ向かう目印は、セブンイレブン朝田バイパス店です。山口市維新公園から国道9号を新山口駅方面へ進み、このセブンイレブンが左前方に近づいてきたら、手前の交差点を右折します。そのまま道なりに北へ進み、馬庭地区を目指してください。すぐに馬庭の大岩を通過し、奥へ進むと舗装された広い駐車場に到着します。ここが今回の登山口です。
今回の登山行程は、林道阿仙原線を辿る阿仙原コースです。沢沿いを北上し、秋葉山への分岐の手前で沢を離れ、西へ続く登山道に入って榾木山の山頂を目指します。下山は山頂から東へ続く周回コースをとり、登山口駐車場へ戻る予定です。整備が行き届いたコースなので、安心して山行を楽しめそうです。
当日は総勢3名で登山を開始しました。コンクリートの橋を渡り、アスファルト舗装の林道阿仙原線を進みます。10月にもかかわらず最高気温の予想は30℃超えでしたが、沢沿いを進むためとても涼しく感じました。
広場で小休止した後、舗装林道を離れて西へ続く登山道に入ります。入口には「榾木山登山口、山頂まで70分」の案内がありました。胸のすくような青空の下、いよいよ本格的な山道へ。すぐに現れた木の橋は、とても歩きやすく加工されていました。
左右を樹林に囲まれながら快適な道をサクサク進みます。再び木の橋を渡り少し進むと、前方に滝が見えてきました。近づいてみると、これこそが本コース一番の名所、石鍋でした。
まるで沸騰した鍋のように見える石の窪みと、その周囲の滝を鑑賞。石鍋周辺は水しぶきと清涼感で満たされ、とても涼しい場所でした。自然の造形美に圧倒されます。
手作りの木の階段を登り、巨岩を眺めながら登山道を進みます。左には滑滝を流れる清流が美しく、少しずつ高度を上げていきます。登山道の脇をよく見ると、人工的な石組みを多く発見しました。これは、かつて山奥まで耕作地を求めて開墾し、平地を多く作った、人々の暮らしの痕跡です。
やがて沢から離れると急登が始まり、すぐに炭焼き窯跡を通過しました。周囲の植生が自然林に変わると、木漏れ日が美しく降り注ぎます。
急登なので足元を眺めながら進んでいると、たくさんのキノコを見つけることができました。ほとんどは食用ではないようでしたが、「これは大丈夫そう?」と思えるものも。しかし、目利きに自信がないので、手をつけずにそのままにしておきました。
やがて進行方向が明るくなり、丸太の階段が現れました。しっかり整備された階段を登り、ロープを補助として一気に高度を上げます。最後の急登を登り切れば、平坦な榾木山の山頂に到着です。
山頂からの東側には、山口市街が一望でき、維新公園なども見えました。南側には山口湾に流れ込む椹野川、その右にはきららドームがとても白く輝いています。
記念撮影の後、山頂を出発。下山は東へ続く周回道をとり、しばらく標高400mの水平道を進みます。進行方向の木々が歩きやすく伐採されており、気持ちの良い登山道でした。
やがて下り傾斜が始まりますが、引き続き目印のテープが続き、足元には多くの種類のキノコを見つけることができました。坂の傾斜がきついところには補助のロープが整備され、安心して下ることができました。
巨岩を鑑賞したり、いちごのような真っ赤なキノコを眺めたりと、まるで白雪姫の物語に出てきそうな小人の家を通り過ぎるような気分です。
次第に高度が下がり、急傾斜の場所に着くと、迂回するコースにはロープがしっかり渡されていました。このロープのおかげで安全に高度を下げることができ、設置をしてくださった方に心から感謝です。
手作りの橋を渡りしばらく進むと平坦な道となり、前方に青空が広がり始めます。すぐに墓地の横を過ぎれば、登山口の駐車場に帰り着きました。
今回のコースは、見どころ(石鍋や石組みなど)が多く、天気にも恵まれ、展望も素晴らしく、最高の登山をすることができました。 榾木山を整備してくださった山口山岳会の皆様、そして誘ってくださった金光さん、本当にありがとうございました。
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