榾木山(ほたぎやま)阿仙原コース 石鍋と山頂からの大展望 最高の感動をありがとう 山口県山口市

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2022年 2月27日の初回登山記を見る
2025年10月 5日
駐車地 →0:30→ 秋葉山分岐 →0:10→ 石鍋 →0:50→ 山頂 →1:00→ 駐車地
全歩行時間 2時間30分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 今年(2025年)6月、光市室積の山々を巡る縦走ハイキングに参加した際、案内人の金光さんから山口市馬庭にそびえる榾木山への登山のお誘いをいただきました。その魅力的な誘いに応じ、今回参加を決定。
 実は榾木山には3年前(2022年)2月に「観音の滝」を経由するコースで登頂していますが、今回は山岳会のメンバーが整備した馬庭地区を登山口とする阿仙原コースを選びました。
 地域愛が詰まった素晴らしいコースは、山口山岳会の阿部会員の提案で実現し、小林会長を先頭に山岳会全員で丁寧に整備されたものです。見どころ満載の登山道、山頂からの抜群の展望は、多くのハイカーに新鮮な感動を与えてくれるに違いありません。
高場山登山口手前から榾木山 登山口駐車場

 登山口へ向かう目印は、セブンイレブン朝田バイパス店です。山口市維新公園から国道9号を新山口駅方面へ進み、このセブンイレブンが左前方に近づいてきたら、手前の交差点を右折します。そのまま道なりに北へ進み、馬庭地区を目指してください。すぐに馬庭の大岩を通過し、奥へ進むと舗装された広い駐車場に到着します。ここが今回の登山口です。

 今回の登山行程は、林道阿仙原線を辿る阿仙原コースです。沢沿いを北上し、秋葉山への分岐の手前で沢を離れ、西へ続く登山道に入って榾木山の山頂を目指します。下山は山頂から東へ続く周回コースをとり、登山口駐車場へ戻る予定です。整備が行き届いたコースなので、安心して山行を楽しめそうです。

阿仙原コース入口 清流
林道阿仙原線 鋪装された林道

 当日は総勢3名で登山を開始しました。コンクリートの橋を渡り、アスファルト舗装の林道阿仙原線を進みます。10月にもかかわらず最高気温の予想は30℃超えでしたが、沢沿いを進むためとても涼しく感じました。

清流を眺めます
榾木山・秋葉山分岐点
林道をわずかに進めば秋葉山登山口に出合います
 道幅が3mほどある林道を快調に進むと、左下に清流が流れ、美しい滑滝も観賞できました。清流のそばを歩く登山がしばらく続き、頭上を覆っていた樹林が途切れると広場に出ました。前方には気持ちの良い秋の青空が広がります。広場の先には秋葉山へ続く道が分岐していました。今回は立ち寄りませんでしたが、「秋葉山まで60分」と案内されていました。
広場を左折し榾木山へ向かいます
手作りの木橋を渡ります 目印が続いています

 広場で小休止した後、舗装林道を離れて西へ続く登山道に入ります。入口には「榾木山登山口、山頂まで70分」の案内がありました。胸のすくような青空の下、いよいよ本格的な山道へ。すぐに現れた木の橋は、とても歩きやすく加工されていました。

快適な登山道 木橋が設置されています
沢に下りると上流に滝が見えました

 左右を樹林に囲まれながら快適な道をサクサク進みます。再び木の橋を渡り少し進むと、前方に滝が見えてきました。近づいてみると、これこそが本コース一番の名所、石鍋でした。

石鍋への案内 石鍋
石鍋を観賞します

 まるで沸騰した鍋のように見える石の窪みと、その周囲の滝を鑑賞。石鍋周辺は水しぶきと清涼感で満たされ、とても涼しい場所でした。自然の造形美に圧倒されます。

階段が設置されています 巨岩を眺めます
人工的な石組み 周囲の植生は植林帯です

 手作りの木の階段を登り、巨岩を眺めながら登山道を進みます。左には滑滝を流れる清流が美しく、少しずつ高度を上げていきます。登山道の脇をよく見ると、人工的な石組みを多く発見しました。これは、かつて山奥まで耕作地を求めて開墾し、平地を多く作った、人々の暮らしの痕跡です。

何回か沢を渡ります
大規模な石組み ロープが渡されていました
 周囲の植生が植林帯に変わり、木々の間を縫うように進みます。何度か沢渡りを繰り返し、再び大規模な石組みを眺めます。滑りそうな場所には補助のロープが設置されており、安心して進むことができるよう登山道が整備されていることに感謝です。
急登が始まります 炭焼き窯跡
炭焼き窯跡を眺めます 急登が続きます

 やがて沢から離れると急登が始まり、すぐに炭焼き窯跡を通過しました。周囲の植生が自然林に変わると、木漏れ日が美しく降り注ぎます。

キノコ 歩きやすい登山道が続きます

 急登なので足元を眺めながら進んでいると、たくさんのキノコを見つけることができました。ほとんどは食用ではないようでしたが、「これは大丈夫そう?」と思えるものも。しかし、目利きに自信がないので、手をつけずにそのままにしておきました。

丸太の階段が設置されていました 急登にはロープが設置されていました
前方が明るくなりました 山頂手前です

 やがて進行方向が明るくなり、丸太の階段が現れました。しっかり整備された階段を登り、ロープを補助として一気に高度を上げます。最後の急登を登り切れば、平坦な榾木山の山頂に到着です。

榾木山山頂風景
山口市中心街の展望

 山頂からの東側には、山口市街が一望でき、維新公園なども見えました。南側には山口湾に流れ込む椹野川、その右にはきららドームがとても白く輝いています。

山口湾に流れ込む椹野川やきららドームなど南の展望
 素晴らしい展望を眺めながら、みんなで豪華な昼食を摂りました。3年前の登山時には望めなかったこの大展望に囲まれ、至福のひとときを過ごします。1時間ほど山頂からの景色を眺め、のんびりと談笑タイムが続きました。
山頂を出発します 下山は東へ続く周回道をとります
最初は水平道が続きます 気持ちの良い登山道です

 記念撮影の後、山頂を出発。下山は東へ続く周回道をとり、しばらく標高400mの水平道を進みます。進行方向の木々が歩きやすく伐採されており、気持ちの良い登山道でした。

下り傾斜が始まります キノコを観賞
坂の傾斜が増してきます

 やがて下り傾斜が始まりますが、引き続き目印のテープが続き、足元には多くの種類のキノコを見つけることができました。坂の傾斜がきついところには補助のロープが整備され、安心して下ることができました。

巨岩の横を通過します キノコが多いです
頭上の開けた場所を通過します 真っ赤なキノコ

 巨岩を鑑賞したり、いちごのような真っ赤なキノコを眺めたりと、まるで白雪姫の物語に出てきそうな小人の家を通り過ぎるような気分です。

自然林の下を下ります 急傾斜にはロープが渡されています

 次第に高度が下がり、急傾斜の場所に着くと、迂回するコースにはロープがしっかり渡されていました。このロープのおかげで安全に高度を下げることができ、設置をしてくださった方に心から感謝です。

湿地には木が埋められていました 湿地帯の横を通過します
石組みを眺めながら下ります 木橋を渡ります
 この先の湿地帯には歩きやすいように木が埋められており、至れり尽くせりの登山コースです。清水の湧き出す場所を通過し、小さな沢沿いを下ります。坂の傾斜は緩やかになり、左に池の跡を通過。この付近にも立派な石組みなど、生活の跡が残っています。
坂の傾斜が緩やかになりました 間もなく登山口です
墓地の横へ向かいます 登山口へ戻りました

 手作りの橋を渡りしばらく進むと平坦な道となり、前方に青空が広がり始めます。すぐに墓地の横を過ぎれば、登山口の駐車場に帰り着きました。

目の前には駐車地です アゲハチョウを観賞しました

 今回のコースは、見どころ(石鍋や石組みなど)が多く、天気にも恵まれ、展望も素晴らしく、最高の登山をすることができました。
 榾木山を整備してくださった山口山岳会の皆様、そして誘ってくださった金光さん、本当にありがとうございました。

榾木山
清流
榾木山登山道入口
石鍋
石組み
榾木山山頂
山口市街
南側の展望
赤いキノコ

 前の山 笠山 を見る

 次の山 高場山 を見る

歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 山口県山口市 馬庭 登山口付近のMAP
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