山口県百名山No.023 笠山 日本一低い火山、風穴と絶景を楽しむ萩の旅 山口県萩市

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2004年3月28日の初回笠山登山を見る
2025年6月28日
駐車場 →0:10→ 厳島神社 →0:10→ 自然探求路入口 →0:35→ 虎ヶ崎

 →0:40→ 笠山山頂(三角点) →0:30→ 駐車場

全歩行時間 2時間 5分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 山口県萩市にある笠山は、日本一低い火山として知られています。今回はその笠山の魅力に迫るべく、登山に出かけました。まず、萩マリーナ付近から笠山の全景を眺めた後、登山口でもある越ヶ浜市営駐車場へ移動し、登山を開始します。
萩マリーナ付近から笠山 越ヶ浜市営駐車場を出発
明神池 潮が満ちて鳥居へ向かうには迂回が必要です

 神秘的な明神池と天然のクーラー「風穴」
 最初に訪れたのは明神池です。池には大きなエイが優雅に泳いでおり、餌を求めて多くの魚が集まっていました。ちょうど満潮時刻だったため、対岸に見える石鳥居へは大きく迂回する必要がありました。

石鳥居 厳島神社へ参拝
風穴へ向かいます 天然のクーラー風穴

 明神池のすぐ近くにある厳島神社に参拝し、その奥にある風穴へ立ち寄りました。風穴のお店の営業は残念ながらお休みでしたが、その奥にある風穴はまさに天然のクーラー! 当日は30度を超える酷暑でしたが、この場所だけは信じられないほど涼しく、小休止をとるのに最適でした。岩の間から吹き出す風は、肌寒く感じるほどです。

自然探求路へ向かいます 萩市越ヶ浜浄化センター
萩市越ヶ浜浄化センターを過ごします 自然探求路入口

 変化に富んだ自然探求路と海の絶景
 いよいよ笠山の本格的な登山を開始します。厳島神社を出発し、舗装路を西へ進みます。舗装路は笠山山頂に向かって左にカーブしていますが、今回はあえてそのまま直進し、自然探求路を通って虎ヶ崎を目指します。右手にトイレを見送り、さらに進むと左手に萩市越ヶ浜浄化センターが見えてきます。やがて、「自然探求路・虎ヶ崎、笠山椿群生林」の案内に従い、奥へと進みます。この自然探求路は約2km近く続くようです。

樹林に覆われた探求路は潮風が涼しい

 天気は快晴で真夏の日差しが照りつけていましたが、探求路の頭上は樹林に覆われ、心地よい潮風が吹いているため、暑さはほとんど感じません。鉄製の手すりが整備された探求路を進んでいくと、木々の間から遠く遠岳山がそびえているのが見えました。

萩大島と遠岳山

 展望が開ける場所を楽しみに歩いていると、わずかに視界が開け、萩大島や遠岳山を眺めることができました。エメラルドに輝く海と緑の島々のコントラストが非常に美しく、真夏らしい景色を存分に堪能できました。

風穴へ寄り道 涼しい風穴
探求路を進みます 日本海に浮かぶ大島

 太古の息吹を感じる溶岩地帯
 旧石切り場跡を過ぎると、風穴群の説明板が設置されていました。案内に従って約20mほど森の中へ入ってみると、ここもまたひんやりと涼しい場所でした。真夏に複数の風穴を体験できることに感激です。さらに探求路を進むと海岸に出られる場所に到着。海岸からは、大島や遠岳山など、日本海に浮かぶ島々が比較的平坦であることを再認識しました。

海岸へ続く道 溶岩を見学します
激しい凹凸 溶岩堤防

 コウライタチバナ自生地の案内を過ぎ、溶岩の説明板に従って海岸に出ると、ごつごつとした溶岩を間近で見ることができました。案内によると、溶岩には水蒸気などのガスが含まれており、ガスが抜けることと温度が下がることで粘性が高くなり、流れにくくなるため、表面に激しい凹凸ができて固まるそうです。この先では溶岩堤防も見学し、案内を見ながら溶岩について知識を深めました。

要所に説明板が掲示されています 分岐を左折すれば笠山、直進200mで虎ヶ崎
直進して樹林の下を進みます 飲食店の前に着きました
虎ヶ崎で海岸を散策します

 山頂へ続く道とユニークな風景
 明るい探求路を進んでいくと、六島の島の説明板前に到着。この分岐を左折すれば笠山山頂へ行けますが、ここは虎ヶ崎まで200mの地点なので、そのまま直進しました。薄暗い樹林の下を進むと、すぐに虎ヶ崎の駐車場に到着。虎ヶ崎から笠山までは1550mです。ここで海岸を見学した後、いよいよ笠山山頂へ向けて出発です。

笠山へ向かって出発します 地上13mの展望台
放牧場の石垣跡 石垣の間を進みます

 最初は緩やかな傾斜が続き、途中で地上13mの展望台に遭遇しましたが、残念ながら立ち入り禁止で登ることはできませんでした。「山頂まで1200m」の標識を通過し、放牧場の石垣跡を過ぎ、樹林の下を進みます。道中には石垣が整然と並び、それぞれの所有地が明確に区分されているようでした。

大きなムクノキ
案内に従い進みます 苔むした石の上を進みます

 案内標識がしっかりと設置されているので、道に迷う心配はありません。苔むした石垣を眺めながら高度を上げていくと、やがて笠山の道しるべとも言われる大きなムクノキの下を通過します。この先の分岐を左折し、樹林の下を進んでいくと、足元には苔むした石が続くため、滑らないよう注意が必要です。

涼しい風穴 坂の傾斜がきつくなります
バイクと出合いました 耕作地

 ようやく高度が上がり始めると、急に涼しくなりました。すぐに風穴の説明が出てきたので、この付近にも風穴があるのでしょう。涼しい場所を通過し、坂の傾斜が少しきつくなりますが、これもわずかな間です。間もなく「山頂まで350m」の案内を通過。ここでバイクに乗った人とすれ違いました。周囲には畑が点在しているので、自分の畑へ向かっていたのかもしれません。

交差点を右折し笠山へ向かいます 階段を登ります
笠山自然探求路を出ました

 やがて交差点に到着。「直進は明神池、右は山頂、左は山道」と表示されていました。ここではまず山頂に向かうため、分岐を右折します。擬木の階段を登り切ると舗装道に出ました。この入口には「笠山自然研究路」の案内が置かれています。

笠山山頂園地に着きました 笠山の火口を見学
三角点を確認 展望台へ向かいます

 舗装道を横切り、坂を登ると「笠山山頂園地」の案内が置かれていました。アジサイの花を鑑賞後、笠山の火口に下りて溶岩を見学。火口から出て展望所の横を通過し、さらに高度を上げると、遊歩道の右側に三等三角点が置かれていました。三角点を確認後、展望台3階に登り、周囲に広がる展望を眺めます。

菊ヶ浜海水浴場と指月山 平坦な島々
再び自然探求路に入ります 明神池へ向かいます

 指月山、アンテナの建つ日尾山、萩六島などを確認しながら休憩を取りました。展望台を出発し、先ほど出てきた笠山自然研究路に入り、交差点を右折して明神池へ向かいます。そのまま道なりに進んでいくと舗装道に出合い、そこはドライブイン笠山の店の前でした。

明確な道を進みます ドライブイン笠山の横に出ました
笠山を振り返ります 明神池で魚を眺めました

 ドライブイン笠山からは舗装道を歩き、厳島神社に参拝して駐車地まで引き返しました。笠山をたっぷりと時間をかけて散策し、存分に楽しむことができました。この登山で山口県百名山の2周目は次の日暮ヶ岳を残すのみとなりました。

笠山全景
明神池
厳島神社
風穴
萩大島と遠岳山
笠山火口

笠山山頂三等三角点

展望台から菊ヶ浜海水浴場と指月山 

 前の山 千石岳 を見る

 次の山 日暮ヶ岳 を見る

歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 山口県萩市 越ヶ浜駐車場 登山口付近のMAP
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