2006年3月19日(日曜日)

姫山

登山口 下千坊公民館

ガイド本 金光康資著 防長山野へのいざない

登山開始 →13:59→ 姫山登山口 →14:04→ 山頂到着

 →14:32→ 山頂出発

   →14:51 → 下山終了 15:58

参考コースタイム

登山開始 →0:05→ 姫山登山口 →0:28→ 山頂到着 →0:19→ 山頂出発

 →0:26→ 最初のピーク →0:14→ 次のピーク →0:27→ 下山終了

登山時間 1:59

 秋穂まで来たので串山連峰縦走中によく見えていた小浜山に向かおうと、登山口の灯籠の下まで行くが、本日は縦走用にバイクを乗せているので、当初の予定通り姫山に向かうことにした。姫山は以前登山口を確認しているので難なく登山口付近まで行くことはできたが、車を駐車場するための適当な場所がなかなか見つからず、結局下千坊公民館の駐車場の端っこに車を停めて登山を開始した。

問田川沿いを姫山登山口に向かう

 問田川沿いを下流側に進み、姫山橋を渡った先を右折すると正面のカーブミラーの横が姫山登山口である。登山口には姫山の伝説の説明が書いてあるのでじっくりと読んで予備知識を仕入れる。説明板には次のように伝説の内容が紹介されている。

姫山登山口

 姫山の伝説

 その昔、殿様が美女を見初めて、無体な恋慕をよせ、殿中に捕らえ入れて想いをとげようとしたが、美女は節操深く殿様の邪意を受け入れなかった。殿様は美女を縛って城の井戸に釣り下げ蛇せめにした。美女は悶え苦しみ、美しく生まれた身のつらさを、二度と後々の女性にさせぬため「この山の上から見えるかぎりの土地では、永久に容色兼英の女性は生まれぬように」と悲しみ悶え死んだという。姫山の名はこれに由来するというのである。(大内さとづくりまちづくり推進協議会)

 階段道を登り、鳥居を潜り進んで行くと、登山道はよく踏まれて掘れており、歩きやすい道を選んで少しずつ高度を上げて行く。最初から急な坂が続くのでゆっくりと登っていると、前方には大きな岩が立っており、びっくりする。

右手に展望が開けてくる

 上から登山者が1名降りてくるので立ち止まり、挨拶をして別れる。急な坂道も慣れてくれば何のことはなく、最初は暗かった登山道も右手に大内御堀地区の展望が開ける頃には明るくなり、登山口から7分で社に到着、早速に参拝をする。社の付近からは東方面の展望が広がり、眼下の街並みが箱庭のように広がっており、遠くの山には尖った山頂の蕎麦ヶ岳がはっきりと確認できる。

社に到着、参拝をする

 社の左側を抜けて更に上に向かって進んで行く。シダの茂る道を進んで行くが踏み跡は確かで迷うことはなく、社を抜けて2〜3分程度でロープの渡された急な斜面に取り付く。ロープの助けを借りて慎重に高度を上げて行くと樹木の茂った場所を通り過ぎる。社から6分でテレビ山口の反射板に到着、鉄条網で囲まれた反射板の横を慎重に通り抜ける。その先緩やかな坂道で少し安心し、シダの茂る場所を目印のテープに導かれて進んで行く。

急な斜面にはロープが渡してあり助かる

 登山道には目印の赤いテープがしっかりと張ってあるのでまず道に迷うことは無いようだ。また、この時期は馬酔木の花が満開で、周囲には沢山の花が咲いておりとても綺麗だ。少しずつ高度を上げていると広い平坦な場所に着き、この先を一旦下って行くと倒木が伐採され整備された場所に着き、この場所を通り過ぎると平坦な姫山山頂に到着した。

明るい姫山山頂に到着

 山頂には鐘が備え付けられているが鐘を鳴らすのには少しテクニックが必要である。山頂からは北方面が開けており正面には兄弟山・鴻の峰・鋤先山が広がり、背後には東西鳳翩山が美しい。

姫山山頂から北方面の展望 正面には兄弟山・鴻ノ峰

 眼下には山口情報芸術センター・済生会病院・山口県庁といつも見る風景が箱庭のように広がっておりとても綺麗だ。南側にはこれから降りて行く小京都ニュータウン方面の展望が広がっている。また、山頂には登山ノートが設置されていたので何も考えずに思いつくまま書き込みをした。

山頂から南の展望、右手に下山口の「問田配水池」のタンクが見える

 山頂を忙しく動き回り周囲の展望を確認していると我社の山口事務所の屋上がはっきり見えたのでびっくり、事務所の屋上から姫山の山頂が見えると言うことを確認することができた。山頂での散策が終わったので小京都ニュータウン方面に向かって下山を開始することにする。

山頂から西方向に進むとすぐに分岐があり、この分岐を左(南側)に取る

 下山の際には、まず西方面に降りて行くのだが、すぐに分岐があり、この分岐を左(南側)に取る。テープは左方向に導いているのでまず間違えることはないと思うが、真っ直ぐ行くとそのまま西方面に降りる道が続いているので降りる方向には充分注意をされたい。

 小京都ニュータウン方向に向かうためには分岐を左に取り、南尾根に向かって降りて行く。この道はすごい急斜面であり、山頂の書き込みにこの方向から登った人がいたが全く恐れ入る。

すごい急斜面をロープに助けられて降りて行く

 この道にはロープが渡してあり、ロープの助けを借りながら慎重に降りて行く。滑ると本当に大変なことになりそうな急斜面である。急な斜面を5分程度で通過すると緩やかな道となりようやく安心する。前方には形の良い尖った山が現れ、この山に向かって進んで行く。

急斜面から最初のピークが見える

 よく踏まれたシダの道を進んで行き、一旦鞍部に着いて登り返す。登り返したピークの東側には伐採地があり、伐採地からの展望を楽しむ。南東方向には大平山のアンテナを確認、青い空の下には大内御堀の街並みが広がり、とても綺麗だ。

最初のピークから大内御堀の展望

 姫山の山頂方向を振り返ると先程まで居た場所がはっきりと判る。やはり一度山頂に立たないと山頂の場所ははっきりとは判らないものだ。再びピークを後にして降りて行くと右手西方向には山口大学のキャンパスを見ることができる。一旦鞍部に降りて行き、登り返すと本縦走最後のピークに到着する。やはり東方向の展望が広がっているがだんだん南に向かって進んでいるため展望も変化しているのが判る。

姫山を振り返る

 ピークから尾根道を降りていると白い花をつけた馬酔木が満開でとても綺麗だ。可憐な花を眺めながら縦走路を進んで行くと前方に携帯電話のアンテナが見えて来た。アンテナの向こうには水道のタンクが立ち、問田配水池に到着したことが判った。携帯アンテナの横を通り抜け、東屋の立つ公園を過ぎ、舗装道を通って問田配水池の車止めまで到着、ようやく姫山縦走を終了した。

白い馬酔木がたくさん咲いている

 本縦走に於いて、姫山のみならず途中の二つのピークからの展望を楽しむことができたので大満足。この縦走では東方面の展望を充分楽しめることが判った。バイクに乗り公民館まで戻り本日の山行きを終了した。

問田配水池にて桜を観賞

 帰りに今まで気になっていた山口ふれあい館の温泉に向かう。県庁前から国道9号を益田方面に向かい、仁保入口交差点付近から県道196号(宮野上佐々並線)を北に向かうと右手に目指す山口ふれあい館を見つけた。料金100円と書いてあっても一応「本当に100円で良いのですか?」と尋ねてしまった。温泉の泉質はアルカリ単純泉であり、PH9.31のヌルヌル感に大満足、ゆっくりと暖まって帰ることができた。

 前の山 串山連峰 を見る

 次の山 烏帽子岳 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 姫山 登山口付近のMAP

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