大人山(だいにんやま)島根県奥出雲町

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2010年12月12日

登山道入口 →0:20→ 峠 →0:15→ 第一広場

 →0:05→ 大人山山頂 →0:30→ 登山道入口

全歩行時間 1時間10分

 島根県の百山踏破を目指しての山歩き、今回は山口県の山(山と渓谷者)の著者中島先生のご案内により奥出雲町出雲八代の大人山へ向かう。中国自動車道の庄原インターを下り、三井野原を抜ける。このあたりの標高は高く、道路横には昨日来の雪が残っている。雪道の苦手な私には、峠越えの難しい季節がもう間近となってきた。おろちループを抜けると青空が広がり、この季節の山陰地方としては珍しく良い天気である。

 これから向かう大人山に関する情報をネットで探してみたが、情報量は意外と少なかった。それでもこの山には、遊歩道が整備されており、ハイキング気分で散策ができるということは分かった。

おろちループ越しの青空 布勢小学校の案内に従い右折

 出雲横田から国道314号を西へ進み、出雲三成を通過、ここで県道24号に入り木次線沿いに北へ進むと、出雲八代地区に着く。県道右手に見える布勢小学校方面へ右折し、細い道を東へ進むと、JR木次線が道路沿いに走っている。左方向に注意しながら進むと、すぐに大人山遊歩道案内図を見つけることができる。

大人山遊歩道案内図 案内図先の分岐を左折

 この案内に従い少し先の分岐を左折、そのまま道なりに細い道を進むと、未舗装の大人山遊歩道入口に着く。なお、乗用車の場合は、遊歩道入口の100m程度手前に駐車スペースがあり、周囲の邪魔にならないよう端っこに寄せて車を置くと良い。

右上に見える大人山 大人山遊歩道入口

 さて、未舗装道を進むと右上方向に大人山の第1広場の展望所が見えてくる。双眼鏡で眺めれば平坦な場所なので、すぐに第一広場を特定することができ、広場には特徴的な枯木が立っている。すぐに左右の分岐が現れるので左の道を採ると猪除けのゲートが見えてくる。このゲートを通過し、広い遊歩道を更に進む。

分岐は左へ イノシシゲートを抜ける

 足下はしっかりしており、車で進入すればかなり奥まで入ることができそうだ。やがて頂上まで1,200m標識を通過、緩やかな傾斜の道が続くので、家族連れでも安全快適な登山が約束されている。

案内が要所に置かれている 峠を越える

 間もなく重機の置かれている場所を通過、このあたりでは間伐材等の伐採作業が行われていた。もう少し進むと峠を通過、峠を少し下ると右手に案内が続いており、頂上までは800mと案内されている。

峠の先も平坦な道が続く 分岐を右折する

 案内に従い進むと、頂上は左方向なのだが右下方向には穴観音古墳100mと案内されている。この穴観音古墳には下山時に立ち寄ることにする。この付近でようやく尾根道に入り、わずかに坂の傾斜を感じながら進む。周囲の樹林には樹木名の案内板がかけてあり、社会見学のような遊歩道歩きが続く。

尾根道は左に向かう 穴観音遺跡への案内

 相変わらず広い遊歩道を進むと、残り400m標識を通過、この先に最初の展望地の第1広場が待っている。広く平坦な展望地からは、南方面に視界が開け、一部木の間越しとなる部分もあるが、眼下に八代の集落が箱庭のように広がり、遠く東から西に向けて、船通山・アンテナの立つ城山・比婆山連峰・猿政山・鯛の巣山・大万木山と中国山地の名峰がずらり並んでいる。

展望の第一広場 第一広場から広がる展望図

第一広場からの展望

 本日は曇りがちで少々霞んでいるのは残念だが、晴れた日には感動の展望を楽しむことができそうだ。更に遊歩道を進むと、右下に展望の岩を見つける。この岩の上に立つと眼下に八代の集落が一望である。

展望岩 展望岩から眺める八代の集落

 展望岩から更に進むと細長く平坦な大社広場へ着く。ここには屋根付きの建物があり、木の間越しながら出雲北山方面を展望することができる。この広場の端には出雲大社と彫られた石碑が置かれ、石碑に正対すると正面に稲佐の浜が見えるそうだ。交通不便な昔は、ここに立って出雲大社をおがみ、家内安全・五穀豊穣をお祈りしていたと説明されている。

大社広場 出雲大社の石碑

稲佐の浜方面

 石碑の場所から道は分岐し、右方向へ向かうと大人山山頂、左方向は一畑広場である。まずは山頂を目指して右方向へ向かう。一旦坂を下って登り返せば「大人山法恩寺開創之地」の木柱の立つ大人山の山頂へ到着した。

大人山山頂 八代方面

 周囲の展望は木の間越しながら、北東に大出日山と天狗山、東には鍋坂山がとても近く、眼下には八代の町並みまで展望することができる。遠く猿政山や鯛ノ巣山は逆光気味で少々見辛いが、光の加減では素晴らしい展望を得ることができそうだ。中島先生と山頂にて記念撮影の後、出雲広場を経由し、一畑広場へ向かう。

一畑広場と石碑

一畑山方面

 

一畑広場から眺める風景

 一畑広場には一畑薬師如来の石碑や薬師如来供養塔などが置かれ、とてもにぎやかな広場という感じを受ける。一畑広場の石碑に正対すると、正面に一畑山が見え、昔の人々はここにお参りして、みんなの健康をお祈りしたと説明してある。一畑広場からは大出日山・天狗山・鍋坂山を障害物無しに眺めることができるし、天気が良ければ一畑薬師さえも見えそうな気がする。

大出日山・天狗山方面 鍋坂山

 明るい一畑広場で小休止の後、下山を開始。大社広場・展望岩・第1広場を経由し、下山を続ける。登山時に確認していた穴観音古墳の案内板前に着き、案内に従い坂を下る。穴観音古墳まで100mと書いてあるので踏跡に従い、そのまま坂を下ったがいつまで経っても古墳らしきものは無く、周辺を散策したが不明なので引き返した。かなりのロスタイムを要して遊歩道に戻り、更に下山を続ける。

穴観音遺跡へ100m 遺跡の案内は無く大岩を眺める

 広く快適な遊歩道なので大した疲労感もなく、無事登山口に到着し大人山登山は終了した。時刻は午後1時、おなかがすいたので奥出雲そば街道へ。今回は横田の一風庵へ立ち寄り暖かい湯葉蕎麦を頂く。登山後の冷えた体には温かい蕎麦が一番、更にクリーミーな湯葉の風味は最高なので、とてもおいしく頂いた。食べたい蕎麦はまだたくさん残っており、当分奥出雲通いが続きそうである。

一風庵の湯葉そばを頂く

展望岩

出雲広場と石碑

一畑広場

大人山山頂

大出日山・天狗山

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 次の山 三沢要害山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 島根県奥出雲町 大人山 登山口付近のMAP

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