大神ヶ岳(だいじんがたき) 島根県益田市

2006年5月4日(金曜日)

ガイド本 島根県の山

登山開始 →9:11→ 大神ヶ岳到着 →10:01→ 大神ヶ岳出発

 →10:27→ 赤谷山到着 →11:23→ 赤谷山出発

 →11:36→ 1170mピーク到着 →12:00→ 1170mピーク出発

 →12:20→ 大神ヶ岳到着 →12:42→ 大神ヶ岳出発

 →12:54→ 下山終了 →13:16

参考コースタイム

登山開始 →0:25→ 山葵天狗社 →0:10→ 三坂大明神 →0:10→ 大神ヶ岳山頂

 →0:25→ 1170mピーク →0:20→ 赤谷山 →0:20→ 1170mピーク

 →0:25→ 大神ヶ岳 → 0:25→ 下山終了

全歩行時間 2:40

 夕刻に予定が入ったため、時間的な制約もあり近くの山を目指すことにした。当初は周南市大谷山〜防府市大平山の縦走予定だったのだが、前回麓より眺めた大神ヶ岳の先の立岩が頭から離れず、急遽予定を変えて匹見町に向かった。

 7時前に柳井を出発、玖珂から国道2号・187号を経由し島根県吉賀町(旧六日市町)に入り七日市交差点から県道42号を北東方向に向かう。途中には名山安蔵寺山 「上高尻登山口」を過ごし、その先左側の若宮神社下の水場にて水を補給し、更に進むと県道は峠に向かって延びており、上畑トンネル手前から北西方向に安蔵寺山が美しい。

吉賀町七日市交差点を左折 安蔵寺山を上畑トンネル手前から見る

 ふと道の左手を見るとお地蔵様が並んでおられる。沢山の旅人を見てこられたお地蔵様にこれからの道中の安全を祈願して上畑トンネルを潜り益田市(旧匹見町)に入る。

三坂橋手前に並ぶ八体のお地蔵様 三坂橋を渡り三坂八郎林道へ

 峠を越えて麓に下りて行き、10分も走ると大神ヶ岳への玄関口三坂橋に到着した。橋の手前にはお地蔵様が八体並んで居られるので、これから先の安全を祈願し三坂橋を渡り、三坂八郎林道に入る。

橋を渡るとすぐ右に標識がある 快適な林道を進む

 林道は2週間前に来たときよりも格段に整備されているようで、途中の邪魔な倒木や落石も整備されていた。林道を7分も進むと左手上に大きな岩の固まりの立岩が見えてきた。下から眺めていても素晴らしい大岩に今から登るのだ。登っている姿を想像するだけでもワクワクする。

林道から立岩を眺める 登山口の駐車場には山桜

 更に5分で三坂大明神・山葵天狗社の鳥居の立つ、大神ヶ岳登山口に到着した。進行方向右手には広い駐車場があり、駐車場の側の川向こうには綺麗な山桜が名残を留めている。綺麗な桜を眺めた後、鳥居を潜って大神ヶ岳に向かう。

大神ヶ嶽の鳥居を潜る 山葵天狗社・三坂大明神

 登山道は杉の植林帯につけられたジグザグの道で、一気に高度を稼いでゆく。足下には杉の枯れ枝が沢山落ちており、足にまとわりつくようだ。足を大きくあげて躓かないよう慎重に進んで行くと眼下の林道がだんだん遠くなる。

快適な杉林を進む アーチのような木の渡された橋

 木漏れ日の中の杉林はとても気持ちの良い散歩道のようだ。登山口から10分も歩くと橋の横にアーチのような木が渡してあるしゃれた橋に出会う。この橋は丈夫な橋なので安心して渡ることができた。

 その先道は右にカーブし右上につけられた杉林の中の道を更に高度を上げて行く。左手方向に綺麗な山桜を見つけたので、しばらく鑑賞しているとこの桜は石に根ざしていることが判り、自然の生命力の強さに感心した。

途中で山桜を観賞 平岩を正面に見る

 その先に大きな平岩を見て、岩の手前にある説明板を確認、これから進む行程の概略図を眺めると自然に足が早くなる。平岩を右に迂回し、更に左方向に登り返し、岩の上に立つ杉の木に感心しながら進んでいると、平岩から5分足らずのところで岩場の中に頼りない鳥居が立っている。

平岩横の概略図 山葵天狗社に参拝

 鳥居を潜ると山葵天狗社に到着、早速お参りをする。天狗社と言うくらいだからご神体は天狗様かも知れない。天狗社にお参りした後、うしろを振り向き展望を確認するが、この付近からは木の間越しの展望しか無く、向かいの山が確認できる程度だった。

 天狗社を出発し少し進むとすぐに「潜り岩」に到着、大きな岩に感動しながら潜り岩を通り抜ける。「潜り岩」を通り抜けた後、「潜り岩」を振り返るとこの岩の大きさを実感、本当に大きな岩を潜ってきたことが分かった。

「潜り岩」を抜ける 「潜り岩」の先、左手には岩の壁

 「潜り岩」を過ぎると岩道は北に向かって進むことになり、左には大きな岩の壁が立ち塞がっているようだ。少しずつ高度を上げて行くと、正面に立ちふさがる木々でよく見えなかったが素晴らしい懸崖が待っていた。すごい岩の塀が立ちふさがり、通せんぼをしているようだ。

くにびき国体炬火採火之地の石碑 三坂大明神に参拝

 上ばかり見ているといつの間にか目の前には、昭和57年9月25日第37回くにびき国体炬火採火之地の石碑が立ち、その先には三坂大明神が控えていた。早速三坂大明神にお参りし周囲を見回し、頭上に広がる懸崖に見入る。

 懸崖の下を右方向に移動しながら見上げる。

 すごい、素晴らしい懸崖だ。

 なんて大きいのだろう。あの上から下を見下ろすと

 ・・・ むずむずする。

懸崖の下を歩く 大神ヶ岳への標識

 三坂大明神方向に引き返し、懸崖の下を左方向に進んで行き、岩場を慎重に進んで行くと「大神ヶ岳→」の道標に出会う。この標識に今日は何回も出会うことになる。まずは右に向かい大神ヶ岳を目指し緩やかな坂を進んで行く。

大神ヶ岳手前の大岩 山頂手前には障害物もある

 この付近には木々の障害物が多く、慎重に歩かないと怪我をしてしまいそうだ。はやる気持ちを抑えてよく写真に掲載されている場所に到着、この場所が大神ヶ岳の山頂なのだろうか。立ったまま枯れた木が岩の上にあり、とても特徴的な場所である。立って千年、朽ちて千年、倒れて千年は少しオーバーにしてもこのような木は朽ちても美しい。

大神ヶ岳 山頂の枯木 大神ヶ岳 山頂写真の撮影場所

 また、この場所を撮影するのに丁度良い岩場が向かい側にあり、セルフタイマーをセットしてダッシュを繰り返す。10秒ではぎりぎりなのがとても嬉しくて、何度も撮影を繰り返す。タイマーを延ばせば良かったのだがなかなかこれだけで楽しい時間を過ごすことができた。

大神ヶ岳から南の展望

 さて、大神ヶ岳山頂からの展望は、南方面が素晴らしく、正面に冠山・寂地山が広がり、右谷山がその名の通り右手に頭を出している。その少し右(西)には小五郎山が美しい山容を見せている。本当に小五郎山は美しい山だ。西方面には枯れ木の先に立岩と赤谷山(立岩山)がはっきりと見える。これからあの岩峰に登るのだと思うと嬉しくなる。

大神ヶ岳から立岩方面の展望 大神ヶ岳東側から見る三坂八郎トンネル

 山頂を移動し、東側に出ると眼下には三坂八郎トンネルがはっきりと見え、北東方向には恐羅漢山・十方山方面が見えている。再び大神ヶ岳の山頂付近から周囲の展望を楽しんだ後、縦走路に戻り立岩方面に向かう。

縦走路の花 鞍部には雪が残っていた

 縦走路はよく踏まれており、目印もしっかりしているので初心者の単独行でも迷うような心配もなく、緩やかな坂を下りてゆく。鞍部付近にはまだ雪が残っており、この周辺の山が西中国山地の千メーター級の山であることを実感する。また、縦走路周辺には島根県の地籍標識が真新しく設置されており、道に迷っていないことを確認することができる。

小休止、小さな花を眺める 木の間越しに立岩方面

 しばらく平坦な縦走路を進んでいると正面に笹の茂る場所があるが、ここは左側の山腹につけられた緩やかな坂道を進んで行くので大して疲労感はなく、大神ヶ岳の分岐から15分程度で北方面には木の間越しに立岩の姿を見ることができた。この付近から見る縦走路が大好きな風景である。

 少しの坂を登りきるとそこは右が立岩・赤谷山方面、左は笹の1170mピーク展望所の分岐となる。まずは左の笹原に行くと、1170mピークでは素晴らしい展望が広がっている。この場所は昼食のために取っておくことにして、立岩方面に向かうことにした。

1170mピークに向かう 1170mピークに到着

 広く歩きやすい縦走路を北の方向に向かって進んで行く。天気は快晴であり風が爽やかだ。快適な縦走路を笹原から5分程度進むと立岩の岩峰が目の前に広がっている。大地からそそり立った岩峰は見ているだけで感動する。

立岩を間近に見る 立岩への道

 さあ! これからあの岩峰に登って行くんだ。山頂から眼下を見下ろすとき ・・・ いったいどんな展望が広がっているのだろう。ワクワクする気持ちを抑えながら少しずつ立岩に向かって近づいて行くのがとても嬉しい。

 いよいよ立岩に向かう道に入る。やはり思っていた通り急な斜面を登って行く、途中で後ろを振り向くのがまた楽しい。今こんな坂を登っているんだと心に言い聞かせながら目に見えるもの全て、聞こえるもの全てを体いっぱいに感じながら少しずつ登って行く。

 笹原の方面から歩いてきた道が眼下に広がっている。今まで気がつかなかった大きな岩が眼下の笹原の中に転がっており、新鮮な感じだ。 目の前にはロープが渡されているので、ロープの助けを借りながら更に高度を上げて行き、左に向かえばもう立岩だ。

立岩に登る途中から縦走路を振り返る 立岩山頂に立つ

 立岩の上に立つ。立岩はとても狭い場所で一人立てばもういっぱいのような場所である。また今日もこの素晴らしい展望地を独り占めしてしまった。思わず大きな声を出したくなる。

立岩山頂から左に大神ヶ岳 右には1170mピークの展望所

 立岩からは東から西に向かっての素晴らしい展望が広がっている。大神ヶ岳から少し西に向かっただけなのに全く違ったような展望になっている。立岩からの楽しみは周囲の展望ばかりではなく、岩の間から身を乗り出して真下の展望を眺めることだ。

立岩から身を乗り出して眼下の岩と展望を眺める

 しっかりと両手で岩を掴み顔を岩の間から出す。ウオー・・、すごい・・、真下には大きな岩がそそり立ち・・、心臓ドキドキ・・、素晴らしい展望だ。この展望を見るためにここまで来たんだ。

 立岩の上から感動の展望を充分に堪能、次の赤谷山に向かい出発する。立岩から一旦ロープの渡された坂を下り、すぐに少し坂を登り返すと山頂手前の見晴らし広場に着き、西方面を眺めると山腹には大岩が点在していることが分かった。この場所も東から南・西方面の展望が広がっており、見る角度が違うと新鮮な景色になることがよく分かる。

 寄り道ばかりの縦走路を少し進むと三角点の立つ赤谷山山頂に到着した。山頂は笹が刈り払われた場所で山頂標識と三角点により山頂と言うことが確認できる場所のようである。

赤谷山(立岩山)山頂 赤谷山手前から南方面の展望

 その奥には笹の原が続いており、北の方向に道があるような気もするが、はっきりした縦走路はここで終わりのようである。山頂付近では展望が望めないため山頂手前の広場にて周囲の展望を楽しみ少し休憩を取る。

 さあこれから笹原の展望所に引き返そう。帰りにはもう少しゆっくりと展望も景色も楽しみながら下りて行く事にした。立岩に戻り、もう一度眼下の岩を覗き、再び感動し、三坂八郎林道からこの立岩を見る場所を見下ろすと、2台の車が止まっていた。いったい何をしているのだろう。

立岩から西の展望 左端に右谷山 その右に小五郎山・安蔵寺山と続く

 周囲の展望を堪能した後、岩峰を下りることにした。立岩からの急斜面を慎重に下りて行き、縦走路から振り返る立岩は本当に素晴らしい。立ち去り難い思いを断ち切りながら縦走路を引き返す。大神ヶ岳分岐を過ごして1170mピークの笹原展望所に戻り昼食を取る。

1170mピークから南方面の展望 吉和冠山 寂地山 右谷山 小五郎山と続く

 周囲の展望が素晴らしく、地図を取り出して山々の名前を確認する。まずは正面南に広がる冠山、その右手に寂地山、更に右手にぽつんと頭を出した右谷山、右手には小五郎山が大きい、その先に安蔵寺山があるはずなんだがはっきりとこの山と言うことまでは分からない。北の方向を見てみる、綺麗な山容の山が見えている。これは先日登った春日山だ、なんて綺麗な山なんだろう、その右手(東)には恐羅漢山・十方山が連なっている。

1170mピークから北方面の展望 左手に春日山 恐羅漢山 十方山と続く

 この1170mピーク、笹原の展望所は本当に素晴らしい場所であることを実感した。西中国山地の山々を楽しんだ後、笹原の展望所を出発、下山を開始する。分岐を右に下りた後、笹原展望所を振り返る。

 楽しい思い出を噛みしめながら縦走路を引き返す。笹原展望所からは20分で大神ヶ岳分岐に到着、名残惜しいので再び大神ヶ岳に登り、周囲の山々の展望を楽しむ。山頂の枯れた木の下に座り込み、崖の下をのぞき込む、やはりお尻がむずむずする。

大神ヶ岳の直下から山頂の枯木を見上げる 最後に大神ヶ岳の懸崖を振り返る

 さあいよいよ大神ヶ岳を下りることにする。分岐の道標に戻り道を左に取り、岩の道を慎重に下りて行きながら懸崖を見上げる。一度山頂に登ればその場所が分かるのが嬉しく、下から眺める山頂の枯れ木を確認できるのが更に嬉しい。あの枯れ木の側にいたんだ、あの岩の間からのぞき込んだ場所に今自分が居る。再び感動が蘇ってくる。

 懸崖を見上げて喜びを噛みしめながら更に下山を続ける。すぐに三坂大明神の社に到着、登山の無事を報告して岩場を下りて行き、その先の潜り岩を抜け、平坦な道を進み山葵天狗社に到着、社に登山の無事を報告して岩場を下り、平岩を過ぎるともう周囲は杉の植林帯だ。

 右手に山桜を眺め急な坂を降りると平坦な道に着き、左に少しカーブして特徴ある橋を渡り、杉の植林帯を下りて行く。最後に急なジグザク道を下りて行くと大神ヶ岳の鳥居の立つ登山口に到着、登山を終了した。

三坂八郎トンネル 三坂八郎トンネルから見る大神ヶ岳山頂

 正に感動の大神ヶ岳・立岩・赤谷山への縦走だった。車に乗り込み大神ヶ岳山頂から見えた三坂八郎トンネルを確認するため林道を吉和方面に進む。間もなく三坂八郎トンネルに到着、トンネルの出口から大神ヶ岳山頂方面を確認する。

 確かにトンネルの先から懸崖の山頂を見ることができた。安心して林道を下り、大神ヶ岳登山口を過ごして立岩の見える林道から立岩を見上げる。素晴らしい感動を与えてくれたの立岩の姿を目に焼き付けて林道を出発した。

大神ヶ岳山頂風景

立岩の岩峰

 前の山 三角山 を見る

 次の山 大谷山・望海山・大平山縦走 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 益田市 大神ヶ岳 登山口付近のMAP

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