馬着山(ばちゃくさん)島根県松江市美保関

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2009年2月8日の馬着山登山を見る
2022年8月3日
地蔵崎駐車場 →0:20→ 東屋 →0:10→ 山頂 →0:25→ 地蔵崎駐車場
全歩行時間 0時間55分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 久しぶりに島根県の山へ、今回は馬着山へ登る。松江市街を通過し美保関を目指して進む。隠岐の島へのフェリー基地七類港の分岐、境港への分岐を過ごし、国道431号を離れて県道2号境美保関線を東へ進む。右側に気をつけていれば間もなく男女岩が現れる。この二つの岩には注連縄が渡されており、地域の信仰のシンボルなのだろう。
境水道大橋下を通過 注連縄の渡された男女岩
女岩 男岩

 やがて美保神社前へ着くが、神社参拝は登山後とする。そのまま県道を終点まで進めば地蔵崎の広い駐車場に着く。地蔵崎は古くは美保之碕と呼ばれていたが、航海の安全祈願のため多くのお地蔵様が岸壁や波打ち際に奉納されるようになり、お地蔵様がある岬と言うことで地蔵崎と呼ばれるようになった。
 灯台への取り付きには美保関灯台の案内があり、美保関灯台ビュッフエの案内があるものの、木曜日は定休日だった。灯台周辺を散策していると北には隠岐の島が見えると書かれていたが、本日は少し霞み気味ではっきり確認することはできなかった。そんな中でも日本海はとても美しい。

地蔵碕の駐車場 美保関灯台の案内
美保関灯台観光ビュッフェ 美保関灯台

 灯台の下にはこの美保関沖北東32キロ付近で今から95年前の昭和2年に起きた日本帝国海軍の駆逐艦と巡洋艦の衝突事故(美保関事件)の事が案内されていた。この事故は訓練中に起きたことから、海の八甲田事件とも言われる惨事で119人の乗組員が犠牲になっている。紺碧の日本海の海底130m付近には今なお駆逐艦「蕨」と共に兵士が眠っている。なお、昨年この船体は発見されている。灯台下から遊歩道を時計回りに一周して駐車場に戻り、馬着山登山を始める。

空気の澄んだ日には日本海の先に隠岐島が見える 白亜の灯台
美保関事件の説明板 鳥居の先に沖の御前島

 登山口は駐車場西側の遊歩道入口である。この馬着山登山は2回目であり、前回登山は2009年2月8日、O氏と大山登山の翌日に400座目の節目の登山として登っている。その後現在までに1188座登っており、あの日以降に登った山の方が多くなっている。当時は馬着山山頂からO氏のご好意によりそのまま五本松公園を経て縦走をさせて頂いたが、本日は単独登山なので往復となる。

馬着山登山道入口 明るい遊歩道

 登山口を出発し整備された遊歩道に入る。遊歩道横には「五本松公園地蔵崎線歩道案内図」が掲示され、これから先の行程と所要時間などが詳しく案内されていた。遊歩道を進むと、広く平坦な広場に出て進路は左(西)へ向く。横に立つ案内には山頂まで1450m、五本松公園までは2700mと掲示されている。

山頂まで1450m 階段に向かう
 右に害獣捕獲用の罠を過ごし、少し進むと横木の階段が始まる。当日は真夏真っ盛りの昼間、更に快晴で気温は35度を超える猛暑日だが、頭上を覆う樹林が適度な陰を作り、尾根を吹く風がとても涼しい。木漏れ日の中、ゆっくり歩きで高度を上げれば快適なハイキング気分である。
樹間越しに日本海 木漏れ日の下を進む
快適な遊歩道が続く 山頂まで750m

 坂の傾斜を感じる階段歩きも進路が左に向けば斜度が緩む。すぐに109mピークを越えれば、右に樹間越しながら青い日本海が現れる。快適な尾根道を進めむとベンチの置かれた休憩所に到着、案内には山頂まで750m、五本松公園へ2000m、美保関灯台から1100mと書かれている。遊歩道に入ったところで美保関灯台から400mだったので、この場所が山頂までの中間点付近なのだろう。

腰掛け石 東屋に到着
境水道 和久羅山と嵩山

 腰掛けるのに丁度良い石を過ごし、平坦な尾根道を進むと青空の下に東屋が現れた。東屋の先からは眼下に境港水道、境港の街並み、寝仏に見える和久羅山、嵩山などの展望が広がっている。

境港の街並み 東屋で休憩
左側に展望が開ける
美保関漁港 五本松公園に建つ平和祈念塔

 東屋を出発し、右に日本海が見えてくれば、横木の階段歩きが始まり高度が上がる。頭上の樹林が切れて周囲が明るくなれば、西への展望が開けた。遠くに寝仏が現れ、前方の山の中腹には塔が見える。これは五本松公園に建つ平和祈念塔だろう。眼下に美保関漁港が明るく、境港の街並みなど真夏の風景が広がっている。ここにはベンチも置かれており、展望を眺めながら休憩するのに丁度良い。

休憩用のベンチ 山頂まで50m
馬着山山頂 休憩用のベンチ
旧日本軍の遺構が残る山頂

 もう山頂までは50m、五本松公園へ1300m、美保関灯台からは1800mの位置にある。さあ、山頂は間近、わずかに坂を登れば標高210mの馬着山山頂である。山頂先には以前と同様休憩用のベンチが置かれ、その先には紺碧の日本海が広がっている。真夏の登山はとても暑いけれども一番美しい風景を眺めるのはこの時期が一番である。苦労の末にたどり着いた山頂から眺める展望に満足して下山を開始した。

美保関漁港から眺める馬着山 美保神社石鳥居
参道を進む 美保神社に参拝

 登山口まで引き帰し、次は美保神社散策で、祭神は大国主神の后の三穂津姫命と大国主神の子の事代主神(えびす様)どある。出雲神話・国譲りの段において、美保ヶ崎で漁をしていた事代主神は、大国主神より国の譲りの相談を受け、承知したと答えた後、自ら海中に青い柴垣を巡らせて籠もってしまったと伝わる。美保神社は全国のえびす様の総本宮で海上安全、大漁満足、商売繁盛、学業、歌舞音曲(音楽)の守護神として篤く信仰されている。

美保関漁港から眺める馬着山
美保関灯台
灯台から眺める日本海
東屋から眺める境水道
山頂手前から見下ろす美保関漁港
馬着山山頂
山頂から眺める日本海
 美保神社石鳥居
美保神社へ参拝

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歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 島根県松江市 馬着山 登山口付近のMAP
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