筑波山(つくばさん)茨城県つくば市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2012年8月8日 つつじヶ丘 →0:50→ 弁慶の七戻り →0:40→ 女体山山頂 →0:13→ 御幸ヶ原 →0:10→ 男体山山頂 →0:10→ 御幸ヶ原 →1:00→ 筑波山神社 →0:07→ 筑波山神社前バス停 全歩行時間 3時間10分 5時半に起床し登山準備。ホテルの朝食開始時刻の午前7時にチェックアウト。つくば駅前のバスセンター乗り場で午前8時発の筑波山行きバスを待つ。平日なのにバスの出発時刻になると多くの登山者が集まってきた。
8時丁度にバスは出発、一路筑波山へ向けて進む。バスの中から筑波山の双耳峰が見えてくると、とても嬉しくなる。バスのガラス越しに多くの写真を撮るがなかなかうまく撮れない。間もなく筑波山神社前に着き、大勢の登山者はここでバスを下り、車内に残ったのはわずか二名だった。
8時53分につつじヶ丘のバス停に到着、お土産物店を散策するが、購入は麓の筑波山神社付近で予定する。正面にガマのモニュメントを見ながら西へ進み、登山口より階段の道に入る。なお、つつじヶ丘の登山口から女体山の山頂までは1.8kmである。
すぐ右側に大ガマのモニュメントを過ごす。左には山野草の小路も整備されており、とても気持ちの良い散策路である。家内安全の朱の鳥居を過ごし、石段を登れば周囲には百合の花の香りが心地よい。ロープウエイも運行を開始し、筑波山の一日が始まった。
周囲には百合と擬宝珠の花が多く、美しい花を眺めているだけで心が落ち着く。坂はわりと急なので一歩一歩慎重に進むが、バスに1時間弱揺られていたので、まだ身体がふらふらしている。遠く南東方面には大きな沼か池のようなものが見えている。方向からすれば、霞ヶ浦のようだが自信はない。
少し平坦な場所を過ごせば、標高600m地点を通過、山頂までの標高差は277mであり大した登山ではない。この先では岩の多い場所を通過、前方には青空が広がり始めた。女体山の山頂部を眺めながらもう少し進むと、東屋が建っており、コンクリート舗装の道を快適に進む。
すぐに石段道となり、標高650mを越える。眼下に見えているつつじヶ丘が段々遠くなる。樹林帯に中に入れば、少し涼しくなりほっとする。足下におたつ石コースの案内を見つけ、ここから女体山までは1200m、つつじヶ丘からは既に540m来ている。
この先からは緩やかなアップダウンを繰り返し、周囲に可憐な花を眺める。標高700m地点を通過、岩の間に木の階段の設置された場所を進み、木の根の張り出したところを抜ければ筑波山神社への下山地点と女体山への分岐へ着く。この弁慶茶屋跡の広場にはベンチが設置され、分岐からつつじヶ丘へは丁度1km、女体山への山頂へは800mと案内されている。
左に新しく設置されたように見える聖天神社を過ごし、岩の多い場所の先には弁慶の七戻りと言われる岩の落ちそうな場所が現れる。つつじヶ丘から向かう場合には、大して恐怖心はないが、逆方向からこの岩を眺めると今にも大岩が落ちてきそうで、びくびくする。この先よりしばらく岩の多い場所が続き、高天原という場所は、神様の世界を意味し、天照大神を祀る稲村神社が建立されている。 奇岩 弁慶の七戻り
稲村神社から下れば次は母の胎内くぐり、狭い岩の間を抜ければ生まれた姿に立ち戻る。次に陰陽石を見上げる。高さ10mを越える巨大な石が二つそびえ立ち、陰陽寄り添っているように見える。この先で標高750mを越える。もう女体山までは残り600mである。
少しの岩場を登れば平坦な岩の場所に着く。ここは国割り石と呼ばれる場所で、往古諸神が集い、この石の上に線を引き、神々の行くべき地方を割りふったと言われている。国割り石の先には有名な出船入船の岩がある。元来「熊野の鳥居石」といわれ船玉神を祀り、石の姿が出船と入船とが並んでいるように見えることから名付けられた。
次に現れるのは裏面大黒、大きな袋を背負った大黒様の後ろ姿のように見える。。この先美しい新緑の下を進み、天にそびえ立つ北斗岩の下を潜る。この岩は天にそびえ立つ岩で、天空に輝く北斗星のように決して動かないことを意味している。
北斗岩を過ごせば、今度は岩海のような斜面を登る。なかなかワイルドな道なのでワクワクする。この岩を越えればもう山頂までは300m、岩場を越え、木道を抜けると間もなく標高800m、もう女体山へは200mとなる。左には素戔嗚尊を祀った屏風岩がある。
登山道から頭上を見上げれば、大仏様に見える大仏岩がそそり立っており、この岩は高さ15mもある。この先ワイルドな岩場を一気に高度を上げると、最後には鎖場まであり、鎖の先の左には山頂が待っている。ところが参拝順路は右回りなので順路に従い進むと、社務所へ着く。
この社務所にて女体山の御朱印を頂き、イザナミノミコトの祀られた女体山神社に参拝。その先の山頂へ向かえば、「日本百名山筑波山」の石碑と一等三角点が置かれている。この筑波山山頂の岩はとても滑りやすく、注意しなければならない。周囲を眺めれば、少し霞み気味ながら素晴らしい展望が広がっている。向かいの東方面には円錐形の美しいイザナギノミコトの祀られた男体山がそそり立っているが、立ち位置よりは少し低く見えている。 女体山の山頂から眺める風景 筑波山の山頂、女体山にてのんびり休憩を取った後、次は鞍部の御幸ヶ原へ向かう。すぐにガマ石を過ごすが、この岩は元来「雄龍石」と言われていたそうだ。この場所で永井兵助が「ガマの油売り口上」を考え出したことでガマ石と呼ばれるようになった。なるほどガマに似ている石だ。この先のせきれい石の右にはせきれい茶屋が立っている。なお、セキレイ石とは石の上にセキレイが留まり、男女の道を教えたそうだ。
岩道を下ればカタクリの里の案内があり、春には可憐な花を眺めることができる。間もなく平坦な御幸ヶ原に到着、ここには茶店などが多く、ケーブルカーなどで来た多くの観光客がくつろいでいる。正面には男体山がとても近く見えている。御幸ヶ原を出発し、筑波山頂駅の先より男体山へ向かう。
御幸ヶ原の風景
整備された木の階段を進むと、小刻みに折り返しながら高度を上げる。すぐに岩場を抜け、急な階段状の道を一気に上ると、男体山山頂の案内が立っている。案内の先には男体山神社が建ち、この神社の横に立てば、男体山の山頂に到着。山頂からの展望は目の前の樹林の背が高く、右手の方ならば遠くまで見晴らすことができるが、神社の前からの展望は限られている。 筑波山 男体山山頂の男体山神社 男体山の山頂にてしばらく周囲の展望を眺め、記念写真を撮った後、下山を開始する。男体山自体は大した高さではなく、すぐに平坦な御幸ヶ原へ到着。時刻は12時を少し過ぎたところなので、そのまま下れば午後2時10分の筑波山神社発のバスに乗れるかも知れない。ここで少し寄り道、男女川源流に立つ大杉の紫峰杉を眺める。
紫峰杉から御幸ヶ原に戻り、筑波山頂駅の先から御幸ヶ原コースの下山を始める。この道はとても険しく、急な階段や岩場が続いている。もし登山時にこちらの道を採っていれば、大変な苦労をしたと思われる。筑波山神社から御幸ヶ原までは2.1km、案内には所要時間90分と書かれているが、果たして90分で登れるものだろうか。
途中に多くの登山者と出会うが標高差のあることがよくわかり、皆さんとても苦労しているようだ。男女川の水源の近くを通過、ここから筑波神社まで1.5km、まだまだ距離がある。右にケーブルカーの軌道を過ごし、休憩も無しに一気に先を下ると山頂からは丁度1時間で筑波山神社へ到着した。
筑波山神社 筑波山神社は筑波山をご神体と仰ぎ、筑波山中腹に拝殿を抱えている。本殿は男体山頂に筑波男大神(つくばおのおおかみ・イザナギノミコト)、女体山頂に筑波女大神(つくばめのおおかみ・イザナミノミコト)と、それぞれの山頂に鎮座され、中腹の拝殿から遥拝することができる。この遙拝所については、鳥取県の三徳山投入堂の遥拝所において同様のことを経験したことがある。
神社にて記念の御朱印を頂き、周辺を散策。その後バス停へ向かうが、筑波山神社からつくば駅行きのバス停までは7分もかかってしまった。バス停へは午後1時50分に到着、つくばセンター行きのバスは2時10分過ぎにバス停に着いた。バスの中から筑波山の写真などを撮り、楽しい登山旅行は無事終了した。 弁慶の七戻り 出船入船 女体山神社 展望 ガマ石 御幸ヶ原 筑波山神社 前の山 山寺 宝珠山立石寺 を見る 次の山 御在所岳 を見る 登山口周辺の地図はこちら 茨城県つくば市 筑波山 登山口付近のMAP |