鳶ヶ巣山(とびがすやま)島根県出雲市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2011年3月12日 登山者駐車場 →0:30→ 西3郭 →0:10→ 鳶ヶ巣山山頂 →0:15→ 霊雲寺分岐 →0:05→ 霊雲寺 →0:10→ 登山口 全歩行時間 1時間10分 雪のためしばらく島根県の山歩きを中座していたが、ようやく春の息吹を感じ始めたので、島根県の百山を目指して登山を再開。本日は499番目の山、出雲市の鳶ヶ巣山へ登る。まずは出雲大社へ向かう途中にある旧大社駅へ立ち寄る。宮殿造りの駅舎は、神社様式を取り入れた格調ある木造建築と案内されていた。
ホームに出ると、D51の機関車が展示されており、その先には以前登った弥山が美しい。しばらく駅舎前を散策した後、、出雲大社に参拝する。前回もそうだったが、現在は平成の大遷宮の真っ最中で、平成25年に本殿遷座祭が行われるそうだ。出雲大社の仮殿へ参拝し、安産祈願をした。
出雲大社を出発、国道431号を西へ向かう。国道沿いの左手に霊雲寺への案内を過ごし、緩やかな左カーブを回った先に「鳶ヶ巣城址」の案内が立っており、案内に従い左折すると登山者用の駐車場が用意してある。
広い駐車場に車を置き、すぐに登山を開始する。北へ少し進むと木製の階段があり、階段の先からも整備された遊歩道が続いている。最初の折り返しのところに「山頂まであと1000メートル」の案内が立ち、この先100m毎に、この案内が配置されている。
階段をゆっくり登り、坂の傾斜が緩やかになると、鹿除けのゲートを通過する。スギの植林帯の中なので、この時期は花粉の飛散がとても多い。遊歩道の横に倒れた、残り800m標識を過ごし、明るい樹林の下を進めば、残り700mのところでは、霊雲寺からの登山道と合流する。
更に階段を登ると、前方に木の間越しながら目指す鳶ヶ巣山が見えてきた。この先から平坦な道が続くのでほっと一息、ここには水道用の施設が置かれおり、階段途中で600m標識を過ごす。
依然周囲に展望はないが、自然林が美しいのでこれから若葉の季節が楽しみである。進行方向の樹林は少し間引かれ、周囲が少しずつ明るくなってきた。残り500m標識を過ごすと、登山道は山腹につけられた道をジグザグに高度を上げる。
眼下には白い出雲ドーム、南東方面には仏経山、高瀬山、大黒山が見えているが、空気は澱み、霞んでいる。再び水道施設を過ごし、残り400m標識を過ごすが、階段はまだまだ長く続いている。
しばらく真っ直ぐで急な階段を登れば300m標識を通過、突然平坦な場所に出る。ここは西3郭、いよいよ山頂は近い。ベンチが置かれているのは直前の急登による疲れを取るためのものだと思われる。
更に登山道を進み、200m標識を通過。背後に広がる出雲平野を眺める。少し緩やかになった坂に安心していたら、坂の傾斜が増し、着いてたところは西2郭。ここには水道の蛇口があり、樹口をひねってみたら、ちゃんと水が出た。但し、飲めるのかについては定かでない。
もう残りは100m、緩やかな坂を進めば 広く平坦な場所に着いた。左手に主郭へ向かう道が続き、少し登れば鳶ヶ巣山の山頂に到着、山頂には鳶巣城主宍道政慶公の碑、石仏、四等三角点が置かれている。なお、この鳶ヶ巣山は私にとって、499番目の山頂、いよいよ次に登る山が500山の記念登山となる。
主郭からの展望は一部木の間越しとなるため、主郭から南1郭へ下りて南端の展望所へ向かう。この付近はまるで広い公園のようで、いくつかの樹林が植林され、鹿の食害から木を守るために網が巻かれている。
展望台の置かれた場所は南2郭と案内されており、南には大黒山、高瀬山、仏経山と続く山脈が美しく、眼下には斐伊川の流れが一望、南西には白い出雲ドームが見えている。今日のような霞んだ日でも感動的な風景なので、空気の澄んだ日に、この景色を眺めてみたいものである。案内板には三瓶山までも眺めることができると書かれていた。 眼下に広がる展望 鳶ヶ巣山の山頂から眺める展望(動画) 周囲に広がる展望を楽しんだので、今度は城の周囲を巡ってみる。南2郭から南1郭へ戻り、東方向へ向かうと広い東2郭を通過、そのまま反時計回りに進むと、広い北1郭、2郭を通過する。西1郭を過ごし、郭回りを一周した後、下山を開始する。
登りが急な坂道だったので下山はとても早い。一気に残り700mのところまで下り、ここからは霊雲寺方面への分岐に入る。よく踏まれた道を下っていると進路は右へ向き、着いたところは霊雲寺。この先の舗装道を左折、この場所には「鳶ヶ巣山登山道入口」の案内が置かれていた。
霊雲寺を出発、南へ進路を取り、国道を左折して舗装道を東へ向かう。道の右手に宝筐印塔が見えたので立ち寄ると、これは「御所さん」と呼ばれる墓と伝えられている。そのまま舗装道を更に進めば、登山口の登山者駐車場へ到着。鳶ヶ巣山はとても展望の良い、楽しい山だった。
時刻が11時近くになったので、早めに昼食を摂ることにした。今回のおそばは、出雲大社付近にある荒木屋で、創業200年以上の歴史あるおそば屋さんである。今回も暖かい釜あげそばを注文、こちらの店では既にだしに味付けがされており、別に置かれた薬味(ネギ・おろし大根・きざみ海苔)をそばの中に入れて食べるようになっていた。
従って、持ってこられたそばの中には何も入っておらず、とてもシンプルなものであり、薬味を入れる前にそば本来の味を楽しむことができる食べ方である。歴史ある老舗の味はとても懐かしい味で、そばもだしもとても美味しく、あっという間に完食。残ったスープも全て平らげた。 南1郭 主郭 平坦な南一郭 展望 前の山 岩国山 を見る 次の山 万ヶ丸山・天台ヶ峰・弥山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 島根県出雲市 鳶ヶ巣山 登山口付近のMAP |