万ヶ丸山・極楽山・天台ヶ峰・弥山周回 出雲北山 島根県出雲市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2011年3月12日 不老山公園 →0:12→ 万ヶ丸山登山口 →0:41→ 縦走路出会 →0:13→ 万ヶ丸山 →0:08→ 南稜のサガリ →0:10→ 万ヶ丸山 →0:17→ 鈴谷峠 →0:20→ 極楽山 →0:10→ 樽戸峠 →0:13→天台ヶ峰(南峰) →0:12→ 天台ヶ峰(主峰) →0:10→ 天台ヶ峰(南峰) →0:21→ 鼻突峠 →0:25→ 弥山御山神社 →0:36→ 阿須伎神社 →0:22→ 不老山公園 全歩行時間 4時間30分 鳶ヶ巣山の登山を終了し、いよいよ500番目の記念登山。出雲大社を起点とすれば、国道431号を東へ向かい、信号手前に案内の立つ荘巌寺が登山口の目印となる。荘巌寺の一つ手前(西)の分岐に「天平古道入口」の案内があり、この分岐を左折し北へ向かう。少し先の右手に不老山公園の案内があり、この付近の広場に車を置いて登山を開始する。
出発と同時に右の沢を眺めると、美しい滝に気がつく。これは夏場に涼を求めるのにふさわしい場所である。この先アスファルト舗装道からコンクリート舗装へ変わるが、足場が安定しているので快適に高度を上げることができる。西に見える山は弥山だろうか、とても美しい山容をしている。
大きく右へ、右へと回り込みながら進むと左に杖の置かれた分岐が現れた。案内などの表示はないが、この道が万ヶ丸山への登山道で、右手には駐車スペースも用意されている。従って往復登山の場合には、この場所に駐車し登山を開始すると良い。
登山道に入ると中央部が掘れた道が続き、足下にはたくさんの落ち葉が堆積しており、とても滑りやすい。ただし、この時期でも青葉が美しいので、新緑の美しい季節には堪えられないほど素晴らしい光景が広がるものと期待できる。
まるで樹林の中につけられたトンネルのような道を進み、道ばたに転がる苔むした大木を眺める。やがて平坦な場所に着くと、石垣の組まれた場所を過ごす。このあたりは昔の耕作地の跡かも知れない。露岩の美しい場所を通過すると周囲は植林帯に変わり、スギの美林の下に真っ直ぐつけられた道を快適に進む。
周囲に赤松が増えてくれば、山腹につけられた道を進み、この先で鈴谷峠と万ヶ丸山への分岐が現れる。この分岐は右の万ヶ丸山への道を採り、山腹につけられた滑りやすい道を進むと、すぐに出雲北山縦走路に出る。
進路を右に採り、万ヶ丸山へ向かう。少し進むと、右に万ヶ丸山へ直登する道が続いているが、私はこの道を見過ごし、そのまま東へ進んでしまった。この先で山腹につけられた細い道を進むと、右へ折り返す方向に万ヶ丸山が案内してあった。
案内に従い急な斜面を登る。周囲の木々をつかまないとずるずる滑るので、木々を手がかりに一気に高度を上げると、平坦な万ヶ丸山の山頂へ到着。500番目の山は霞みながらも南東方面に展望の広がる山である。
万ヶ丸山山頂から眺める展望(動画) 東には天ヶ峰、その先には鼻高山へ続く稜線も見えているようだ。山頂にて小休止の後、南へ向かう赤テープに従って少し下りてみることにした。出雲の天空人さんより、このあたりの詳細な地図を頂いており、何の不安もなく下りることができる。真新しい赤テープと境界杭を案内に高度を下げていると、少しの岩場を通過する。 万ヶ丸山南稜のサガリ 万ヶ丸山南稜のサガリ(動画) 更に急な坂を下ると、突然視界が広がり眼下に断崖が現れた。進路を右に採り岩場を下ると周囲には岩・岩・岩。なんと出雲北山の荒々しい一面をかいま見たような気がする。
美しい岩稜から眺める出雲ドームと出雲平野、万ヶ丸山の山頂からは想像もできないような素晴らしい世界が待っていた。しばらく周囲の展望を満喫した後、山頂まで引き返す。急な坂を登り返し、山頂を出発、次は鈴谷峠方向へ向かって進路を採る。 鈴谷峠 先ほど縦走路に出会った場所を通過、平坦な縦走路を快適に進むと3分で鈴谷峠へ到着。この分岐を右に採れば唐川方面となる。明るい木漏れ日の下、更に西へ向けて縦走を続ける。
周囲に広がる自然林は美しく、所々には大岩が配置され、自然に造られた芸樹作品のような場所を通過。前方には木の間越しに次の山頂の極楽山が見えてきた。しばらく平坦な道が続いていたが、この先急な坂が続き、ゆっくり坂を登れば、極楽山の山頂(476m)へ到着。ところが山頂周囲は木に覆われ、全く展望はない。
極楽山を出発、大きな岩を踏み越えると、進行方向に次の山頂の天台ヶ峰が見えてきた。この先から一気に急斜面を下る。あまりに急な斜面なので周囲の木々をつかまないとスリップしてしまう。慎重に斜面を下り、背後を振り返るとその角度にびっくりしてしまうほどだった。と・・・、進行方向を見上げると天台ヶ峰がとても高く見える。
鞍部に着けばこの場所は樽戸峠、次の天台ヶ峰まではあとわずかの距離。なお、この分岐を左に採れば阿武谷、右に下りれば唐川方面となる。天台ヶ峰へ向かって急な坂へ取り付く。気持ちの良い自然林の下、山頂に向かって真っ直ぐつけられた道を一歩ずつ登れば、やがて山頂へ到着。
これで501番目の天台ヶ峰山頂・・・、と思っていたらこのピークは南峰で、いわゆる縦走路上の通過点のようだ。案内には、「400m北へ進むと490mの北峰へ」と書かれている。地図を眺めても全くその通りなので、北へ向かって進路を採る。
少し坂を下るとすぐに鞍部へ着き、左に進路を採れば権現谷、直進方向は樽戸峠、北峰へは北方向へ向かう。もう大した傾斜はなく、途中で岩の多い場所を通過。まっすぐ北東方向へ続く道を進めば、平坦だが猫の額ほどの天台ヶ峰の最高点490mへ到着、これで間違いなく501番目の山頂に到着した。山頂からはわずかに北東方向のみ切り開かれ、遠くには真っ白なレーダードームと風力発電施設を眺めることができる。眼下に広がる海岸線は十六島湾かも知れない。
天台ヶ峰主峰の風景(動画) これ以上の展望は望めないので山頂を出発、元来た道を引き返し、途中で日陰に残る雪を観賞、やはり山陰は寒いことを改めて認識。やがて南峰480mへ到着、そのまま縦走路を西へ向かう。緩やかに坂を下っていたら目の前に大きな枯れ松が現れた。こんなに大きな枯れ松は久しぶりに見た。これから周囲を覆っている表皮が朽ちてくれば、光沢ある内皮が現れ、更に感動的な姿を見せてくれそうだ。そうなるまでにはまだまだ長い歳月が必要と思われるが、いずれこの木を眺めるため、再訪してみたいと思う。
枯れ松を過ごせば急な下り坂が現れる。南に見えていた出雲ドームは視界が南東方面へと変化し、長く歩いていることがわかる。坂を下れば鼻突峠へ到着、分岐を左折すれば阿武谷だがここまで来れば懐かしい弥山の山頂を踏みたい。
そのまま道なりに南西方向へ向かうと坂の傾斜は増すが、補助のロープが渡してあるため慎重に登れば大丈夫。ロープの無くなった先も滑りやすい道が続くのでゆっくり進む。と、今度は目の前に岩場が現れた。ここにも補助のロープがつけられているのでロープを使って岩場を抜ける。やはり岩場の通過はスリルもあり楽しい。
岩場を通過すれば再び急斜面が続くので、息もつかせず高度を上げる。補助のロープが終わり、坂の傾斜が緩むとやがて弥山の三角点へ到着、前回の記憶そのままの場所である。この先の岩場に行き、眼下に広がる展望を眺めるが、本日は終始霞んだ景色となっている。更に足を伸ばして弥山山頂の出雲御山神社へ到着、神社真後ろの岩場が弥山の最高点(506m)である。 岩場と展望 山頂から眺める周囲の展望はすっかり霞んでおり、出雲大社を見つけるにも苦労するほどであり、前回見えた三瓶山は全く確認できない。但し、南東方面の出雲ドームだけはなんとか確認することができた。時刻は午後4時を過ぎ、そろそろ下山のタイムリミットが迫ってきた。
三角点方面へ引き返し、三角点の手前より阿武谷への案内に従い進路を南東方面へ採る。なお、この下山ルートは、昔は女人禁制の峰でもあった弥山御山神社の正参道であり、麓の阿須伎神社境内には遥拝社が祀られている。快適な広い道を進んでいると、木札のある分岐へ到着。左に下りる道の方が広くも見えたが、そのまま直進方向の尾根道へ向かう。すぐに展望の良い場所に着き、本日歩いた稜線が一望の場所で小休止。なんと長く歩いたものであり、まだ登山は途中でもある。
本日歩いた稜線 そのまま尾根に沿って岩場を下りていたが、途中で目印が全くないことに気がついた。そのまま下りても地図上の縦走路へ着くような気もしたが、見知らぬ土地で、登山初心者の私は、そのまま元来た道を引き返した。先ほどの主路と思われる分岐を下り、安心していると今度は山腹につけられた細い道を通過、ここにはロープの補助があるので安心して通過することができた。
この先の道端でお地蔵様と出会った。時刻は午後5時40分これで本日無事に下山ができそうな気がしてきた。ところがこの先から急な斜面となり、周囲に目印さえもなくなったので少々不安。踏み跡らしき場所を確認しながら下山を続ける。こんな矢先に補助のロープが現れ、人工物があると、安心できることを実感した。
滑りやすい砂利状の道を慎重に通過、きれいな尾根道に感動する余裕までできた。足下に地積調査の杭が見えてくればもう安心、道を外していないことが確認できた。やはり時間の余裕がないと、冷静なる判断はできないことも体験した。
午後4時50分、再びお地蔵様を見つけた。もう下山は確実にできることを確信。間もなく倒木を伐採した場所を通過、木の間越しには民家も見えてきた。この先で少し草の茂る場所を進めば、鹿除けゲートを抜ける。左に墓地を過ごすと舗装路へ着き、舗装路を左折し、更に下ると途中に弥山の案内が立っていた。 弥山登山口へ到着 阿須伎大橋を渡れば目の前に現れたのは阿須伎神社、神社到着は午後5時を過ぎていた。早速神社へ参拝し国道431号方面へ向かうと 、途中に「みせん山方面への上り口」の案内が立っていた。また、国道との合流点には「阿須伎神社参道入口」の案内が立っているので、この方面から登る際には良い目印となる。
国道を左折し東へ向かってテクテク歩く。背後には先ほどまでいた弥山が美しい。やがて荘厳寺手前の天平古道入口を左折、午後6時丁度に登山口の不老山公園へ到着、500番目の記念登山を無事終了することができた。 登山道 万ヶ丸山 懸崖 岩稜 展望 極楽山 天台ヶ峰主峰 弥山御山神社 極楽山と万ヶ丸山 石仏 前の山 鳶ヶ巣山 を見る 次の山 枕木山・三坂山・澄水山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 島根県出雲市 万ヶ丸山 登山口付近のMAP |