天狗山 益田(てんぐやま) 島根県益田市

2007年8月25日

天狗山登山道入口 →0:10→ 七滑ノ滝 →0:25→ 天狗山山頂岩

 →0:15→ 七滑ノ滝 →0:10→ 登山口

全歩行時間 1時間 0分

 最近朝から雲の広がる日が多い。島根県吉賀町の施設に天候を聞くと快晴とのことなので、土曜の午後より益田市の天狗山に向かう事にした。今年6月、瀬戸内海は快晴なのに中国山地は大雨という残念な事があり、最近は事前に行く先の天気を確認することにしている。

白岩トンネル手前を右折 匹見川に架かる八ヶ瀬橋を渡る

 島根県境を越え、そのまま国道187号を進み、匹見川を渡った先で横田町交差点を右折し、国道488号を東に進む。白岩トンネル手前を右折し、匹見川沿いに進み、匹見川に架かる八ヶ瀬橋を渡り、道なりに進むと右手に大元神社を見る。前回同様しっかりと大元神社に登山の無事をお願いをして更に進むと、天狗のいわれを書いた説明板が立っている場所に到着、説明板をじっくりと眺める。

大元神社に参拝 天狗様の由来

 更に狭い舗装路を進むと、大きく右にカーブをする場所が天狗山の登山口である。この登山口の位置関係は島根県八雲町にあるもう一つの天狗山の登山口とよく似ている。但し、こちらの天狗山は、登山口までしっかりと舗装されており、私の車でも充分安心して乗り入れることが出来る。

天狗山登山口 登山道入口の説明板(6月10日撮影)

 登山口には「天狗神社参道入口」の石碑と「天狗山(天狗社)登山道入口」の説明板が設置され、山頂には岩を背に天狗社(猿田彦神)が鎮座されていることや途中に景勝「七滑の滝」があることなどが紹介されているのだが、夏草の勢いが強くほとんど見えない状況である。

天狗神社参道入口 登山口より夏草の中に入る

 時刻は午後4時を過ぎているため、急いで登山準備をして出発をする。足下にはやはり夏草の勢いが強く、少し怯みながらも第一歩を踏み出す。最初の勇気が大切で、歩き始めれば草の中も何のその、少し草の中に入ると右手に杖が立てかけてあり、地元の人の心遣いが嬉しくなる。

参拝用の杖が立てかけてある 最初の橋を渡る

 すぐ目の前に木の橋が見えてきた。前回この橋を渡った所で大雨に遭い、すごすごと引き返した場所だ。橋を越えても夏草の勢いはまだまだ強く、その先で次の橋を渡ることになる。二つ目の橋を渡ると目の前には植林帯が現れ、この植林帯を抜けるといよいよ斜面に取り付くことになる。

二つ目の橋を渡る 植林帯の先から来た道を振り返る

 植林帯の先からは足下の道がはっきりしてきたのでようやく安心する。石の転がる道ではあるがいつもの快適な登山道だ。登山開始から10分で「七滑(なめら)ノ滝」(別名 手水ノ滝)に到着、滝にはこいのぼりが渡してある。涼しげな滝にて小休止の後、山頂に向かって歩き始める。

明るい道を進む 七滑ノ滝(手水ノ滝)

 この先からは急な斜面を登ることになり、天狗社に向かって急がずゆっくりと高度を上げて行く。真夏の山歩きであり、木漏れ日の中に吹く風がとても心地良い。途中には大きな岩の立つ場所があり、岩に腰掛けて小休止を取る。この時期の山歩きは、水分を充分補給しないと熱中症になる恐れもあるので要注意なのだ。

急な斜面を登る 大きな岩にて小休止

 小休止の後、左右にシダの目立つ少し緩やかな坂道を進んで行くと、その先で登山道は左に向かって鋭角に折り返し、平坦な道を進んで行くと、周囲には松の木が多くなり、松の木を抜けると正面に大きな岩が見えてきた。これが天狗山の山頂だ。

シダの道を進む 松の木の下を進む

天狗山山頂と大岩

 右手には展望の良い岩があり、この岩の上に立つと東方面の展望が素晴らしい。眼下に匹見川を眺め、一息ついた後大岩に向かう。まずは大岩を背にした天狗社(猿田彦神)に参拝し、沢山のお願いをする。

展望の良い大岩 天狗社に参拝

 天狗社の左手から岩の横に向かうことができるので、少し進み大岩を見上げると、岩の斜度が急なのでとても登ることができない。ここで岩の上に登ることをあきらめ、更に天狗社の反対側付近まで進んで行くと、右手に枯れた木を見つけた。丁度この木が梯子の役割をしているようで、木の枝に足をかけると難なく岩の上に立つことが出来た。

梯子代わりの木 岩の上に向かう

 岩の上からは正しく360度の展望が広がっており、南方面に青野山、その奥には高岳山が広がり、右手には山口県の十種ヶ峰が美しい姿を見せている。眼下に広がる匹見川の展望も素晴らしく、まるで自分が天狗様になったように感じるからとても不思議だ。

北の展望

東の展望

南の展望

 大岩から東側の眼下をのぞき込むと絶壁、足が竦んでしまい、思わずへっぴり腰となり、後ずさりをしてしまった。しばらく岩のてっぺんにて涼んだ後、下山を開始する。

大岩の上より絶壁を見下ろす

 最後に天狗社にお参りし、山頂広場を抜けて下りて行く。午後5時を過ぎても明るい日差しを受けながらの下山、この時期ならではの光景である。山頂広場を出発し、急な斜面を一気に下りて行くと、15分で 七滑ノ滝を通過、岩の間を抜けて下りれば植林帯に到着、この先は草の茂る道を辛抱しながら下りて行く。

美しい樹林を眺めながら下りる 再び七滑ノ滝

 間もなく木の橋を2ヶ所通過し、無事登山口に戻った。天狗山へは最初のアプローチこそ夏草に悩まされたが、ほとんど快適な山歩きをすることができた。山頂の大岩に感激、さすが天狗の山である。

 リュックを車に入れ、八ヶ瀬橋を渡って国道488号の白岩トンネルの先に出る。この先匹見温泉に向かって進むことにした。途中で天狗山の山頂を探すのだが、なかなか分からず、ようやく探し当てた頃には夕暮れが迫っており、しっかりとした写真を撮る事はできなかった。

麓から眺める天狗山

 麓から眺める天狗山は絶壁に立つ岩であることを確認、あの岩の上に立てたことがとても嬉しい出来事である。国道をそのまま東方面に向かい、匹見峡温泉やすらぎの湯に到着、ゆっくりと汗を流すことができた。この温泉、とてもぬるぬるで私の大好きなアルカリ温泉のようだ。

天狗社

大岩のてっぺん

匹見川

展望

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 島根県益田市 天狗山 登山口付近のMAP

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