篁山(たかむらやま)広島県東広島市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2008年9月23日 篁山 篁水の水汲場 →0:25→ 姫路滝 →0:25→ 竹林寺 →0:20→ 姫路滝 →0:20→ 篁水水汲み場 全歩行時間 1時間30分 篁山の麓にある竹林寺は、真言宗準別格本山で篁山普陀落院、花王山竹林寺と称する。天平2年(750)僧行基によって創建され、本尊の千手観音は行基の作と伝えられている。弘法大師の来山より真言宗に改り、平安時代の文人・歌人である小野篁の奏上により嵯峨天皇が七堂伽藍を建立、小野篁の由緒から天暦5年(951)に篁山竹林寺と改められたという。 篁山登山口 篁水の水汲場 篁山の登山口である「篁水の水汲場」へは山陽自動車道河内インターを下り、国道432号を北上、JR山陽本線の入野駅前交差点を右折する。坂道を登ればすぐに竹林寺ハイキングコースの標識が現れ、左手に駐車場も完備された「篁水(こうすい)」の水汲場が現れる。
水汲場を出発すると竹林寺登山道1.6kmの標識が立っており、この先右手に地蔵尊、左手に矢平会館を過ごし、斜め左上の民家を眺めると今時珍しい立派な茅葺き屋根を見ることが出来た。のどかな田園風景を眺めながら進めばすぐに「天平のみち」の石碑と「小野の篁ゆかりの地散策コース」の標識に着く。
参道入口の大きな石碑を過ごし、少し進むと平成10年に立てられた広島百山の石碑を左に見る。その先には竹林寺参道の石碑、更に篁公生母の八千代象を過ごす。
生母の八千代については次のように説明されている。 昔、この山の麓に八千代という女性がおり、常に竹林寺のご本尊を信仰し、千日の参詣を続けていましたが、満願の日の夜半、お堂の中から童子が現れ五色の玉を彼女に授けました。
この先で文字の掘られた石碑を左に過ごすと初丁の丁塚を右に見る。しばらく急な坂道を進み、傾斜が緩くなると左に清水の流れる場所を通過、その先で清らかな姫路滝を観賞する。
姫路滝(動画) 姫路滝は、この先にある松ヶ嶽城ゆかりの滝であり、この城は南北朝末期から室町戦国期に存在していた。伝説によるとこの城に姫君があり、供の女を連れてすすぎものに通った滝と言われ、姫路滝の名称の由来となっているそうだ。
休憩所を出発し、足下に岩の点在する道を慎重に登る。明るい登山道を少しずつ登って行くと松ヶ嶽城の分岐を通過、更に進むと九丁の石碑の左手に置かれた梵字岩に着く。ここまで来て、途中の丁塚がほとんど折られていたことに気がついた。
この先平坦な道を進めばすぐに竹林寺の入口に到着、石段を登ると仁王門の左右に立派な金剛力士像を見ることが出来る。仁王門をくぐると正面には八千代橋が架かり、この橋の先には竹林寺が見えてきた。 仁王門
まずは篁山の展望所である鐘楼堂へ向かう。左手に鐘楼堂へと向かう道が続き、少しの坂を登れば鐘楼堂に到着、眼下には河内の美しい展望が広がっている。展望を観賞後、更に階段を登れば三重の塔跡の標識と仏像が建立されている。仏像をしばらく眺め、いよいよ竹林寺へと向かって行く。
八千代橋を渡れば目の前には国の重要文化財、竹林寺本堂・厨子が建っている。左から順番に護摩堂・本堂・十王堂と並ぶ歴史ある建物、立つ位置を変えながらゆっくりと施設を見学する。
境内に掲示されている案内板には次のように記載されている。 境内を散策する 竹林寺境内(動画) ゆっくりと境内を散策した後竹林寺を出発、元来た道を引き返し下山を開始する。梵字岩を過ごすと急な下り坂が始まり、岩の転がる道を慎重に下る。姫路滝から少し平坦な道を進めば、再び坂道を下りて行く。
竹林寺からは30分で「天平のみち」の石碑に着き、まもなく登山開始場所の篁水の水汲場所に戻った。せっかくなので美味しいとお勧めの篁水(硬水)を汲む。 最後に花散策 左側には硬水の篁水 反対側(右側)にも同じような水汲場があり、こちらは軟水である。それぞれ味に違いがあるので飲み比べてみると良い。なお、後で解ったことだがこの篁山が350回目の記念登山となっていた。登って下りての回数を重ねた結果の数字である。次回の区切りは400回、その前に400山の記念登山が間近になっている。 姫路滝 八千代橋 本堂 護摩堂 十王堂 境内 前の山 岳山 を見る 次の 女亀山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 広島県東広島市 篁山 登山口付近のMAP |