船通山上萩山コース(せんつうざん)鳥取県日南町

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2010年11月20日

上萩山登山口 →0:12→ コース分岐 →0:23→ 天狗岩 →0:21→ 山頂

 →0:11→ 烏帽子岩  →0:16→ コース分岐 →0:07→ 登山口

全歩行時間 1時間30分

 日南町の御墓山を出発、次の山は奥出雲町八代の大人山の予定だったが、本日は天気が良く展望が望めそうなので予定を変更。前回曇りの時に登った船通山へ、鳥取県上萩山地区から登ってみる事にした。阿毘縁小学校を経由して県道9号に入り右折、右に林道船通山線の案内を探しながら進むと、すぐに入口を見つけることができた。

林道船通山線の案内

雪を頂いた大山

 舗装林道を進むと途中で、山頂部に雪を頂いた大山を眺めることができて感激、当然船通山の山頂でも見ることができるはずである。ところがこの林道はとても長く、紅葉の美しい船通山の登山口に着いたのは、林道入口に入ってから40分後だった。登山口に置かれた案内板を確認し、コンクリート舗装の登山道に入る。沢の音が涼しげで、真夏でも爽快な登山ができそうに感じた。

紅葉の美しい登山口

上萩山コース登山口

 橋を渡りまっすぐに続く登山道を進むと、周囲の樹林は落葉により冬枯れ状態、こんな風景が大好きである。そんな中にも名残の紅葉を鑑賞、青い空に映える紅葉はとても美しい。前方に建物が見えてきたら、健脚コースと一般コースの分岐前に到着、この場所にはトイレと休憩舎が建っていた。

コンクリート舗装の登山道 休憩舎の建つ広場

 広場から少し登ると右が一般コースで1.4km50分、左が健脚コースで1.1km40分と案内されている。私は健脚ではないが、下りで緩やかな道を採りたい思いで、左の健脚コースを採る。横木の整備された階段を進むと、左に避難小屋を過ごす。この先で沢を横切り、美しい紅葉を眺める。

左健脚コース、右一般コースの分岐 避難小屋

 そのまま沢沿いを一気に高度を上げるが、さすがに健脚コースといわれるだけの事はある。少し進むと大岩に根ざす木を眺める。この岩は角度によっては天狗にも見えるので、この岩が天狗岩かと思ったが、どうも違うようだ。進行方向を眺めると、遠くに大きな岩が立っている。これが案内にあった天狗岩である。

急な傾斜の道を進む 岩に根ざす木

 細い流れの沢を眺めながらゆっくり高度を上げる。やがて天狗岩を間近に見ると、本当に大きな岩である。案内には、「古代この付近にあった岩座から、この天狗岩を仰ぎ見て祭祀が行われていたのは、八岐大蛇の霊を鎮めるため」と説明されている。

細い水量の沢 天狗岩

 もう少し登ると、この天狗岩の上に立つことができる。天狗岩の上からは、南に道後山が美しく、しばらく周囲に広がる展望を眺める。天狗岩を出発、この先で水場へ少し寄り道をする。ところが本日は水場の水量が弱く、とろとろと流れる清水をコップで受けて頂いた。金明水は、自然が凝縮されたようにとても美味しい水だった。

天狗岩の上 天狗岩からの展望

 

天狗岩の上から眺める展望(動画)

金明水 冬枯れの樹林

 水場を出発、案内にはイチイの木まで15分、山頂まで20分と書かれている。もう残りはわずか、階段を登ると周囲には笹原がとても美しく、木の間越しながら、南に広がる道後山等を眺めていると、しばしば足が止まる。やがて一般コースとの分岐点であるイチイの木へ到着、少し進むと国の天然記念物に指定されている大イチイの木の前に着いた。

笹原 一般コース分岐のイチイの木

国指定天然記念物 船通山のイチイ

 

船通山のイチイと周囲の展望(動画)

 約1年ぶりの対面だが、晴天の下で眺めるイチイの木は大きく、とても美しい。イチイの大木の前に休憩用のベンチも置かれており、南方面の展望を眺めることができる。もう山頂までは残りわずか、最後の階段を登れば、山頂標識・石碑・鳥居・祠などの立つ、広く平坦な船通山の山頂に到着した。

山頂標識・石碑・鳥居・祠などの立つ船通山の山頂

 すでに数名の登山者が広い山頂で休憩をしており、この山が人気のある山であることを再認識した。さて、山頂から周囲を眺めると、北東に孝霊山、その右には雪を頂いた大山、東に花見山を確認。南には道後山、南西手前に仏山、その先は比婆山方面である。

北の展望

東の展望

 更に西に向かって猿政山・鯛の巣山と続き、真西には三瓶山がそびえている。午後になって少々霞始めているが、それにしても美しい展望である。その後更に細かく、伊賀平山、三郡山、鍋坂山、天狗山、大日出山等を確認し、下山を開始した。

南の展望

西の展望

 

快晴の船通山山頂から眺める展望(動画)

 イチイの木の分岐で、左側の一般向き登山道を採り、快適に下山を続ける。周囲に広がる冬枯れの樹林と、樹林越しに広がる展望を楽しみながら下っていると、この登山道は一般向きとはいえ、階段の多いことに気がついた。

下山はイチイの木の分岐を左折、一般コースを採る 急な階段を下る

 やがてまっすぐ直立したような岩が現れた。これが天に向かってそびえる烏帽子岩と思われる。この先で名残の紅葉の美しい場所を通過、更に下っていると、一旦登り返すような場所に着いた。ここはどこだろうと思っていると、この先が、トイレ棟などの建物の手前にある分岐だった。

天にそびえる烏帽子岩 明るい一般コース

 さすがに下山は早いと言うことを実感、そのまま舗装された遊歩道を下れば、無事登山口に到着、船通山の鳥取県側のコースは、天狗岩に烏帽子岩と、大岩が印象に残る山歩きだった。

ベンチの置かれた休憩所 休憩舎手前

 時刻はまだ2時前、次の大人山へ向かって進んでいると、船通山の山頂の展望地があったので眺めてみる。山頂手前に二本杉があり、この横にイチイの木があったことを思い出した。そのまま林道を道なりに進むと県道に到着。この入口から登山口までは2km、この場所から林道に入った方が、狭い林道を長く走るより楽と思われた。

船通山山頂の展望所より 山頂手前にイチイの木の上にそびえる二本杉
上萩山地区の林道入口 奥出雲町から眺める船通山

 今回は時間が余ったので、美味しい蕎麦を求めて近くの山形そばへ。前回は午後5時を少し過ぎていたので閉まっていたが、今回は開いていた。こんな時間なのに店の中にはすでに6人、その後8人くらいの客がやってきた。とても人気のあるおそば屋さんのようだ。

 暖かい蕎麦には釜揚げ蕎麦と牛蕎麦があったが、釜揚げ蕎麦にした。これは暖かい蕎麦の上に卵、海苔、鰹節、モミジ、ネギが置かれており、つゆは自分で適当にかけて食べるものである。

 山県そば 釜揚げ蕎麦

 蕎麦にはコシがあり、つゆとも合ってとても美味しく、あっという間に完食してしてしまった。漬け物の大根もおいしく、あんこの入ったそばがきもとても美味しく言うことはない。最後にそば湯を飲んでいると、蕎麦入りのコーヒーをサービスに頂いた。これがとなんも不思議なおいしさ。コーヒーが蕎麦の湯でマイルドになっていた。

 山形そばを出発、まだ時間もおなかも余裕があるので次のそば屋さんへ向かう。横田駅前のあさひ屋さんはもう休みだったのでその先の一風庵へ行った。店への到着時刻は午後3時40分、この店は4時が閉店である。

 温かい蕎麦では、湯葉蕎麦や山かけそばもあったが、定番の釜揚げ蕎麦を頼んだ。暖かい蕎麦の中には、鰹節と海苔がたくさん入っており、やはり自分でつゆを入れて食べる方式である。

一風庵 釜揚げ蕎麦

 すでに少量のつゆが入っているので、そのまま食べてみると、鰹節の味が効いてとても美味しい。半分くらいまでそのまま食べてしまった。その後はほんの少しつゆを入れたが、とても美味しい蕎麦なので感激した。本日2杯目なのに、このおいしさは、まさに感動。登山以上に感激した奥出雲蕎麦街道、次回も楽しみである。

奥出雲町横田から眺める船通山

上萩山コース登山口

天狗岩

イチイの木

船通山山頂

烏帽子岩

船通山の展望地

 前の山 御墓山 を見る

 次の山 雲霞山・熊ヶ山二鹿コース を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 鳥取県日南町 船通山 登山口付近のMAP

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