大江山(千丈ヶ嶽・鳩ヶ峰・鍋塚往復)(おおえやま)京都府福知山市他 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トップに戻る 2016年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順 2016年9月24日 鬼嶽稲荷神社 →0:40→ 千丈ヶ嶽 →0:25→ 鳩ヶ峰 →0:15→ 鍋塚休憩所 →0:35→ 鍋塚 →0:25→ 鍋塚休憩所 →0:25→ 鳩ヶ峰 →0:35→ 千丈ヶ嶽 →0:30→ 鬼嶽稲荷神社 全歩行時間 3時間50分
東北・甲信越遠征の最後に、弥彦村付近で偶然見つけた酒呑童子神社へ参拝した。帰宅後の登山記編集の際、酒呑童子の生い立ちなどの解説を読み返しているうちに、大江山への興味がわいてきた。そこで、今回は福知山市などにそびえる大江山へ向かう。この大江山は単独の山では無く、最高峰の千丈ヶ嶽、鳩ヶ峰、鍋塚など連山の総称である。
福智山市内に入り、京都丹後鉄道宮福線沿いに県道9号綾部大江宮津線を北上する。やがて大江山内宮駅前を通過、更に道なりに進むと大江山青少年グリーンロッジの案内の立つ丁字路へ着く。
ここで分岐を左折、大江山・千丈ヶ原や鬼嶽稲荷神社の案内に従い進む。すぐにトイレの整備されたグリーンロッジを通過、しばらく進むと別荘地のような場所へ着いた。正面にそびえる千丈ヶ嶽を眺めていたら、なんと角の立派な鹿が悠然と歩いていた。 しばらく鹿とにらめっこの後、別荘地付近を出発すると、この道の終点に鬼嶽稲荷神社が祭られていた。終点から引き返し、少し広くなった地点へ車を置いて大江山登山を始める。駐車地から再び鬼嶽稲荷神社へ到着、早速神社へ参拝し本日の登山の無事を祈願する。
休憩所横から東方面を見晴らすが、遠くの方は雲に覆われていた。案内によれば、秋の早朝、ここから眺める雲海は絶景とのことである。稲荷神社を右に見ながら進むと、やはり右にバイオトイレを過ごす。この先が大江山の登山口で、山頂の千丈ヶ嶽までは1.1kmである。
登山道に入れば山腹につけられた階段状の道をたどる。最初から急登へ向かうため、歩幅を狭くしてのゆっくり歩き。足下に注意しながら歩いていると、千丈ヶ嶽山頂へ990m付近でキノコを見つけた。形も触った感じも松茸そっくりなので、しめしめと思っていたが、どうもこれは違ったようだ。 しばらく階段状の道が続き、周囲を自然林が覆い始めると、少し坂の傾斜が緩まる。美しい木漏れ日を眺めながら快適な登山道を辿り、山頂まで700mの案内を過ごす。ほとんど負荷を感じない道の先には、ベンチの置かれた休憩所が用意されていた。この地点は山頂まで500mである。
木の間越しながら南西方向の展望を眺めて休憩所を出発。檜林帯に入れば、山頂まで300mの案内を過ごす。この案内はなかなか励みになるものだ。この先でわずかに坂を下れば、丁字路へ着き、分岐を右折する。なお、この分岐を左折すれば、双峰・天座と案内されている。 もう山頂までは300m、左右を自然林に囲まれ緩やかな傾斜の道を進み、最後にわずかな坂を登れば、広く平坦な大江山最高峰の千丈ヶ嶽へ着いた。山頂には休憩用の小屋が建ち、ベンチもいくつか置かれている。二等三角点を確認、西を眺めれば、赤石ヶ岳は雲に包まれている。
明るい山頂で記念撮影の後、大江山連山を散策する。次に向かうのは北にそびえる鳩ヶ峰、進路を北西に採り、緩やかな傾斜の坂を下っていたら、すぐに足下は砂利状に変わり、滑り易い急斜面に変わる。石自体が滑り易いので慎重に下ると、急に坂の傾斜が緩み平坦な道に変わる。 この付近は千丈ヶ嶽から300m下った地点で、すぐに急な坂に戻る。足下は再び滑り易い砂利状の道となり、鳩ヶ峰まで300m付近が最低鞍部。鳩ヶ峰へ向かって明るい坂道へ向かえば、背後には千丈ヶ嶽が顔を出す。この先からは鳩ヶ峰と千丈ヶ嶽を交互に眺めながら高度を上げ、千丈ヶ嶽の全容が現れれば、鳩ヶ峰の山頂へ着く。
山頂からは周囲360度のパノラマが広がり、西に与謝野町の集落、北に宮津市と天橋立方面、北東に本日の最終目的地の鍋塚などが一望である。小休止の後、ススキの揺れる鳩ヶ峰を出発し坂を下る。すぐに岩の目立つ場所を通過、 足下には不安定な石が目立つ。
左右を笹に囲まれて坂を下れば、鳩ヶ峰から300m地点を通過、この下にある鍋塚休憩所までは500m、鍋塚までは1.6km、大江山連山はピークまでの距離が短いので、尾根歩きを楽しむにはうってつけである。 鍋塚休憩所 緩やかな傾斜の坂を下り、やがて最低鞍部からわずかに登り返せば、舗装道の横にトイレや休憩所の整備された鍋塚休憩所へ着いた。この地点まで車で進入することもできるので、この地点を起点として、千丈ヶ嶽の往復登山、または鍋塚への往復登山をすることもできる。この大江山には様々なコースが用意されているので、それぞれの体力に応じて、自由なコース採りをすることができそうだ。
さて、休憩所を出発し進路を北東に採る。鍋塚までは残り1100m、大した距離ではない。左に大岩を過ごし、前方にそびえるピークへ向かう。左右は笹に覆われ、いかにも高原の登山道と言った様相である。緩やかな傾斜の広い登山道をのんびり進み、ふと背後を振り返れば、千丈ヶ嶽と鳩ヶ峰がりりしくそびえている。すぐに鍋塚休憩所から300m地点を通過、要所に配置された案内はとても励みなる。
やがて小ピークに立てば、背後にそびえる千丈ヶ嶽と鳩ヶ峰は目線の先にそびえている。平坦な道はやがて少しずつ高度を下げて、鍋塚へ500mの案内を通過すれば、一時視界から隠れていた鍋塚が姿を現す。鍋塚へ近づくに連れ、鍋のような山容が大きくなる。やがて山頂へ向かう急登へ取りかかれば、周囲に松の多い庭園風園地を過ごし、ほんのわずかで山頂へ到着した。 山頂からは周囲に360度のパノラマが広がり、鳩ヶ峰から眺めていた以上に天橋立が近い。また、北東には標高700mの大笠や航空管制塔も見えており、何時までも縦走を続けていたい気持ちになるが、最高峰の千丈ヶ嶽に架かる雲を眺めていると、やはりこの付近で引き返した方が良さそうだ。
ここで大笠山方面から山頂に着いた女性3名のグループと話していると、その中の一名が大学時代の友人Nと一緒に農協に勤めていたと言うことだった。さて、鍋塚より下山を開始。下山と言ってもアップダウンを繰り返しながら鳩ヶ峰を経由して千丈ヶ嶽へ着き、更に坂を下って登山口の鬼嶽稲荷神社へ着いた。
次に向かったのは地元のそば屋さんで、「そば処いわと」の案内に誘われて元伊勢観光センターに入ったら、もう営業は終わっていた。案内所で元伊勢の観光案内を頂いたので、周辺観光をすることにした。最初に向かったのは元伊勢内宮皇大神社で、入口には天皇神道の幟が立っていた。
立派な石段を進むと、麻呂子親王お手植の杉をみる。これは立派な杉の木だ。左には御門神社を過ごし、社務所前を通過すると、皇大神宮の由緒書きを見つけた。皇大神社へ参拝、左には大きな杉が立っており、龍灯の杉と説明されていた。神楽殿の前を右折、前方にそびえる山を祀る一願成就の祭壇を過ごす。祭壇の前に立つと、この山自体がご神体のように見えた。 この前を通過して坂を下り、天岩戸神社へ向かう。高千穂の天岩戸神社とは違うような感じで、岩戸渓谷産盥の案内に従い階段を下る。天岩戸神社は大江町の元伊勢三社の一つで、伊勢の皇大神宮の元宮として、古くからこの地方の象徴的存在として崇敬されてきている。
天岩戸神社の祭神である櫛岩窓戸命・豊岩窓戸命は門を守る岩石の神であり、岩戸渓石の幽玄の地を天岩戸に比定し、古事記の大神の門番神を拝祀していると伝えられている。岩戸神社の社務所前より本殿遙拝所、産釜遙拝所を見学、鳥居を潜って階段下の渓谷へ向かう。
社殿背面にある大岩は、神が座して天下ったと言われる御座石と言われている。渓流沿いに坂を下り、今度は参拝のため岩戸神社へ向かう。岩上にある神社へ向かうには滑りやすい岩を登らないといけないが、ここには補助の鎖が渡してあるので、鎖を伝って岩戸神社前へ到着し、無事参拝することができた。 眼下にはものすごい勢いで流れる水流の音がごうごうと鳴り響き、一種荘厳な雰囲気が周囲を覆っている。参拝後、岩から降りるのも一苦労で、滑らないよう慎重に川岸へ下り、先ほどの階段を登って社務所横を通過する。
次は外宮の見学をする。外宮はもう少し戻った所に有り、外宮の元伊勢外宮豊受大神社は、丹後地方に天下った農業の神様「豊受大神」が祀られた神社で、伊勢神宮外宮の元宮と言われている。
この外宮は先ほどの内宮に比べれば規模も小さく、わざわざ形を整えたようなものに見えた。社殿の奥にも龍灯の杉が立っており、樹齢1500年を越えると言われている。これで元伊勢観光は終了したので福智山まで引き返し、温泉で汗を流した。 ふくちあんらーめんでふくちあんラーメン 本日の夕食のラーメンは、行列のできるふくちあんらーめんという店を訪問した。このお店で豚骨系の「ふくちあんラーメン」を頂いた。これはとてもおいしいラーメンで、とてもおいしく頂いた。これで大江山の登山の予定は無事に終了した。 大鹿 大江山山頂 千丈ヶ嶽 鍋塚 千丈ヶ嶽と鳩ヶ峰 鍋塚山頂 一願成就の祭壇 天岩戸神社 前の山 八ヶ岳・赤岳二日目 を見る 次の山 鹿嵐山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 京都府福知山市 大江山 登山口付近のMAP |