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県道を更に北へ進むと「奈古12km」の案内が現れるので分岐を左折、県道316号高佐下阿武線を進み、大井川に架かる観月橋を渡る。民家前の交差点を左折して西へ進み、左に民家が見えてくれば、この先の適当な所に車を置いて鍋山へ向かう。時刻は16時過ぎでまだ周囲は明るい。
駐車場所からビニールハウスの先に鍋山を眺めるとやはり鍋の形をしている。民家前で右折し、鍋山へ向かって進み、鍋山登山道入口の案内板前に立つと、鍋山の周囲は有害獣避けのワイヤーメッシュで囲まれていた。案内板の前から右へ進むと鍋山登山道の案内が立っており、ワイヤーメッシュを開けて登山道に入る。入口こそ夏草が茂っていたが登山道自体は明確であり、夏草も無く安心して進むことができた。
前回登山の2005年4月17日、山頂から下る際に登山道が分からなくなり南側に下りてしまった苦い経験があり、しっかり登山道を確認しながら高度を上げる。周囲に巨岩が現れ、懐かしい感じがする。次第に山頂方向が明るくなり、高度が上がっていることを感じながら進む。
登山道はとても分かりやすく、目印テープも適度に配置されているため、迷いようのない登山道で、これは安心だと思いながら進んでいると、突然四等三角点の置かれた山頂に着いた。頭の中で描いていた登山道は違う感じだが、無事に鍋山の山頂に立つことができた。
山頂周囲は植林に覆われ、展望を得ることはできなかった。これは19年前とほとんど変わっていない状況である。山頂に夕日が差し込んできたので下山を開始する。さて、下山道を確認するとやはり平坦な山頂なので下山方向を見失ってしまった。一瞬血の気が引いてしまい、またか・・・と、言う気がしたが、登山初心者の19年前とは少し成長しており、周囲を確認して正しい道を見つけることができた。
道を間違えたり、分からなくなってしまったら、とにかく分かる場所まで引き返すと言うことが大切である。下山は明確な登山道と適度に配置された目印により無事登山口まで引き返し、一日中たっぷり歩いて充実した登山をすることができた。
2番目のキリシタン墓
平坦な鍋山山頂
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