三笠山・三笠城跡(みかさやま・みかさじょうあと)島根県雲南市大東町 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トップに戻る 2013年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順 2013年3月9日 登山口駐車場 →0:25→ 山頂 →0:20→ 登山口 全歩行時間 0時間45分 山口県の山(山と渓谷社)の著者、中島先生のご案内により島根県の山へ。今回は雲南市大東町にそびえる三笠山(三笠城跡)へ向かう。雲南市三刀屋町の三刀屋インター付近から国道54号を道なりに北東へ進み、里方交差点を右折、JR木次線沿いを海潮温泉方面へ向かう。
大東町飯田地区で木次線と離れ、県道24号を更に東へ進み、名湯海潮温泉を過ごす。この先で国指定天然記念物の「海潮かつら」を右に過ごし、次の分岐を右折すれば、登山の起点となる海潮中学校へ着く。
この海潮中学校を登山口への起点とすれば、中学校横を走る県道53号を南に約650m進み、次の交差点を折り返すように左折し、北へ進むと前方に海潮神社が見えてくる。三笠山へは海潮神社の手前を右折するのだが、登山の前に海潮神社へ参拝しておく。
海潮神社の風景 海潮神社を出発、道なりに北東方向へ400m程度進むと、左に三笠城跡500mの案内が立っている。小橋を渡った左側に駐車スペースがあるので車を置いて登山を開始。水源かん養保安林の案内と中電標柱「←34 33→」の案内を見て、緩やかな傾斜の道を進む。
植林帯の手前で中電標柱「←35 34→」を確認、この先より植林帯の中につけられた明確な道を進む。谷上に向かって真っ直ぐ進むと、まもなく進路は右方向へ変わり、山腹につけられた道となる。
わずかにジグザグを描きながら高度を上げれば尾根へ着き、左右に背の低い笹を見ながら傾斜のきつい尾根道を進む。すぐに大岩を二つ過ごすが、この岩は火山岩のように多孔質となっている。
更に高度を上げれば、34番鉄塔へ到着。ただし、鉄塔広場の周囲には木々の背が高く、展望を得ることはできない。鉄塔広場を出発、よく踏まれた坂道を進むと右に「石塁跡」と案内される石組みを見る。
案内によれば、戦いの際、攻め上る敵に対し、この石を投げ落として防戦したと思われるとのこと。立派な石組みに、中世の築城技術は素晴らしかったことが理解できる。この先で進路は右(北東)へ向き、わずかな岩場を抜ければ「矢竹用竹林跡」と案内される竹林に出る。
傾斜の緩やかな道の左右に竹林を確認、この竹は弓用の矢として利用されていたものらしい。この先より少しずつ坂の傾斜が増し、最後に岩場を越えれば広く平坦な広場へ着く。立派な赤松林の先には集落が見えており、向かいには尖峰がそびえている。山の形と方向からすれば、この山はくのじ山と思われる。
平坦な道を北東方向へ進むと、巨石が尾根道の中央にそびえており、これは印象的な風景である。何かの記念碑に見える多孔質の大岩を過ごし、少しの坂を登れば広く平坦な三笠城跡へ到着した。 広く平坦な郭跡 三笠山(三笠城跡)山頂風景 四等三角点の置かれた山頂広場の下にも平坦な郭跡があり、山頂周辺は、春の日差しを浴びてとても明るい場所である。ただし、展望は木の間越しであり、はっきりと山名を確認することはできなかった。広い山頂にて記念撮影の後、下山を開始。白い馬酔木の花を眺めながらのんびりハイキングは終了した。
三笠山の登山後は周辺散策をする。近くに国指定天然記念物の「海潮のカツラ」があるので立ち寄ってみる。カツラの木の主幹はすでに朽ち倒れているが、7〜8本の支幹が大きく伸び、更に小さい幹も含めて数十本で数個の岩を抱き込み、巨樹にまとまっている。
現在の根周りは18m、高さ40m近くあり、樹齢は数百年を経ているとのこと。若芽の膨らむ春先には、雄花が開花し、わずかの期間紅色に染まり、気品溢れる美しさを漂わせるそうだ。 潮のカツラの横に祀られている日原神社 多孔質の大岩 三笠山(三笠城跡)山頂 山頂から眺める展望 海潮のカツラ 前の山 厚保 草場山 を見る 次の山 高麻山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 島根県雲南市大東町 三笠山 登山口付近のMAP |