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→0:30→ セッティ湾登山口
ススキの茂る足下は依然としてぬかるみがあるので注意が必要だ。珍しい花?を眺め、背の高いススキの茂る道では踏み跡を辿る。時折青空が顔を出せば周囲の風景は更に美しくなる。やがて岩の目立つ場所を通過、しばらく周囲のススキの背が低かったが、前方にはジャングルが広がっているように見える。従って間もなく背の高い木々が周囲を覆うのかも知れない。
大きな木を頭上に過ごすとチャモロ料理でレッドライスと言われる赤い色の原料の実が実っていた。この実が自然に残っているのは珍しいとのことで、貴重な実のようだ。やがて本登山で一番注意すべき場所へ着く。進路は直進のように見えるが実際は右へ続く道に入らなければならない。注意していれば、木につけられたテープが目印となるため、ここまで簡単に来ることができそうだ。
しかしながら、この分岐は直進が主路に見えるので間違えかねない。すぐ先でパイナップルに見える実を見つけるが、パイナップルは下から実ができるので全く違う種類の実である。この付近では何回か蚊に刺された。やはり森の中に入ると蚊が襲ってくるようだ。周囲に根の張りだした木が増えてくると足下には岩が目立ち始めた。
少し坂の傾斜が増し、岩に注意しながら進むと周囲はススキの原となる。前方に小高い丘が見えてくればこの上がグアム最高峰のラムラム山である。左右に茂るススキを過ごすと前方に鋭い岩場が現れた。岩が鋭角に露出しているので足場は取りやすいが、滑ると痛そうだ。
この上の一段高いところには棒が差してあり、以前見たこの山の写真にはこの棒に星条旗がついていた。山頂からは周囲にエメラルドグリーンの海が広がり、手前には草原も美しい、風が強いので帽子を飛ばされないよう気をつけながら最高点へ立つ。これがグアムでの最大の目的で、達成できた喜びが大きい。
しばらく休んでいると、なにやら賑やかな声が聞こえてきた。するとグアムの子供達が次から次へと山頂へ到着、大人数での遠足のようだ。後からは引率の女性が到着、狭い山頂は更に狭くなったがとても賑やかである。さて、山頂を堪能したので下山を開始する。
下山は元来た道を引き返すだけで、チャモロ料理のレッドライスの実を再確認、この先の足下にはオジギソウが群生していた。ジュムランマングロウ山分岐までは30分で戻り?の十字架と再会、更に下山を続ける。途中では青い海に浮かぶココス島などの展望を眺め、蘭の花を観賞しながら緩やかな傾斜を慎重に下れば丁度14時に登山口へ下り立った。なんともグアム最高峰は気持ちの良い山だった。
登山が終わりホテルまで帰る途中、スペインの古い橋の場所のコンビニでトイレ休憩。このスペイン古橋は、スペイン統治時代の1785年に架けられた、長さ約11m幅約4mの小さな眼鏡橋である。
次に立ち寄ったのは、まだ有名になっていない「エメラルドバレー」。この川はグアムのピティにあり、まだあまり知られていない観光地である。名前の通りエメラルドグリーンの綺麗な川で、うっとりするくらい美しい。ただし、手すりなどはないため、多くの観光客が押し寄せると、川に転落しかねないので要注意。
Mさんにホテルまで送って頂き、その後はビーチを散策。山と海を満喫するグアム旅行である。夕方からは現地の華やかなポリネシアンダンスやファイアーダンスショーを鑑賞しながらの夕食会、夜遅くまで楽しく盛り上がった。
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