黒河内山・魚切山・天狗岩山・狐ヶ峰・伽藍山縦走 山口県山口市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2011年2月20日 臨海院 →0:15→ ため池横の祠 →1:00→ 黒河内山 →0:12→ 天狗岩山 →0:40→ 魚切山 →0:11→ 陶峠 →0:40→ 狐ヶ峰 →0:20→ 伽藍山 →0:27→ ため池 →0:15→ 臨海院 全歩行時間 4時間 0分 山口県の山(山と渓谷社)の著者、中島先生のご案内による山歩き。今回は山口市の黒河内山、天狗岩山、魚切山、狐ヶ峰、伽藍山を周回するコースを採る。このコースの内、黒河内山から魚切山の間と狐ヶ峰から先は今回初めて歩くコースである。
山口市の小郡インターから「山口リハビリテーション病院」を目指して県道を東へ進み、ミスターマックス手前の平野交差点を右折、橋を渡り県道200号を南へ進む。中国自動車道の高架を潜り、その先の交差点を左折、そのまま道なりに進むと、大内義典が御堂を建立し、「大平山平安寺」と称して大内氏の祈願所とした臨海院へ着く。
今回はこの臨海院より登山を開始、中国自動車道沿いに舗装路を東へ進む。高速道路下の山口29・28のガードを通過すれば右に民家が現れ、27のガード前の交差点を右折、この先から南へ向かって進む。
のどかな田園風景の中を進めば、南にはこれから向かう稜線が広がっている。右に最後の民家を過ごすと前方に鳥居、左にはため池が見えてくる。鳥居の奥の祠に参拝し、そのまま林道を直進方向へ進む。林道横には中電の巡視路標柱が置かれており、この標柱を案内にすれば、112番鉄塔方面の林道に入る。
林道右には前回登山時にも確認した「黒河内山登山口」の案内が残っているが、字は少し薄くなっている。広い林道を進むとすぐに巡視路標柱を過ごし、この先から道が荒れ始め、足下には大小の石が転がっている。右手を流れる美しい沢に癒されながら進んでいると、足下には苔むした滑りやすい岩が目立ち始めた。
やがて右植林帯、左自然林の境界につけられた道を進むことになり、坂の傾斜もきつくなる。急な傾斜を直登気味に登れば、山腹につけられた道に着く。折り返すように右方向へ進路は続き、一息つけば、木の間越しの向かいに見える稜線が美しい。
再び谷に着き、雪の残る急な傾斜を一登りで尾根へ到着、更に少しの傾斜を登れば南面に展望の広がる黒河内山へ到着した。二等三角点の置かれた山頂には、手製のベンチが設置されており、ベンチに座って周囲の展望を眺める。
東に楞厳寺山、手前に花ヶ岳、南には亀尾山に福西山、右に火の山連峰、椹野川を挟んできららドームと周防大橋、手前には御伊勢山、南西方面には霜降岳の稜線が続く。また、ベンチの左側からは鎧峠へ続く登山道が整備されており、次回はこの方面から登ることになりそうだ。 黒河内山から眺める展望 黒河内山の山頂風景(動画) 展望広がる黒河内山を出発、次は初めての道を魚切山へ向かって縦走する。黒河内山から自然林の下、とても整備された道を下る。途中には不規則に配置された岩の場所を通過、 真っ直ぐにつけられた道が美しい。やがて足下にコンクリート製の標柱の立つ天狗岩山へ到着、ただし周囲に展望はない。
この標柱の立つ場所から左に進路を採り、坂を下っていると前方に尖峰が見えてきた。更に坂を下れば鞍部へ到着、木に掛けられた案内には、この場所から黒河内山へ20分、魚切山へ20分と表示されている。この案内を掛けた方はとても足の早い人と思われる。
鞍部から左方向へ進路を採り、檜の植林帯の下につけられた急な斜面を下る。一気に坂を下れば鞍部へ到着、鞍部から左上へ続く道に入る。すぐに尾根へ到着、背後を振り返れば385mピークがとても美しい。
そのままイノシシの掘り起こした登山道を進むと、木の間越しながら南方向には少しずつ展望が開け、亀尾山や火の山連峰が美しくそびえている。左右にシダの残るよく踏まれた登山道を進めば、魚切山の山頂が近くなる。山頂手前まで来るととてもにぎやかな声が聞こえ、山頂に着くと20名程のグループが昼食の真っ最中。
魚切山頂風景(動画) お話を伺うと光市の鉄鋼メーカーOBの皆さんで、我々と反対回りのコースを採っているとのこと。しばしの談笑の後、中島先生を囲んで記念撮影、にぎやかな山頂はとても楽しいものである。 魚切山から山口市街の展望 南方面の展望 その後、コーヒーやお菓子のお相伴にあずかり、皆さんを見送った後に昼食を摂る。山頂からは北に山口市方面の展望が広がり、東西鳳翩山がとても美しい姿を見せている。南には楞厳寺山、亀尾山、火の山連峰とやはり美しい展望が広がっている。海の上には姫島らしき島影も見えており、九州がとても近いことを実感。 火の山連峰と御伊勢山 昼食の後、山頂を出発。この先から山口市在住のM君も同行する。魚切山から少し下りると、火の山から御伊勢山までが一望の展望地があり、御伊勢山の先には白いきららドームがまぶしい。
この先ロープの渡された岩の多い急坂を下るが、この岩道は前回ワクワクしながら登ったことを覚えている。左下に動物愛護センターの建物が見えてくると陶峠は近い。まさに尾根道という登山道を下り、標高206mの陶峠に下り立つ。前回もお世話になった案内標識は未だ健在である。
そのまま馬頭観音の案内に従い、西の山道に入る。左右にシダの残る登山道をゆっくり高度を上げる。疲れたら背後を振り返り、美しい魚切山を鑑賞、やはり展望は元気の元である。
ロープの渡された急斜面を少し踏ん張れば、最初のピークへ到着。ピークから少し下り、登り返した先の分岐は、直進すれば馬頭観音だが、我々は折り返すように右折して狐ヶ峰を目指す。
この先には快適な道が続き、展望の広がる場所のシダは綺麗に刈られており、周囲に美しい景色を眺めることができる。展望を楽しみながら明るい道を進むと、最後にロープの渡された急坂が現れ、この坂をひと登りすれば東に天狗岩山、魚切山が美しい。
自然林の下につけられた道を更に進むと、三等三角点の置かれた狐ヶ峰の山頂へ到着、この山頂にも手製のベンチが置かれていた。山頂からは山口市街の展望が広がり、遠く東には雪を頂いた山が見えている。前回と変わった点はというと、山頂の標識がとても増えており、狐ヶ峰が多くの方に愛されていることを感じた。 狐ヶ峰の山頂 狐ヶ峰から眺める山口市街 狐ヶ峰から眺める展望(動画) 狐ヶ峰の山頂を出発、いよいよ私にとって498番目の山頂の伽藍山を目指す。この山名は平成17年12月11日、前回この山に登った際に偶然金光さんのメモを拝見し、記憶した山である。
狐ヶ峰からとても整備された広い道を下る。尾根道をしばらく進むと、木の間越しに伽藍山の頭の部分が見え始め、少し進むと突然左方向へ進路が変わり、急な斜面を下り始める。周囲の木々をつかみながら高度を下げると、やがて緩やかな道へ変わり、右に鉄塔巡視路が下っている。なお、この道は本日下山に使う道である。
そのままもう少し進むと118番鉄塔が建ち、その手前から左には小郡側へ鉄塔巡視路が続いている。118番鉄塔の左側を進み、鉄塔の奥へ向かうと、茅の間につけられた道が続いている。背後を振り返れば、狐ヶ峰から今まで歩いてきた稜線が一望となっている。
伽藍山の山頂風景(動画) この先自然林の中に入り、少し進むと頭上を木々で覆われた平坦な伽藍山の山頂へ到着、大きな木の下には石柱がひとつぽつんと立っていた。これが私の498番目の山頂である。周囲には全く展望はないが、満を持して登った感のある伽藍山は、とても思い出深い山となった。山頂にて三人で記念撮影、その後山頂を出発する。
明るい鉄塔下で小休止の後、いよいよ下山を開始する。中電特有のプラスチック階段を下り、少し先へ進むと巡視路標柱が立っている。この標柱の117番鉄塔の案内に従い分岐を右折、少し坂を登った先から左折し、山腹につけられた道を進む。
すぐ右手に117番鉄塔を過ごし、急な坂道を下る。当日はこの周辺で鉄塔周辺の木々の伐採作業が行われており、とてもにぎやかな音が響いていた。この先でも山腹につけられた道を進み、プラスチック階段を少し登ると、116番鉄塔へ到着、広い鉄塔広場からは魚切山、狐ヶ峰がとても近く見える。
周囲の展望を鑑賞した後、急な階段を下る。やがて中電標柱の立つ分岐に着くので道なりに左折、少し進むとため池の手前の舗装道に着いた。この入口には116番鉄塔を案内する中電の標柱が立っており、この方面からの登山をする場合、この標柱が目印となるようだ。ため池越しに眺める黒河内山から魚切山へ続く稜線はとても美しい。しばらくこの景色を観賞した後、ため池前を出発する。
舗装路へ下り立つ この先は何の心配もない舗装道歩き。少し先で「くまに注意」の標識を眺めてギョッ!としたが、周囲に広がる景色はとてものどかである。もう少し進むと分岐へ到着、ここでM君と別れ、そのまま舗装道を道なりに進めば、登山口の臨海院へ到着、一周回りの登山は無事終了した。
小滝 黒河内山山頂 山口市街 展望 狐ヶ峰から山口市街 前の山 神代城山 を見る 次の山 岩国山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 山口県山口市 狐ヶ峰 登山口付近のMAP |