国木 多賀山(たがやま) 山口県田布施町

2007年2月3日

多賀山(田布施町国木)

ガイド本 金光康資著 防長山野へのいざない第2集

参考コースタイム

国木地区農村公園 →0:10→ 変速五差路 →0:15→ 多賀山山頂

 →0:05→ 石畳の見える場所  →0:15→ 大田地区「NTT西二30」電柱

 →0:05→ 中電「川西33左4次」電柱  →0:20→ 石畳の見える場所

 →0:10→ 多賀山山頂 →0:10→ 変速五差路 →0:10→ 国木農村公園

全歩行時間 1時間40分

 田布施町には飛地である小行司地区にも多賀山があり、この小行司の多賀山には2年前の2005年4月に登っている。今回は土曜日の午後に田布施町国木の多賀山に向かうことにした。両山とも山頂付近に多賀神社が祀られており、信仰の山である。

 登山口の国木地区には、JR田布施駅を起点として県道164号を南方向に進み、中央南交差点の信号手前右手に「田布施町役場」を見て交差点を右折、県道163号に入る。そのまま県道を道なりに進み、田布施町岸田の交差点を右折して県道22号に入る。

 県道22号を約1km程度西方向に進むと右手に「2分団4班の消防機庫」を見る。この消防機庫方向に右折すると、正面に国木地区コミュニティセンター、その左手に国木地区農村公園を見ることが出来る。この付近が今回の登山口となるので通行の邪魔にならない場所に、車を置いて国木の多賀山へ向かって出発する。

消防機庫方向に右折する 2分団4班の消防機庫

 正面右手に見える国木地区コミュニティセンターの前を通り、その一つ先の辻を右折すると道は緩やかな左カーブを描いて高度を上げて行く。左右に畑を見ながら進んで行くとその先には分岐があり、この分岐を右に取る。

国木地区コミュニティセンターの前を通る 一つ先の辻を右折

 左手に墓地を過ごし、滑りそうな赤土の道を進んで行くと変則五差路に着き、数m程度道なりに右方向へ進むと「すぐしまたみち」という石碑が左手に立っている。多賀山には石碑から元来た方向に引き返し、次の分岐を右に取り坂道を進んで行くことになる。

墓地を左に過ごす すぐしまたみちの石碑

 この交差点は少しややこしいのでもう一度説明すると、下から登ってきたら分岐と出会うので左折し、すぐの分岐を右折する事になる。この先は苔むしたしっとりとした道をゆっくりと高度を上げて行く。この付近では周囲に展望はなく、樹林の背が高くなっている。

分岐を左折する 次の分岐を右折する

 足下はやはり滑りやすい赤土の道なので、慎重に進んで行くと道は途中で折り返しながら高度を上げて行き、先程の交差点からは5分程度で多賀神社の灯籠が見えてくる。

赤土の道を進む 神社の灯籠が見えてきた

 立派な石段道を踏みしめて進んで行くと間もなく多賀神社に到着、神社の左手には手水鉢、階段道の上にも灯籠が立っている。早速に多賀神社に参拝し沢山のお願いをする。

多賀神社に到着 神社の手水鉢

 神社の後ろに行くと一段高い場所に「田布施一郷・多賀大明神」の祠が立っており。この祠にも参拝をする。この付近からも周囲の展望は無いので、祠の右後ろから多賀山山頂に向かう。

「田布施一郷・多賀大明神」の祠

 祠から先の道は少し荒れており、草の茂る道を数m進むと冬枯れの多賀山山頂に到着した。山頂からもやはり周囲の展望はなく、三角点がぽつんと置かれているだけである。

祠の奥の草の茂る道を進む 多賀山山頂三角点

 この先は展望を求めて周囲を散策、北東方面に石城山が見えてきたので急な坂を北東方面に下りて行くことにした。滑りやすい赤土なので慎重に下りていると木の間越しから石城山、田布施行者山、行者山の後ろには柳井大平山、その後ろの左手に見えるのは田布施町の飛地の小行司多賀山だろうか。

北東方面に石城山 右には田布施行者山、奥は柳井大平山

 柳井大平山の右手には三ヶ岳・琴石山と続き、その右手前には平生町の赤子山が見えている。少し角度を変えるだけでこの多賀山の途中からいろいろな山が見えるので嬉しくなる。

左手に頭が見えているのは小行司の多賀山か? 三ヶ岳と琴石山、右手には赤子山

 更に高度を下げていると檜林の植林帯を下りることになり、最初は急な斜面だったが緩やかな道に変わってきた。更に高度を下げて行くと・・・、なんと整備された石の広場が見えてきた。これは田布施の宗教団体の施設で、とても素晴らしい風景である。

急な斜面を下りて行く 飛び石を見る

 この場所からは西方面に素晴らしい山容の呉麓山が見えている。一般的にはこの付近から引き返すのが無難であるし安全である。(石畳の広場は私有地なので無断で入ることは出来ない)

 しばらく呉麓山の姿を眺めた後、時間もあるので石畳の広場と反対側の斜面を下りて行くことにした。少し崩壊気味の斜面を下りて行くため、私のような初心者には下りるのに時間がかかる。しっかりと踏み後を確認しながら急斜面を下りて行くと良く踏まれた山道に降り立つことが出来た。

西方面に素晴らしい山容の呉麓山 植林帯の斜面を下りる

 山道の分岐を左折し、北方向に進んで行くと平坦な道が続いている。道の途中には特徴的なポールと石碑が設置してあり、この石碑を頼りに進んで行けばどこかに出るようだ。基本的に分岐は左側を取りながら進んでいると左手に墓地を過ごし、その先の坂道を下りて行くと分岐が現れ、分岐を左に取ると舗装道に出ることになった。

分岐は基本的に左側を取る 分岐は左と右に別れる

 舗装道の先の左手には天照皇大神宮教の駐車場と施設が見えており、舗装道の側の電柱を確認すると中電の電柱で「川西33左4次1」と書かれている。この電柱はこの方向から多賀山に登る際の目印となりそうである。

目印の中電電柱「川西33左4次1」 田布施町大田地区から見る石城山

 舗装道を右折して緩やかな坂を下りて行くと田布施町大田地区に着くことが出来た。このまま周回して国木地区に帰るには距離が遠いような感じを受けるので、元来た道を引き返し、多賀山を経由して国木地区に戻ることにした。

 なお、先程の分岐を右に取ると分岐から5分で道路かかる歩道橋に着くので、歩道橋の手前を左に下りて舗装道に下りることができる。また、そのまま歩道橋を道なりに進むと更に10分で国森地区の稲荷社に着くことになる。

道路にかかる歩道橋に着く 国森地区の稲荷社

 大田地区を出発、再び舗装道を引き返し、先程確認した中電電柱「川西33左4次」を右手に見て左折、多賀山への登山道に入り、最初の分岐は右に取り、その先の分岐も右斜め上の道に向かい、右手に墓地を過ごしてしばらく平坦な道を進む。

大田地区から左折する 「川西33左4次1」の電柱を右手に見て左折する

 間もなく山火事注意の標識の手前で左右の分岐を見る。この分岐は右の道の方がよく踏まれているがこの道に向かうと私有地に入ることになるため左の道を取る。しばらく進んでいると右手上に引き返すような分岐を見るのでこの道に入る。

 坂道を進んでいると途中で道が切れるので、かまわず上に向かって慎重に進む。正面に私有地の石畳の広場が見えてきたら左手方向に踏み跡が続いている。(決して私有地の石畳には入らないこと)

右手上に引き返すような分岐に向かう かまわず上に向かう

 この先は飛び石の敷かれた道を登って行くと右手にテレビのアンテナを見る。後は踏み跡をたどりながら進んでいると、間もなく急な斜面に取り付くことになる。滑りやすい斜面を慎重に登って行くと背後には田布施行者山、柳井大平山、三ヶ岳・琴石山などの素晴らしい展望が広がってくる。少し我慢して斜面を登って行くと再び多賀山の山頂に到着した。

 山頂を左折して多賀神社に戻り、ここまでの登山の無事を感謝する。その後神社の右手の道に入ると、この先には大きな祠が待っており、祠に参拝をする。最後に大きな祠への参拝を終え、心おきなく下りることが出来る。

祠に参拝する 水仙を見る

 滑りやすい赤土の道を慎重に下りて行き、間もなく変則五差路を過ぎ、墓地を右手に過ごして国木の集落を見下ろす場所に着くと、雲が切れて晴れ間が出てきた。右手には水仙の花が咲いておりとても美しい。急な坂道を慎重に下りて登山口の広場に到着、多賀山の登山を終了した。

 多賀山は低い山だけれど、反対側の登山口まで下りて行き、再び引き返すことが出来たのでとても楽しめた山となった。

すぐしまたみちの石碑

多賀大明神の祠

田布施行者山と柳井大平山

呉麓山

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県田布施町国木 多賀山 登山口付近のMAP

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