恋路山(こいじやま)島根県吉賀町 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2010年6月17日 恋路山トンネル →0:30→ 尾根分岐 →0:20→ 814mピーク →0:50→ 山頂 →1:00→ 恋路山トンネル 全歩行時間 2時間40分 山口県の山(山と渓谷社)の著者、中島先生のご案内による、島根県の山歩き。今回は合併して吉賀町となった旧六日市町と旧柿木村の境にそびえる恋路山。その山名に魅せられて、いつか登ってみたいと思っていた山である。 林道恋路山線に入る 大鹿山の登山口を出発、国道187号を南下する。道の駅の「かきのきむら」の先を右折し、県道3号を鹿野方面へ進む。左に名峰鳶ノ子(とびのこ)山を過ごすが、この山へは栗木橋の先に見えるイチョウの木の下を進めば登れるようだ。津和野分岐、阿東分岐、右ヶ谷キャンプ場への分岐を過ごせば、やがて左に林道恋路山線が現れるので、左折する。 旧六日市町側のトンネル上へ登る、トンネル入口にはスズメバチの巣 そのまま林道を進むと恋路山トンネルに着く。旧柿木村側のトンネル入口にスズメバチの巣を確認、反対側の旧六日市町側に出て、左手の駐車場に車を置き、登山を開始する。時刻は午後1時40分、少々遅い出発だが明日から長い梅雨が始まる。しばらく山歩きはできなくなるので、本日は少々無理をする。
旧六日市町側から恋路山トンネルへ向かうと、こちら側のトンネル上にもスズメバチの巣が残っていた。トンネル左につけられた梯子を伝ってトンネル上に着き、ここから真っ直ぐ道無き急傾斜に向かって直登する。周囲の木々をつかんで少し登ると周囲に古びたテープ跡などが現れるので少し安心、やはり恋路山へ向かうには、最初からトンネル上を登るのが正解である。
金属製の手摺りの最上部には恋路山1hと書いてあったが、とても1時間では登れそうに思えない。眼下には林道が見えているので、現在地を把握するのは容易な作業、トンネルの真上にいる。この先テープの案内に従い、しばらく南へ向かっての直登が続く。ただし、今度は目印があるので安心して登ることができる。 やがて右方向へ進路が変わり、山腹につけられた笹道を進む。この笹道がくせ者で、笹に足を滑らせて右下に滑ること数回、しっかり笹をつかむか、ストックなどで重心を安定させるような注意が必要である。
登山開始から25分程度で、進路は再び直登(東)方向へ変わる。馬酔木の下をくぐり、急な坂を踏ん張ると、少し坂が緩くなってきたので小休止。梅雨の中休みなので湿気が多く、少し動くだけで玉のような汗が噴き出る。もう少し進むと尾根の分岐へ到着、左(東)方面へ進む。下山時にはこの分岐に入る事を絶対に忘れないようにしなければならない。下山方面には門のようにテープが貼られているので間違えようもないが、急いでいると見過ごす可能性もある。そのために各自で目印を付けておいた方が無難である。
さて、笹の茂る尾根道を進む。進行方向には目印のテープが続いており、踏み跡も確か。野道山のように、足下の切り株等で転倒する恐れも少ない。木漏れ日の下、快適な笹藪こぎが楽しい。 足下に石杭などを過ごし、緩やかな傾斜の尾根道を進む。笹の勢いの強い場所では、背の高さ以上の笹が茂っており、少し写真を撮るのに熱中していると、先行の先生が笹の中に隠れてしまう。但し、腰を低くして、笹の中を眺めるとちゃんと足下には道が続いていることが分かる。
800mピーク付近で炭焼き跡の石組みを過ごし、814mピーク付近へ着くと、木の間越しに恋路山の山頂が見えてきた。倒木や植林帯によりスッキリした展望ではないが、山頂を眺めることができるのはこの付近のみである。この814mピーク付近から進行方向が分かり難くなるので要注意。笹の勢いに負けて、左右に迂回する場合は、慎重に目印のテープと恋路山の方向を確認しながら進まなければならない。
正面に恋路山を眺めながら植林帯を下り、鞍部に着いたら登り返す。決して楽ではない登りなので、自然と登る速度は遅くなる。南の方面へ木の間越しの展望を得るが、いったいどの山なのかは分からない。
植林帯の下、相変わらず坂の傾斜がきついので、ゆっくり歩きが続く。長く続いた植林帯が終わり、目の前にブナ林が現れれば山頂は近い、ブナ林に入り13分で恋路山の山頂に到着した。山頂到着は午後3時40分、沢山の休憩をしたので登山開始から丁度2時間が経過していた。
笹の目立つ平坦な山頂からは、周囲に展望はなく、三等三角点の横の木に缶コーヒーが掛けてあった。そのまま目印のテープに従って南へ向かってみると、目印は更に先まで続いていた。山頂へ引き返し周辺を眺めてみると、腰掛けのように曲がった木が印象的である。 平坦な山頂 恋路山の山頂風景(動画) この木の前で記念撮影の後、下山を開始する。こんなに急な坂だったのか・・・、と思うほどの急斜面を一気に下りる。下りは速く、20分で780mの鞍部に着き、これから登り返す。更に10分で814mピークへ到着、先程まで居た恋路山を木の間越しに振り返る。 15分下れば下山分岐へ到着、小休止の後、分岐から下り始めた。もう目印のテープが続いているので大丈夫、ゆっくりと下りて行けば、眼下に林道が見えてきた。トンネルの上に無事軟着陸、階段を下りて無事恋路山の登山は終了した。下山分岐から登山口まではゆっくり歩きで15分、結局下山時間は丁度1時間だった。梅雨の合間の山歩き、大鹿山・恋路山の登山はとてもハードだった。
恋路山 山頂 ブナ林 前の山 大鹿山 を見る 次の山 島ノ星山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 島根県吉賀町 恋路山 登山口付近のMAP |