小串石堂山(こぐしいしどうやま)山口県下関市小串 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2012年2月26日 済生会豊浦病院先 →0:15→ 墓地入口 →0:30→ 山頂 →0:20→ 墓地入口 →0:15→ 済生会豊浦病院先 全歩行時間 1時間20分 小串の浄天山を出発、国道191号を南下する。石堂山の付近には適当な駐車場所が無いので苦労する。6年前(平成18年)にこの付近の山々を歩いた際には、登山口探しによる時間切れで、登山を断念したほどである。今回は下関市立済生会豊浦病院の先に車を置いて登山を開始する。
墓地の先に石堂山がそびえる 石堂踏切を渡り国道191号を南へ進む。やがて左に現れる墓地の中に入るが、目印として、入口の電柱「高砂6」・「NTT 国道20」を確認する。そのまま墓地の奥へ進み、木の間をかき分けると踏み跡が奥へ続いている。
右に大きな岩を過ごし、背後を振り返れば眼下に小串の街並みが広がり、響灘には男島と女島が浮かんでいる。花崗岩質の滑りやすい道を進んで疎林の中に入ると、左の岩の上には立派な祠が置かれていた。石堂山を見上げれば、りりしい岩山で、あの上に立つと、いったいどんな気持ちになるのだろうか。眺めているだけでワクワクする。
さあ、先へ向かおう、と・・・・、シダが行く手をふさぐ。ところが幸運にも少し前に登っている人がいるらしく、踏み跡が進行方向へ向かって鮮明に続き、更に目印のテープまで巻かれている。
こうなれば快適なシダのヤブ漕ぎ、スイスイとまでは行かないが、踏み跡を辿って高度を上げる。ところが、何も考えずに明るい右方向へ進んでいると、急峻な岩場に出てしまった。岩場から先へ向かうわけには行かないので、左方向へ迂回する。
間もなく急峻な岩場の後に着いたので、眼下に広がる展望を眺める。岩と岩の間から顔を出せば、小串の街並みが広がり、響灘も美しい。小串地区を正面に眺め、向かって右上にそそり立つ岩場は、手がかり足がかりがあるのでなんとか登ることができる。この岩の上からは、眼下にさえぎることのない素晴らしい展望を眺めることができる。
さて、まだまだ上を目指すため、左方向からの迂回が続く。手当たり次第に木を掴み、少しずつ高度を上げる。やがて坂の傾斜がきつくなり、左側が切れ落ちてきた。進行方向の足場が極端に狭くなり、本登山中一番の難所に着く。
足下は滑りやすく、木を掴みながら左側の切れ落ちた方向に身を乗り出して高度を上げる。幸いにして手がかりの木がしっかりしているため、手を離さなければ大丈夫なのだが、足下が滑らないかと気が気でない。なんとかこの難所を越えて一安心、久しぶりに手のふるえが止まらなかった。
さて、難所を越えれば素晴らしいご褒美が待っている。この先で展望の岩へ向かう。岩の先頭まで進み、ほんの1m四方の岩場の上に立つ。下の段に立つのは簡単だが、上の段に立つとやはりへっぴり腰になる。でも展望はすごい。 展望の岩から眺める風景 金怡城山は手前の山に隠れているようだが、勝陣山、笠ヶ岳、狩音山、鬼ヶ城、烏山、甲山と名峰が続き、響灘に浮かぶ蓋井島と男島、女島、北には鯖釣山、湯玉城山、杖坂山、浄天山と見事な展望が広がる。このまましばらくのんびりしていたい、そんな展望の岩である。 響灘に浮かぶ男島、女島 石堂山の山頂部を確認して展望の岩を出発、最後に展望岩から下を覗くと、絶壁の上に立っていることに気づき、目まいがする。さて、山頂へ向かって岩の目立つ道を進む。気持ちの良い自然林の下を進んでいると、足下には加工された石を見つける。このあたりは昔石切場だったそうだ。
山頂に着き、周囲の岩を眺めると、岩を切り出した跡を見つけることができる。山頂からの展望は木の間越しだが、明るい展望には心が和む。山頂周囲には切り出された岩が目立ち、この岩は加工しやすい岩と言うことが分かる。
岩の目立つ山頂を出発、元来た道を引き返すのだが、やはり難所を越える時にはどきどきする。慎重に足場を選び無事通過。もう一度下の展望岩の上に立ち、周囲に広がる展望を眺める。やはり素晴らしい景色だ。
下山はあっという間で、シダの茂る道も、目印のテープに従えば、あっと言うに墓地へ到着。何の心配もない国道を歩いて登山口の豊浦病院の先まで戻った。石堂山は露岩の美しい素晴らしい山である。 前の山 浄天山 を見る 次の山 高畑山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 山口県下関市小串 石堂山 登山口付近のMAP |