九州百名山の井原山・雷山(いはらやま・らいざん)福岡県糸島市・佐賀県佐賀市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トップに戻る 2013年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順 2013年11月24日 古場登山口 →0:12→ 作業道終点 →0:15→ 鉄塔下 →0:35→ 井原山山頂 →1:10→ 944mピーク →0:35→ 雷山 →0:13→ 雷山観音上宮 →0:25→ 雷山 →0:30→ 作業道出合い →0:10→ 広い舗装道(作業道入口) →0:15→ 登山口 全歩行時間 4時間20分 麓の紅葉風景 福岡県と佐賀県の県境にそびえる山へ向かっている。本日は井原山と雷山へ古場地区から登る。登山口の古場地区へ向かうには、国道263号の三瀬峠へ行き、以前見つけておいた井原山への案内(古場岳キャンプ場)に従い作業道を進む。途中には紅葉が美しく、足が止まりそうになるのをじっとこらえる。やがて現れる新村大橋を左折、やがて井原山の登山口へ着く。
荷物を整え登山を開始、井原山の案内を確認して作業道へ入るが、入口の紅葉はとても印象的である。植林の下などを通り、奥へ向かって進む。いくつか別荘らしき建物を見るが、無住のような感じを受ける。やがて作業道の終点へ到着、いよいよ山道に入る。
足下は沢の状態で、入口付近は小石がゴロゴロしている。すぐに杉の植林帯へ着き、遊歩道の案内を見て安心する。但し、この地点では右にも道が続いているが、遊歩道の案内に従い左方向に進路を採る。
右に沢の音を聞きながら少し進むと、129号←玄海幹線→130号の案内が立っているので、今歩いているのは鉄塔の巡視路と思われる。すぐに沢を渡り、植林帯の下につけられた真っ直ぐな道へ向かう。時折現れる巡視路標柱を眺めていると、とても安心する。
やがて坂の傾斜が少しずつ増し、足下に笹が増えてくれば、頭上の植生は自然林に変わる。笹の茂る道の先には擬木の階段が現れ、少し進むと頭上に130号鉄塔がそびえており、この先の丁字路を左折して鉄塔下に着く。なお、この付近の国有林の管理は、上合瀬布巻国有林31林班と古場布巻国有林32班と案内されている。
鉄塔下から周囲に広がる展望を眺めるが、本日は少し霞気味で、目印を見つけることができない。鉄塔のフェンス沿いに掲示されている「井原山」への案内に従い西へ進路を採ると、すぐに擬木階段が待っている。自然林の下、左右に笹の茂る登山道はとても快適なのだが、笹は朝露に濡れて服を濡らすのが困りもの。この標高では、もう紅葉は終了間近で、名残の紅葉見学である。
間もなく「この坂をのぼれば」と言う意味深な案内に期待がふくらむ。足下は木の根の張り出す道となり、坂の傾斜がきつくなる。ここはのんびり歩を進め、疲労を感じない歩き方をする。笹の茂る道をたんたんと登れば、それまでの傾斜が突然緩み、前方に雷山へ続く縦走路が見えてきた。
美しい山容に思わず足が止まり、あの稜線を歩く姿を想像するのもまた楽しい。笹の茂る道を進むと、突然岩の目立つ場所を通過、足下の土は少し白っぽく感じた。登ってきた方向を振り返れば、先ほど通過した鉄塔が遠くに見えている。のんびり歩きだが、しっかり高度は上がっている。
進行方向に大した傾斜はなく、歩きやすい道を進むと、岩の目立つ無人の井原山山頂に飛び出た。無人の山頂で記念撮影をしていると、三瀬峠方面から2名の登山者が到着した。年配の方は福岡県西区、若い方は佐賀県在住とのことだった。周囲に広がる展望は霞気味で、これこそPM2.5の影響らしい。空とPM2.5の層が明確に区分けされているように感じられた。 井原山山頂風景 眼下には福岡市街の展望が広がり、空気が澄んでいれば、雲仙まで見えると言われる場所だが、本日は全く見えない。そんな中でも東にそびえる金山だけは気高くそびえていることが分かるが、その先にそびえる背振山のレーダー施設はもやの中。さて、のんびり周囲に広がる展望を眺めたので雷山へ向けて出発する。
井原山の山頂に掲示されている雷山方向を眺めると、雷山はすぐ近くと勘違いしかねないが、雷山山頂はこの山域の一番先にそびえている。この雷山のシンボルは、山頂付近の大岩で、双眼鏡を眺めると一目瞭然、丁度944mピークの先に大岩が覗いている。
井原山を出発し、急な坂を下る。足下が滑り易い土質なので慎重に下ると、右へキトク橋・アンの滝の分岐が現れる。鞍部へ着き、平坦な笹原を進むのはとても気持ちよく、前方に少しの坂が見えているが、この坂を登るのも楽しみだ。背後を振り返れば、先程まで立っていた井原山が気高くそびえ、かなり高度を下げたことが分かる。
落葉の自然林の下を少しずつ高度を上げると、右に洗谷への分岐を見つける。なお、このコースは上級者向きと案内されている。明るい日差しを浴びながら進むと、間もなく坂の傾斜を感じ始め、木の間越しからは福岡市街の展望が開けてくる。前方に見えるピークは少しずつ近づき、あの場所からどんな風景が見えるのか期待感が広がる。ところが、やがてピークに立つものの、期待していた展望ではなかった。
この付近で進路は一旦右方向へ変わり、少し坂を下った後に左方向へ変わる。右には福岡市の展望が広がるのだが、やはり霞気味である。そんな中で、眼下にダム湖のような場所を見つけることができた。頭上に名残の紅葉を見つけたので小休止、もうこの山域では紅葉は終了である。
少しずつ高度を上げれば、背後に井原山の稜線が広がり、双眼鏡を眺めると山頂に続々と登山者が集まっている様子が見て取れる。間もなく944mピークへ到着、ピークからは周囲に360度の展望が広がっている。雷山の山頂付近には大岩が転がり、この付近に登山者の姿を確認、井原山には山頂で記念撮影をしている姿を見つけることもできた。
展望地から眺める風景 雷山の左側には背の高いアンテナ施設の立つ羽金山がそびえ、眼下のダム湖には満々と水が蓄えられている。ただ、市街地の展望は依然霞んだままである。しっかり展望を楽しんだので944mピークを出発、坂を下り美しい笹原を進む。
緩やかな傾斜の道を進み、前方に雷山の姿を眺めながら少しずつ高度を下げる。間もなく古場方面への分岐を左に見るが、この道は下山時に使用するものである。まずは雷山の山頂へ向かって緩やかな傾斜の道を進む。背後を振り返れば、歩いてきた稜線が一望で感慨深い風景である。
すぐに雷山のシンボル的な大岩下に着き、岩を過ごせば雷山山頂へ到着。広く平坦な山頂には多くの登山者が休憩しており、山頂奥には雷山の山頂標識も置かれている。この奥には三等三角点がおかれ、さびた雷山山頂のプレートが印象深い。山頂からは周囲360度の展望が開けているが、霞のため遠くまでを見晴らすことはできない。 雷山の展望岩から眺める風景 山頂標識と三角点 そんな中で、先ほど登った井原山、その左にそびえる金山、南にそびえる羽金山などは確認することができた。山頂にてラーメンとおむすびの豪華昼食。その後は久しぶりにアールグレーの紅茶を飲む。単独行の際、こんなに山頂でのんびりするのは久しぶりである。
山頂から北には雷山観音と上宮への案内があり、上宮25分の案内に従い上宮へ参拝する。少し坂を下れば、左方向に白い建物が見えている。更に坂を下ると周囲に岩が目立ち、そのまま急斜面を急降下。わずか13分で上宮へ着いた。
雷山神社上宮の風景 上宮には三基の祠が祀られており、周囲には紅葉が美しい。素晴らしい紅葉見学の後、雷山へ引き返す。下りが快適だった分、登り坂がきつい。但し、大岩を見学しながらの登山なので全く苦痛は感じない。やがて雷山山頂へ戻れば、周囲に広がっていた霞の内、上層部が綺麗に流され、南に雲海から顔を出している山が見えてきた。これは有名な天山と思われる。更にその右にも顔を出している山が見えており、こちらは作礼山なのだろう。
雷山山頂風景 下山前に遠くまでの展望が開けたので、満足して下山を開始する。井原山方向へ少し下ると古場への分岐へ到着、分岐を右折し下山する。左に古い植林帯を眺めながら進むと、すぐに植林帯の中へ。そのまま木漏れ日差す植林帯の下を進むが、途中には雷山への案内があり、道を間違えていないことを確認する。
時折名残の紅葉を眺め、少しずつ高度を下げる。途中一箇所ほど直進か左折か迷いやすい箇所があるも、目印に従って左方向へ下れば大丈夫。一旦植林帯を抜け、沢のような道を辿る。この先で木の橋が見えてくれば、山頂からは35分で舗装道へ。これから先は何も心配のない舗装道歩きが続き、更に30分で登山口へ到着。まさに下山はあっと言う間である。
雷山・井原山 井原山 井原山から眺める雷山 縦走路 雷山山頂の岩 雷山山頂 展望 雷山神社上宮 紅葉 前の山 九千部山 を見る 次の山 天城山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 福岡県福岡市・佐賀県佐賀市 井原山 登山口付近のMAP |