比婆山(ひばやま)縦走 広島県庄原市

2002年10月27日(日曜日)

比婆山系 烏帽子山   47回目 52座目

比婆山            47回目 53座目

池の段            47回目 54座目

立烏帽子山         47回目 55座目

竜王山            47回目 56座目

ガイド本  平田恒雄・岡本良治著 広島県の山(発行所 山と渓谷社)

登山口 広島県民の森 六ノ原公園センター

コース行程

登山開始  6:55 比婆山系 烏帽子山到着 8:09 比婆山到着 8:36 池の段到着

   9:16立烏帽子山到着 9:38 竜王山到着 10:17 下山終了 11:24 

所要時間 全行程 4時間29分 

広島県民の森 六ノ原公園センター → 1:14 → 比婆山系 烏帽子山

 → 0:27 → 比婆山 → 0:40 → 池の段 → 0:22→ 立烏帽子山

 → 0:39 → 竜王山 → 1:07 →広島県民の森 六ノ原公園センター

 朝2時半に家を出て、大山に向かって行こうとしたが玖珂インターの手前で肝心の登山靴を忘れていた事に気づき、家に取りに戻って再出発をした。中国道に入ってから鳥取県は雨と言うことが分かり大山行きを中止して比婆山に行くことにした。

県民の森

 七塚原SAで休憩し、5時半ごろサービスエリアを出発し、庄原インターを降りると雨が降り出した。今日は登山をあきらめて帰ろうかとも思ったが、一応比婆山登山口の県民の森に行ってみようと思い直し、県民の森まで行ってみた。

出雲峠への登山道 出雲峠の分岐

 県民の森に着くと晴れ間が見えたので登山を開始した。しばらく歩いていると、出雲峠に向かっているつもりが越原越に向かっていることが分かったので急ぎ足で登山口まで戻った。地図をいい加減に見ているからこんな事になるのだと自分を責めながら出雲峠(ピクニック広場)1900mの道標に従って歩き出す。

出雲峠手前 出雲峠の紅葉

 周囲の紅葉に目を奪われながらゆっくりと出雲峠に向かって行く。少し遅いペースで歩いて10分程度で出雲峠までの中間点に到着した。更にゆっくりと歩いて行き、登山口から25分で出雲峠に到着した。明るい出雲峠からは右に1.2kmで毛無山、左に1.6kmで烏帽子山となっている。これから向かう未知の展望に心をときめかせながら道を左に取り、比婆山の方向に向かって行く。

出雲峠 檜林帯を抜ける

紅葉のブナ林を進む

毛無山・伊良谷山・牛挽山の稜線 比婆山

 出雲峠を過ぎるとすぐに檜林を抜け、10分も歩くと紅葉の綺麗なブナの林を抜けて行く。出雲峠から30分程度で周囲の展望が開け、毛無山方面を振り返ると毛無山・伊良谷山・牛挽山の稜線が朝日に映えて美しい。

烏帽子山山頂 木の根っこに雪

 目の前には比婆山が美しい山容を見せており、美しい比婆山を眺めながら歩いていると烏帽子山山頂に到着した。

不思議な模様の条溝石と説明板

 烏帽子山山頂からは比婆山が美しい。山頂には少し雪が残っており、標高の高いところには冬も早いことがよく分かる。山頂手前には条溝石があり、不思議な模様をしばらく眺めながらしばし休憩をした。

 条溝石とは山頂の説明版に次のように記されている。

条溝石

比婆山一帯には人工的に刻んだと思われる不思議な巨岩が数多く発見されている。

この謎の巨岩には、幅5〜10cm、深さ2〜5cmの溝が規則正しく刻まれており、なかでも、ここ、烏帽子山の条溝石は、縦の溝がまっすぐに比婆山御陵をさしていることがはっきりとわかる。

自然の節理によるものとも、御陵にかかわる古代信仰の名残、呪術習俗の跡とも言われているが、はっきりしたことはわからない。

以上烏帽子山に設置してある説明文の原文のまま

 烏帽子山で休憩をしていると雪が振り出し、これから先の行程を考えると初心者には前途多難を予感させた。

落葉のブナ林 比婆山(御陵)説明板

 雪の降りだした烏帽子山を後にして次の比婆山(御陵)を目指して出発をした。烏帽子山から落葉のブナ林の中をゆっくりと進んで行き、烏帽子山から20分程度で御陵に到着した。御陵には既に10名以上のパーティーが休憩をしていた。御陵は伊邪那美命(いざなみのみこと)の墓とされている神聖な場所のようで、中央部には中に入れないように鎖が張ってある。

比婆山(御陵)山頂 イチイの木

 比婆山御陵とは山頂の説明版に次のように記されている。

比婆山御陵

「・・・故神避(かれかみさ)りましし伊邪那美命(いざなみのみこと)は出雲国と伯伎国との境比婆の山に葬(かく)しまつりき」と古事記に記されていることから、比婆山は、国生みの神伊邪那美命の御陵のある山として、古来より信仰を集めている。山頂のブナ純林の中に開けた円丘の中央には、樹齢千年を越える七本のイチイの老木に囲まれ、伊邪那美命の陵墓とされる苔むした巨岩が横たわっている。また、このあたり一帯は、比婆山伝説地として県史跡に指定されている。

以上比婆山(御陵)に設置してある説明文の原文のまま

大きなイチイの木 越原(おっぱら)越

 比婆山を出発し大きなイチイの木の横を通り過ぎ、比婆山からブナの林を1.2km歩くと越原(おっぱら)越に到着した。越原越を過ぎて池の段に向けてゆっくりと高度を稼いで行くが、池の段への坂道は少々きつく、比婆山からは40分でようやく展望の開けた池の段に到着した。

池の段山頂 池の段から見る比婆山

 池の段からは紅葉に染まる比婆山・立烏帽子山・伊良谷山等周囲の山が美しい。しばらく大展望を楽しみながらゆっくりと休憩を取る。すぐ目の前には次に向かう立烏帽子山が待っている。

池の段から見る立烏帽子山 立烏帽子山縦走路から池の段を振り返る

 立烏帽子山に向かって一旦池の段から下り、再びすすきの登山道を登り返し、立烏帽子山山頂手前から見る紅葉の池の段の展望がまた素晴らしい。この辺りの展望はこの縦走の中での紅葉のハイライトのような場所である。

立烏帽子山山頂手前から見る紅葉の池の段の展望

 紅葉の美しさを満喫して立烏帽子山に到着した。周囲の木にはやはり雪が積もっており、紅葉から雪の季節へと季節のバトンタッチが行われているようだ。

立烏帽子山山頂 竜王山への分岐

 比婆山周回コースとしてはこの立烏帽子山を降りて六ノ原公園センターに下山するようにガイドブックに書いてあるので、立烏帽子山から駐車場に降りると「竜王山1.3km」の道標があったのでこの道標に従って竜王山に向かうことにした。

竜王山への道 竜王山山頂

 左右に笹を従えた整備された登山道をゆっくりと登って行く。坂は緩やかで周囲の展望も申し分なし、とても気持ちよく進んで行く。立烏帽子山からは約40分で竜王山山頂に到着した。

雪の立烏帽子山 六ノ原公園センターに向かって下る

 竜王山山頂はススキの原で立烏帽子山方面には雪が降りだし少し霞んできた。紅葉と雪のコントラストを楽しみながら下山を開始した。六ノ原公園センターに向かってなだらかな坂を下ってゆく。

紅葉と雪

 紅葉がとても綺麗な展望地では雪が降り続き、幻想的な雰囲気を醸し出している。しばらく雪の中に佇み紅葉を満喫した後登山口の公園センターまで戻った。

 比婆山の縦走は紅葉も楽しめて心に残る登山となった。

六ノ原公園の紅葉 登山終了

出雲峠

毛無山・伊良谷山・牛挽山の稜線

条溝石

イチイの木

比婆山

立烏帽子山

雪と紅葉

 前の山 深入山 を見る

 次の山 牛曳山・伊良谷山・毛無山 を見る

登山口周辺の地図はこちら 比婆山 登山口付近のMAP

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