浅間山・岳滅鬼山(あさまやま・がくめきさん)福岡県東峰村・大分県日田市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トップに戻る 2015年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順 2014年5月3日の岳滅鬼山登山 大分県日田市からのコースを見る 2015年 1月10日 登山口 →0:20→ 谷・尾根コース分岐 →0:15→ 展望所 →0:25→ 浅間山 →0:10→ 谷コース出合 →0:20→ 三国境 →0:35→ 岳滅鬼山 →0:10→ 最高点 →0:10→ 岳滅鬼山 →0:45→ 尾根・谷コース分岐 →0:15→ 谷・展望台コース分岐 →0:09→ 展望所 →0:06→ 谷・展望台コース分岐 →0:30→ 谷・尾根コース分岐 →0:10→ 登山口 全歩行時間 4時間20分 お正月に本屋へ行き「福岡県の山(山と渓谷社)」を見ていたら、「14.目配山、44.大日ヶ岳・釈迦ガ岳」の代わりに「14.大平山・安見ヶ城山、44.浅間山・岳滅鬼山、51.石割岳・平野岳」が増えていた。発行日を確認すると2012年6月1日初版第3刷、私が持っている本は2004年2月10日初版第一刷である。いわゆる小改訂が実施され、新たな山が4山掲載されていた。そこで2015年の最初は、この4山へ向かうため、再び関門トンネルを潜る。
本日向かうのは、この中でも行程の長い東峰村の浅間山と岳滅鬼山。九州自動車道の小倉南インターを下りて国道322号を南下する。最初に目指すのは東峰村の「道の駅小石原」または東峰村役場小石原庁舎で、施設の前の国道211号を南へ進み、東峰村宝珠山庁舎前を通過。この先の宝珠山交差点を左折し、県道52号を北上する。なお、この交差点には浅間山・額滅鬼山登山口へ6.2km、釈迦岳・大日ヶ岳登山口へ8.8kmと案内されている。 右に棚田親水公園などを眺めながら進んでいると、進行方向上に格好の良い山が見えてくる。これこそが本日一番の目的の浅間山である。やがて右にJR日田彦山線の筑前岩屋駅が見えてきたので立ち寄ってみた。
ここに湧き出る名水は、平成の名水百選に認定されている岩屋湧水(いわやゆうすい)で、標高844mの釈迦ヶ岳を涵養源として、JR日田彦山線の釈迦岳トンネル(全長4,378m)内のおよそ中央付近から湧き出る清浄なわき水である。 硬度約30度の軟水で「クセのない、柔らかい水」としてコーヒーやお茶、和食料理に合うと評判で、釈迦岳の岩盤で濾過されたミネラルたっぷりの名水である。なお、この名水は駅舎横の給水器で購入することができる。
筑前岩屋駅を出発、更に北へ向かうと浅間山岳目先山登山口へ2.1km、釈迦岳・大日ヶ岳登山口へ4.7kmの案内が現れる。この案内に従い分岐を右折、屋椎橋を渡って要所に配置された案内に従い進むと、獣除けのゲートが現れる。左側のゲートは開け放たれており、右側のゲートのみが閉められていたため、ゲートの中に入り片方のみを閉めておいた。
浅間山登山口へ1.6kmの案内を確認して更に進むと、間もなく丁字路へ着く。ここで登山口まで0.8kmの案内を確認して分岐を右折、途中の展望地から浅間山を眺める。なかなか格好の良い山であることは間違いない。間もなく駐車スペースのある登山口へ到着、駐車地の左側にはいきなり炭焼き窯跡を見つけた。
さて、東峰村登山マップを眺めていると、岳滅鬼山へ向かうには右から尾根コース、谷コース、展望台コースが紹介されており、最短コースは尾根コースのようだ。今回は登山時に浅間山の山頂を踏み、雪が残っていなければ岳滅鬼山の山頂と最高点ピークを踏み、下山は谷コースか展望台コースを採ることにする。
登山口を出発、右に沢を見ながらわずかに進むと前方に滝が見えてきた。案内には、「谷を渡り右上に高巻いて、滝の上部に出る。そして左に渡り、先でまた右へ!」と書かれている。まさに的確な案内である。まずは滝見学、少し進むと細い滝を眺めることができた。 滝見学の後、少し戻り、沢を渡ってロープを補助に斜め上へ移動する。植林帯の下で折り返すように左折、山腹につけられた細い道を辿り、急な坂を下って滝上に立つ。ここで沢を渡って右へ進路を採り、少し進んで再び沢を渡る。このあたりは変化が多く、とても楽しい登山道である。
そのまま道なりに広くて緩やかな傾斜の道を進む。東峰村レクリエーション協会により掲示された「峰入り古道」の案内を確認しながら進めば、道に迷う心配は無い。谷に向かって進んでいると、コースの分岐が現れ、直進方向は谷コース、右が尾根コースと案内されている。新しく整備された展望台コースはもう少し手前の作業道を左に採るものと思われる。
案内を確認し、大岩の手前の分岐を右折して浅間山尾根コースへ向かう。目印のテープを確認しながら尾根道を辿れば一気に高度は上がる。急登なので手当たり次第に目の前の木をつかみ、体勢を整えながら歩を進める。周囲は樹林に覆われ、展望はないけれど、自然林なのでとても明るい。
木の間越しに釈迦ヶ岳から岳滅鬼山へ続く稜線を眺める。いずれあの稜線の先でこの尾根道は合流する予定だが、まだまだ距離を感じる。横に立つ木を眺めれば、登っている角度のすごさが解るものの、展望台コースに比べればまだ緩やかなように思える。しばらく急登を楽しんでいたが、やがて坂の傾斜が緩み、少し北側へ移動すると西に素晴らしい展望が現れる。方向からすれば、大日ヶ岳と釈迦岳だろうか。また、目の前に見えている稜線は、展望台コースの急斜面のようだ。
初めての展望を眺めた後、大木の横を通過する。すぐに急登が始まり、一気に高度は上がる。木の根の露出した道を進んでいると、岩が目立ち始め、石楠花もいくつか見つけることができた。昨年は岳滅鬼山へ石楠花シーズンに登ったことが懐かしい。
さて、今まで以上に坂の傾斜が増し、補助のロープと木の根を伝って高度を上げる。足下に白い雪が敷き詰められると、間もなく四等三角点の置かれた浅間山の山頂へ到着した。自然林に覆われた山頂からは南に展望が広がり、東峰村の風景と決して高くはないが三角錐の美しい山を見下ろすことができる。
南以外の展望は周囲を木々に阻まれて得ることはできない。ただ、北には谷コースから続く稜線と、その先には釈迦ヶ岳から続く稜線が垣間見えている。浅間山の山頂を踏んだので、次は岳滅鬼山へ向かって出発する。
山頂から急な坂を下っていると、昨日来の寒波の名残で、足下には雪が残っている。滑りやすいのでスリップしないよう慎重に坂を下る。ありがたいことに、ここには補助のロープが渡してあるのでとても助かる。鞍部に下り立ち、露岩の美しい場所を通過。岳滅鬼山へ続く縦走路を見上げれば、その高さにまだまだ高度を上げなければならないことを痛感する。ここで東に展望が開けるも、逆光気味なので少し見づらい。植林帯の下につけられた道を辿って高度を上げれば、谷コースから続く登山道に合流した。
ほとんど傾斜を感じない、快適な登山道を進むと、間もなく小高い場所で進路は左へ変わる。この少し先は南に浅間山を眺める展望地で、先ほどまであのピークに立っていたことが懐かしく感じる。木の間越しの展望を眺めて小ピークを出発、ここにはスネフリ岩の案内があったが、いったいどの岩だろうか。もしかすると、浅間山を眺める展望所の足下の岩かも知れない。
浅間山の展望地を出発し、進路を北へ採る。広い植林帯の左側を進み、足下に雪を踏みながら進んでいると、間もなく釈迦ヶ岳から岳滅鬼山へ続く縦走路へ着いた。ぽつんと置かれた石柱は「三国境」と案内されており、これが筑前、豊前、豊後の三国境と言うことだろう。
三国境を出発、足下に雪の残る道を辿る。大した積雪量ではないため、眺めるには美しく、歩行には支障が無い。誠に都合の良い雪である。さて、周囲の植生が植林帯に変わると右方向が異常に明るい。そこで林道の造成中なのかも知れないと、近寄ってみるとやはり林道が続いていた。間伐した樹木の移動用の林道かも知れない。
山腹につけられた登山道を辿っていると、北東に英彦山と山頂に建つ上宮の建物が見えてきた。木の間越しにもかかわらず、美しく見えるのは英彦山だからこそ。小動物の足跡が残る尾根道を辿り、しゃくなげ自生地を過ごす。
やがて山頂手前ピークからの展望を楽しみ、更に登り返せば、三等三角点の置かれた、英彦山の展望広がる岳滅鬼山の山頂へ到着した。北東には一段高い最高点、その左には英彦山がそびえ、言うこと無しの大展望。やはり岳滅鬼山は展望の優れた山である。 英彦山と岳滅鬼山最高点と展望(クリックで拡大) 北東に犬ヶ岳を眺めて岳滅鬼山の最高点へ向かってみる。一旦坂を下り登り返す。シャクナゲ自生地の案内の先に大日ヶ岳・釈迦ヶ岳・岳滅鬼峠への案内が置かれており、この付近が岳滅鬼山の最高点である。但し、展望は樹間越しに英彦山が見える程度で、最高点に立ったという満足感だけが残る。最高点から英彦山の展望を眺めて三角点ピークまで引き返す。
本日はこの周回のみなので、少々のんびり気分。ラーメンを作り、おむすび2個をほおばり周囲に広がる展望を満喫、久しぶりにのんびりした山頂である。13時を過ぎて山頂を出発。元来た道を引き返し、一気に浅間山への分岐点まで戻る。
ここで左に尾根コースを過ごし、谷コースへ向かって直進する。すぐに進路は左へ向き、ロープを補助に少し坂を下る。すると進路は右へ向き、谷コースの案内を確認しながら山腹につけられた道を辿る。北に釈迦ヶ岳へ続く稜線を眺め、木漏れ日を浴びながら気持ちの良い尾根道を下る。
やがて谷コースの下山道と展望台への分岐へ到着、展望を楽しみに展望台へ向かう。進路をそのまま西へ採り、道なりに進むと左に小ピークを過ごす。更に道なりに進むと次のピークが標高704mの展望台である。この展望台の意味は浅間山を見晴らす展望台と言うことで、三角錐の浅間山が一望の展望地である。
しばらく浅間山の雄姿を眺めて次の進路を決める。というのは、展望台コースは地図を見る限り、急な下り坂の連続と思われる。一方谷コースでは美しい滝を眺めるめることができそうだ。そこで、下山は谷コースを摂ることにした。元の分岐まで引き返し、坂を下って谷コースに入る。すぐに炭焼き窯跡が現れるので見学する。もう少し下るとやはり炭焼き窯跡があり、頭上には、尖峰の浅間山が美しい姿を見せている。
更に大規模な炭焼き窯跡を眺め、植林帯の下、岩の敷き詰められた道を下る。足場が不安定なので足下を慎重に選ぶ必要がある。やがてロープを補助に岩場を下り、背後を振り返れば美しい滝を見ることができた。二段、三段と続く美しい滝を鑑賞、この滝こそが谷コースの醍醐味である。
この先で岩場につけられたロープを補助に坂を下り、沢沿いを辿る。倒木が増え、左右に岩壁が見えてくれば谷コースの入口に到着。登山時に別れた尾根コースと合流した。それにしても背後には苔むした岩壁が広がり、とても豪快で記憶に残る風景が広がっている。しばらく岩壁を眺めて登山口へ引き返した。
登山口を出発、明日の大平山と安見ヶ城山登山へ向けて朝倉市へ向かう。温泉は朝倉の卑弥呼の湯で、今まで何度も入っているお気に入りのアルカリ温泉である。夕食は甘木のラーメンまんとくさんで濃厚なとんこつラーメンを頂いた。九州での食事は、やはり豚骨ラーメンが一番のご馳走である。 浅間山山頂 山頂から眺める風景 浅間山 岳滅鬼山山頂 英彦山と岳滅鬼山最高点 浅間山展望所 炭焼き窯跡 滝 前の山 仏頂山・宝満山・頭巾山・三郡山 を見る 次の山 大平山・安見ヶ城山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 福岡県添田町 岳滅鬼山 登山口付近のMAP |