恵那山(えなさん)長野県阿智町・岐阜県中津川市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トップに戻る 2014年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順 2014年9月23日 登山者駐車場 →0:30→ 広河原登山口 →1:00→ 新標識5/10 →1:25→ 三角点峰 →0:08→ 避難小屋 →0:07→ 恵那山最高所(神明社) →0:12→ 三角点峰 →1:00→ 新標識6/10 →0:40→ 広河原登山口 →0:28→ 登山者駐車場 全歩行時間 5時間30分 今回向かうのは、木曽山脈(中央アルプス)の最南端に位置している恵那山で、長野県阿智村と岐阜県中津川市の境界にそびえる名山である。岐阜県の中津川駅前でレンタカーに乗り込み、中津川インターから中央自動車道に入り、園原インターで高速道路を下りる。この途中の神坂PAから眺める恵那山は、とてもさわやかだった。
神坂PAの先から恵那山トンネルを潜る。このトンネルは建設当時日本最長だったが、現在では7番目の長さ(8649m)である。長いトンルネルを潜り、園原インターで高速道路を下りる。料金所を過ぎた先で丁字路に出会うので、この分岐を月川温泉方面へ向かって左折する。
進行方向右に「古代東山道 信濃坂」の石塔を過ごし、そのまま道なりに10分程度進むと、左右の分岐が現れるが、この分岐は右道を採る。注意書きには林道大谷霧ヶ原線は崩落の恐れがあること、恵那山登山をする場合、この先の通行止めの箇所に設置された臨時駐車場を利用するよう案内されている。
分岐を出発し、5分以内に登山者専用駐車場へ到着、すでに10台程度の車が駐車していた。登山準備をする間にも次から次へと車が到着、恵那山は人気の山であることがわかる。さて、駐車場を出発、「恵那山登山道入口」の案内を過ごし舗装された林道を進む。
しばらく歩いていると、右に最初の堰堤を過ごす。更に進むと右に崩落地を過ごし、左には大規模な堰堤が現れる。右にもう一つ堰堤を過ごすとトンネルが現れ、トンネルを潜って本谷川を見下ろすと、白い石灰岩のような大岩が目立つ。
やがて林道の左側に登山道入口が現れ、ここには安全之碑が建立されていた。安全之碑の手前を左折、河原に向かって下る。岩の目立つ道を下っていると、手製の案内が掲示されており、「広河原登山口から恵那山まで0/10」と書かれている。この先この案内が山頂まで導いてくれる。
本谷川に架かる木橋を渡るが、手前には「出水時徒渉禁止」と注意されていた。本日の本谷川は穏やかで、のんびり木橋を対岸へ向かって渡る。河原から左方向へ続く登山道に入る。足下に小石や岩の目立つ道だが、坂の傾斜はたいしたことなく、快適に歩を進める。
山腹につけられた道を辿り、ジグザグを描きながら少しずつ高度を上げる。登山道途中には山肌の崩落した箇所があり、上から下へ一気に崩れたことがよくわかる。やがて新しい標識の立つ場所へ着き、案内を眺めると「恵那山まで2.8km、広河原登山口まで0.3km 1/10」と書かれている。従って新しい標識によれば、広河原登山口から山頂まで約3.1kmの距離であることがわかる。なお、この位置まで本谷川の河原から16分を要している。
この先新標識と手製標識の案内を励みに恵山を目指す。左右を笹に覆われた道がしばらく続き、当然展望を望むことはできない。時折岩の目立つ箇所を過ごせば、河原から20分で手製標識の1/10を過ごす。木漏れ日を浴びながらまっすぐ続く登山道を辿るが、当初予想したような急登は少なく、以外と順調に高度を上げる。
間もなく新標識の2/10が現れ、山頂まで2.5kmとなった。前の標識からは約20分を要している。この先の岩の目立つ場所には手製標識2/10が木に掲示されているが、この文字を判読することはできなかった。
この付近で少し坂の傾斜が増すものの、大した負荷を感じることなく進んでいる。すぐに緩やかな傾斜に変わり、それこそ快適な登山道という感じで進んでいると、新標識の3/10を過ごす。山頂までは2.2kmで、この案内は300m毎に設置されているようだ。
木の根の張り出す道を進めば手製標識の3/10を通過、新標識と手製標識はほとんど等間隔に置かれている印象を受ける。左右に笹原、その周囲に植林帯を眺めながら高度を上げている。少しずつ左右に茂る笹の間隔が狭くなり、坂の傾斜が増してくる。笹を左右に分けながら歩いていると、間もなく手製標識4/10を過ごし、少し先では新標識5/10を過ごす。
この地点は山頂まで1.6km、広河原登山口からは1.5kmでほとんど中間点付近まで上がってきている。少し進むと頭上に青空が広がり、周囲を覆っていた樹林から解放された。背の高い笹原を抜けた先には恵那山へ続く稜線が見えており、明るい山容に思わず頬が緩む。
新標識 6/10を通過、山頂まで1.3km地点を通過する。すぐに手製標識5/10を過ごし、新緑の笹原へ向かって高度を上げる。間もなく新標識7/10の地点へ着くが、この標識は現在設置中らしく、この標識の下に残り3個(8〜10)の案内が無雑作に置かれていた。
さて、笹原へ向かって少しずつ高度を上げる。進行方向には青空が広がり、笹の緑と青い空が美しいコントラストを見せている。手製標識6/10を通過、この先で再び笹原が現れ、緩やかな傾斜の坂を登る。少し登って背後を振り返れば、中央アルプスの木曽駒ヶ岳や空木岳が一望の展望地。地図を眺めながら一つ一つの山を確認する。この位置からは南アルプスも見えるはずなのだが、この時点では雲に隠れていた。
少し進み手製標識の7/10を通過、この先から岩の目立つ急登を踏ん張り、再び笹原に出ると、北に展望が開けている。地図を眺めて確認すると左から右へ向かって御嶽山、乗鞍岳、穂高連峰と続く山並みを眺めることができた。この中では御嶽山が未踏なので、次回はこの山へ向かうことにする。
南アルプスはといえば、こちらの方面は少し雲がかかり、すっきりした展望とは行かないが、それでも北岳、間ノ岳、農鳥岳、塩見岳、赤石岳、聖岳は確認することができた。残念ながら富士山は雲の中だったが、しっかり山名を確認の後、更に進むと手製標識8/10を過ごす。もう山頂まではわずかの距離である。
木の根の張り出す緩やかな傾斜の道を進み、立ち枯れた白骨林を過ごすと手製標識9/10を過ごす。この先で岩の続く緩やかな坂を辿っていると、周囲にわずかながら紅葉の始まりを見つける。高度が上がるにつれ、少しずつ紅葉が広がり、標高が高くなったことを実感する。
山頂手前の紅葉 青空の下に広がる美しい紅葉を鑑賞し、わずかに進むと一等三角点の置かれた、平坦な恵那山の山頂へ到着した。山頂には山頂標識と木製の展望台が建っている。試しに展望台の上に立ち、周囲を眺めてみたが、残念ながら木々の背が高く、展望を得ることはできない。 恵那山山頂
山頂で小休止の後、北西方向へ向かって道なりに進む。少し進むと恵那神社本社が祀られ、この先には葛城社一言主大神が祭られていた。更に進むと平坦な笹原が現れ、この周辺では紅葉が始まっていた。
登山道を更に進み富士社へ参拝、少し坂を下るとバイオトイレの前に出る。この先は緩やかな傾斜の坂となっており、避難小屋が建っていた。避難小屋の中を確認しようとしたが、鍵が掛かっており、中に入ることはできなかった。
避難小屋の横を抜け、更に北西方向へ向かって坂を登ると、右へ展望岩へ続く分岐を見つけるが、こちらは後ほど向かうことにして、まず恵那山最高点を目指す。間もなく右に熊野社を過ごし、少しずつ高度を上げると山頂まで0.5kmの案内を過ごす。この先でわずかに高度を上げると左に神明社が祀られていた。
神明社の先は下りとなっており、感覚的にはこの神明社が最高点と思われる。そこで、神明社へ参拝の後、周囲に広がる展望を確認、北には御嶽山が少しずつ霧に巻かれていた。それまで晴れていたのが嘘のように恵那山山頂を雲が覆い始めた。山の天気は急変すると言うことを、目のあたりにしている。
神明社を出発、避難小屋上の展望地まで引き返したが、もう周囲は雲に覆われている。時刻は11時前だが、展望を眺めながら早めの昼食を摂る。昼食後は来た道を引き返し、三角点峰を経由して登山口を目指す。
下山は足下に気をつけながら下り、それこそあっという間に登山口へ着いた。登ってみれば、恵那山は北アルプス、中央アルプス、南アルプスを見晴らす素晴らしい展望の山だった。荷物を整理していると、レンタカーの返却時刻には少し時間があったので馬籠の宿を見学した。 馬籠宿入口 馬籠宿の坂を登る 馬籠宿では大勢の観光客が歴史ある石畳みを散策しており、旅籠風の建物が多く残っている観光地だった。晴れていれば、本日登った恵那山も見えるはずだが、午後から山頂部は雲に覆われてしまった。坂の途中で販売していた山栗がとてもおいしかったのでお土産に購入。
馬籠宿の石柱と高札跡 また、坂の途中で島崎藤村の記念館を見学、藤村の小説「夜明け前」に書かれている紅い「ずいき」の漬物もお土産に購入した。その後、中津川駅から特急ワイドビューしなのに乗り込み、名古屋駅での待ち合わせの間にかき揚げきしめんを食べて、山口県まで帰った。 展望の笹原 中央アルプス 御嶽山・乗鞍岳・穂高岳 御嶽山 南アルプス 紅葉 山頂 展望岩 展望岩から眺める風景 紅葉 馬籠宿 前の山 善光寺・川中島観光 を見る 次の山 叶岳・高地山・高祖山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 長野県阿智市 恵那山 登山口付近のMAP |