導州ヶ岳(どうしゅうがたけ) 山口県美祢市

2007年12月 9日

2013年1月20日 導州ヶ岳・江船山縦走記を読む

導州ヶ岳

登山口 →0:15→ 地積図国三角点の展望地 →0:15→ 導州ヶ岳山頂

 →0:10→ 地積図国三角点の展望地 →0:10→ 登山口

全歩行時間 0時間50分

 鳥の子山の登山口を出発、仮設の叔母ヶ河内橋を渡り県道33号を左折、四郎ヶ原駅手前の江ノ河原バス停の先を豊田方面に右折し、県道233号に入る。県道はすぐに235号となり、この先の小杉橋を左折し峠を目指す。集落を抜けてそのまま進んで行くと小杉2号橋を渡り、更に舗装された坂道を進んで行くと障子ヶ峠に到着、左手に拡幅した場所があるので車を置き、山歩きを開始する。

四郎ヶ原駅手前の江ノ河原バス停先を豊田方面に右折 小杉橋を左折し峠を目指す

 小杉から登山口に向かう場合、登山口の目印となる導州ヶ嶽の石碑が見えないこともあるので、峠へ近づいたらゆっくりと周囲を観察し、通り過ぎてしまわぬように注意が必要だ。(私はこの障子ヶ峠を通り過ぎ、反対側から引き返してようやく登山口を確認する事が出来た)

右手に「権現官行造林地」の標識が立つ 障子ヶ峠

 目印としては、右手に「権現官行造林地」の標識が立ち、峠には左手に林道が続いており、更に峠を過ぎて右手には「水源かん養保安林」の標識が立っている。

峠を過ぎて右手に「水源かん養保安林」の標識が立つ 導州ヶ岳登山口

 登山口さえ分かればもう安心、木の階段を登り 左手に「導州ヶ嶽」の立派な石碑を過ごすと、「毎年恒例の新春歩け歩け大会、元旦AM6:00保々センター出発、あなたも是非ご参加下さい」と書いてある標識を見る。来年用かと観察すると2006年のものだった。

登山口の石碑 歩け歩け大会の案内

 この先は急な斜面を一登り、少し平坦な道を進むとその先で登山道は右へと直角に向き、急な斜面を進んで行く。足下には地積調査の杭が打ってあり、とても歩きやすく整備されている。周囲を見回すと、ヤブ道での厄介者であるサンキライがこの時期は真っ赤な実をつけておりとても美しい。

足下には地積調査の杭 赤いサンキライ

 足下に石杭を過ごす辺りから周囲が少し開けてくる。左右にシダの目立つ急な坂を少し踏ん張ると地積図根三角点の立つ明るい展望地に到着した。登山開始からはゆっくり歩きの15分の行程である。

左右のシダの茂る道 地積図根三角点の立つ展望地

 この展望地からは東方面が開けており、美祢の市街やその右手に桜山、更にその右手に先程登った鳥の子山がとても近く見えており、少し登っただけで素晴らしい展望が広がっている。足下には地籍調査の杭が続いており、このまま東方面に下りることも出来そうだ。

そのまま東方面に道が続いているようだ 導州ヶ岳山頂方面

地積図根三角点の展望地より東方面の展望

 明るい地積図根三角点の展望地を出発すると、その先では樹林が伐採整備されており、とても明るい道が続いている。一旦坂を下りた後登り返すことになるが、ちゃんとロープが渡してあるので大丈夫、ロープの助けを借りながらゆっくりと高度を上げて行く。背後を振り返ると北方面が開けており、眺めていると遠くに美しい山容が見えている。位置関係から推測するとこれは間違い無く一位ヶ岳だ、一位ヶ岳がこんなに美しい山容だった事を今更ながら思い知ることになった。

整備された道が続く ロープの渡された道

 この先登山道は少し平坦な道になり、大きな岩が並んだ場所を通り過ぎる。この岩を振り返るとなんと石碑のような美しい並び方をしていた。最近はこのような自然の織りなす芸術に感激することが多すぎる。

大きな岩を通り過ぎる 足下には石杭

 足下に石杭を過ごすと周囲には特徴ある大岩が増えてきた。大岩の場所を過ごすとその先に待っているのは急斜面、大きなロープが渡してあるのでロープを伝ってゆっくり登ってゆくと、ロープの先には松の木が立ち、その上には真っ青な空が待っていた。

大きな岩が多い 青い空が待っていた

導州ヶ岳山頂

 平坦な導州ヶ岳山頂の中央には2000年の元旦に建てられた「導州ヶ岳」の石碑が立ち、その横には赤白のポールと地積図根三角点の杭も立っている。また、山頂には座るのに丁度良い岩が有り、岩の上に腰掛けて周囲の展望をゆっくりと楽しむ。360゜の大展望、よく耳にする言葉であるが、標高わずか387mのこの山からの展望こそ正しく360゜の展望だ。

西方面右手には華山

 西を眺めると遠くには四王司山・その右横には勝山、更に吉見竜王山から鬼ヶ城山と続いている。正面には美しい華山が聳え、その右手には狗留孫山、少し北側の山には風力発電の風車が3基見えている。

北方面の展望 遠くに一位ヶ岳

 さらに右手には美しい山容の一位ヶ岳が聳えており、北方向には堂ヶ岳・雁飛山と続き、その右奥には桂木山が美しい。

一位ヶ岳 美祢市街

 西方向には美祢の市街が広がっており、その奥には西方便山のアンテナが見えている。更に右には同じくアンテナ山の桜山が近く、その右には先ほど登った鳥の子山の平坦な山頂広場がはっきりと見える。

宇部の工場群 関門海峡と関門大橋

 南西方面には宇部の霜降岳、その奥には宇部の工場群の煙が棚引いている。双眼鏡を取り出し、更に瀬戸内海を西方向に眺めて行くと関門海峡に架かる関門橋までを確認する事が出来た。

宇部霜降岳

 地図を取り出し一つ一つの山名を確認する作業がこれほど楽しいとは。1時間程度周囲の山々を観察し、日差しも西に傾き始めたので導州ヶ岳の山頂を出発する事にした。展望の大岩の上から最後に美祢の市街地を眺めた後、急な岩の道を下りて行く。

展望岩 急な坂を下る

 山頂からは太いロープが渡されているのでとても安心、周囲の岩の大きさに改めて感心しながら急な坂を下りて行く。山頂からは10分で地積図根三角点の展望地に到着、更に10分で無事登山口に下り立った。

 導州ヶ岳は、わずか30分で素晴らしい展望の得られる名山であることを実感した山歩きであった。この感動を少しでも多くの人に伝える事が出来ればそれが私の幸せである。

山頂

華山

一位ヶ岳

江船山

美祢市街

左は桜山 右は鳥の子山

石碑のような岩

 前の山 鳥の子山(雨乞山・後山) を見る

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県美祢市 導州ヶ岳 登山口付近のMAP

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