大将陣(だいしょうじん) 山口県岩国市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
林道舗装路終点 →0:15→ 林道終点登山口 →0:25→ 沢 →0:30→ 山頂 →0:20→ 沢 →0:20→ 林道終点登山口 →0:15→ 林道舗装路終点 全歩行時間 2時 5分 島根県の安蔵寺山の周回を目指していたが、柳井は朝から大雨警報、これでは中国山地も雨だろうと、昨日車に積み込んでいた周回用のバイクを下ろして島根県へ向かう。六日市インター付近に着く頃には空が明るくなり、青空まで覗きそうな雰囲気になってきた。しかしながら、いつもの安蔵寺トンネルに着くと、やはり小雨が降っており、雨の苦手な私は登山を諦めて六日市まで戻る。ところが六日市インターに着いたところで真夏の日射しが照りつけていた。
こんな良い天気の日にすごすごと帰るのは勿体ないので、岩国市の大将陣に登ろうと県境を越え錦町まで戻る。国道187号から国道434号に入り宇佐川沿いに北上。左手に自動販売機のある分岐を左折し、登山口の大小丸へ向かう。急な坂を折り返しながら進めば標高300mの小々丸を過ごし、更に坂を進めば標高440mの大小丸に着く。
この変則四差路は中央の道を採る。この道の横には大将陣登山口まで3kmと書いてある。左右に草の勢いの強い場所を通り抜け、舗装が切れる手前に車を置き登山を開始。未舗装の林道を歩いていると足下になにやら見えてきた。へびだ。幸いにしてマムシではなかったがびっくり。
擬宝珠とオカトラノオ 草の茂る林道を進んでいると擬宝珠にオカトラノオの花を眺め、ゆっくり歩きで15分、林道終点の登山口に到着した。登山口に置かれた案内には、山頂まで1時間と書いてある。登山口を出発し植林帯に入り、真っ直ぐに坂を登って行く。左に沢の音を聞きながら登っているとすぐに「公社造林延ヶ谷事業地」の標識を過ごす。 林道終点登山口
この標識の先を少し進めば植林帯の下をジグザグに折り返しながら高度を稼ぎ、右に大岩が見えてくればこの岩を巻くように大きく右上へ向かう。このあたり地図無しで歩いているのだが、要所に赤テープが巻いてあるので道を外すことはない。植林帯の下には笹原が続き、踏み跡を確かめながら進むのがとても懐かしい作業に思える。
途中に擬宝珠とオカトラノオの花を眺めながらのゆっくり歩き。緑のシャワーがとても気持ちよく感じる。足下が滑り易く狭いので少し慎重に歩いているが、これ以外は特に問題なく、テープの案内に従い進んでいると、少しずつ高度を下げていることが分かる。
間もなく笹の原が切れて密集した植林帯に入れば高度を下げて行き、鞍部に着けば沢を渡る。ここであじさいの花を眺め、植林帯の下に付けられた坂道を登る。周囲は曇り空の下、とても暗く感じる。
テープの案内は更に続き、支尾根に着けば尾根沿いに左方向へ導かれる。右方向には木の間越しに大将陣の山頂が見えている。暗い植林帯を尾根に従って進めば坂の傾斜がきつくなる。この先で倒木の場所があり、少し右に迂回しながら進めば再び良く踏まれた道に着き、笹の勢いが少しずつ増してきた。
最近こんな美しい笹原を眺めていないので、笹道を楽しみながら進んでいると、突然雨が降り始めた。笹についた水滴がズボンを濡らすので歩き難い。もう雨は振らないだろうとカッパを車に置いてきたことが悔やまれる。 美しい笹原を進む 快適に笹をかき分けながら高度を上げて行けば、間もなく懐かしい大将陣の山頂に到着、やはり山頂からは展望が無い。今回は山頂先にある櫓ヶ嶽を目指して山頂を通過、雨が心配だがもう少し進むことにした。
山頂先からは高度を下げて行き、倒木の場所を迂回しながら進むのだが、これがなかなか難渋する道のりだ。ただし、テープは続いているのでこのテープに従い進めば大丈夫と、無謀にも地図無しで進む。ところが遠くの方で雷鳴が轟き、それまでのお気楽気分が一転。先週の雷の記憶が蘇り、展望は諦めて急いで山頂方面へ引き返す。 早い早い、自分でも早く戻っていることが分かるくらい焦って山頂に到着。雨は土砂降り状態。ここでザックカバーを掛けてカメラなどをリュックに仕舞い、急いで下山開始。当然周囲を楽しむ余裕もなく、ただ笹原はやはり美しい。笹原を過ごし植林帯に戻ったところで雨が小降りになってきた。なんかこんな裏目のことが最近多い。
周囲が明るくなってきたので少し安心。雷も遠くに過ぎたままのようだ。植林帯の端を目印のテープに従って下りていたら1ヶ所迷いそうな場所があるも、慎重にテープを探して下山方向を確認。これは自然林と植林帯の間を下りて行けば大丈夫と言うことを確認した。 そのまま下りていると植林帯から沢に向かって右方向に下り、沢を渡れば左方向へ向かって薄暗い植林帯を抜け、山腹の笹原に付けられた緩やかな坂道を戻って行く。間もなくピークを過ぎれば植林帯の下で左方向へと導かれ、左には登山時に見た大岩を過ごす。
これから先はジクザグな坂道を下りて行き、公社造林の標識を過ごし、更に下れば林道終点に到着。そのまま快適な林道を下りて行けば間もなく駐車地に到着、雨が降って懸崖は確認出来なかったものの真夏のトレーニングには充分の登山だった。
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大将陣 102回目 122座目 山口県の100山では66番目 登山口 大小丸舗装道終点 ガイド本 中島篤巳著 山口県百名山(発行所 葦書房) 登山開始 10:38 山頂到着 11:43 下山開始 12:08 下山終了 13:06 登山時間 1:05 山頂滞在時間 0:25 下山時間 0:58 所要時間数 2:28 船を出すには時間が悪いので山に行くことにした。以前から気になっていた錦町の大将陣に行くことにして出発した。この山の登山口を探すため、以前大小丸まで行ったことがあるが、途中から道が狭くなっていたので引き返した。錦町の道の駅でフランクフルトを買い、フランクフルトを頬張りながら登山口に向かう。
国道187号から分かれ、国道434号を寂地峡方面に向かい、途中左側にある三家本商店が大小丸への分岐点となっている。急な坂をゆっくりと高度を稼ぎながら進むと小小丸集落に着く、ここにはまだ人が住んでおり参議院選挙のポスターまで貼ってあった。この変形四差路を左に取り、先に進むとすぐに大小丸への道標があった。ここより広瀬方面が開けておりしばしの展望を楽しんだ。
この分岐を右に取り急な坂を上ると大小丸集落となる。患者輸送用のバス停があり、廃屋がいくつかあり寂しい風景となっている。大小丸集落から3キロ先が大将陣登山口との標識があり、そのまま車で先を行く。しばらく行くとNTT深川通信所がありここまでは比較的道が良かった。少し先に展望の開けたところがあり、羅漢山方面が見えた。
先に進むに連れ、草が茂って道が狭くなってくるがかまわず行くと落石があり、尖った石が転がっていた。タイヤがパンクしないように石を手作業で撤去し、ゆっくりと進むとその先が舗装道終点となっており、ここより登山を開始することにした。
未舗装林道に入りすぐにきれいなわさび田を見つけた。きれいに整備されておりわさびがいっぱい栽培されていた。その先を行くと出発から15分で大将陣まで1時間標識の所まできた。ここまでは快適な登山であったが檜林に入ると一転して急坂が始まり、どうしたわけか少し歩いては立ち止まりだんだん足が前に進まなくなってしまった。
大将陣山へ1時間の道標
道は明確で迷うことはない 檜林をジグザクに歩く山道となりだんだん歩みも遅くなる。先日の水分補給の反省から本日は3リッターの水を用意したので遠慮なく水分補給をした。坂道が急なのか同じような風景が続くのか、一向に高度を稼いだ感じがしない。そのうちに下り道が始まった。下りの先には沢がありきれいな花も咲いていた。
今日はいっぱいきれいな花を見ている。当然写真にも多くの花を納めることとなった。沢を越えると頂上まで残り200mとなっていた。檜林の急坂となり今度はジグザグ道ではなく真っ直ぐの急坂が続いている。熊がいるかも知れないのでラジオをつけて大きな音を鳴らせながら登るが相変わらずの足の歩みでなかなか前に進まない。
檜に寄りかかって休んでいると後ろでカサカサ音がする。熊か!と身構えると単独行の登山者が軽快に上ってきた。軽やかな足取りで進んで行くのでついて行こうと後を追いかけたがやはり足が前に進まずゆっくりと後を追うことにした。山頂までは残り100mとなっていたので焦らず進むことにした。
笹がだんだん増えてきて最初は膝までだった熊笹の背丈がだんだん高くなり最後には背丈より高い熊笹の藪をかき分けながら進むと山頂に着いた。山頂では先ほどの登山者が待っていて、ここは展望がないので降りると言いながら降りていった。確かに展望が無く、狭い山頂でがっかりした。背丈以上の笹藪だけには感激したがほかに見るべきものはなかった。
しばらく体を休めて下山を開始した。笹藪で笹をかき分けながら小五郎山・三ツケ峰・盛田ヶ岳の笹藪のことを思い出した。下山は坂が急なので慎重に降りていった。沢を越え、また坂を上り返しまた降りるという行程で、いかに坂が急であったかを確認しながら降りることになった。
頂上まで1時間標識まで戻るとほっとした。どんどん歩いているとわさび田に着き、わさびをじっくりと見ていると道の下にたくさんのわさびを栽培していることがわかった。しばらくわさび田を観察して車まで戻った。 ↑ 下山途中の展望 ↓
昨日ゴルフでたっぷりと歩いていたので今日の足取りが遅かったのに気がついた。車でゆっくり降りながら周囲の景色を楽しみ、大小丸まで戻って廃屋を観察した。標高450mのところに集落があるのにも感心した。 ↑ 大小丸地区の風景 ↓ 麓の部落の標高は70mなので麓から歩いて上ると大変な距離である。昔は車なんてなかっただろうから大変不便な生活だったんだろう。下の部落の小小丸まででも標高差100m、いずれこの大小丸には誰も居なくなるのだろう等と思いながら降りていった。麓まで降りて大小丸・小小丸の部落を見た。遠く高いところにへばりついたような家が数件、過疎はどんどん進行している。 なお、私は知識不足から山頂を確認した後、そのまま下山をしてしまいましたが、山頂から10分位東の方に進めば「櫓岳」という山の斜面に岩がせり出ている大展望台があるそうです。私のような失敗をせず、大展望を楽しんでください。
以下は大将陣で見た花 広瀬方面の展望 大小丸集落 わさび田 わさび
笹藪
山頂
麓から見上げる大将陣山
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