粟島・明神山(あわしま・みょうじんやま)鳥取県米子市

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2015年10月24日

石鳥居→0:05→粟嶋神社→0:10→八百姫宮→0:05→石鳥居

全歩行時間 0時間20分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

粟島・明神山
 大国主命が真っ赤に焼いた大岩を落とされ、絶命したと言われる神話の舞台の「手間の山本」にそびえる手間要害山へ登り、この岩の封印された赤猪岩神社を出発。この時点で、山と渓谷社の分県シリーズ「鳥取県の山」の残りは2山になっている。

 次に向かうのは弓ヶ浜の付け根にそびえる粟島(明神山)で、登山口は麓の粟嶋神社である。神社へ向かう起点をJR米子駅とすれば、境港へ向かって県道28号を北西方向へ進み、「加茂町2丁目交差点」を通過すると、県道47号に入る。左に鳥取大学病院を過ごして道なりに進み、米子駅から4.7km進んだところで、左に粟嶋神社への分岐が現れる。

目印は粟嶋神社の案内 石鳥居の先に粟島(クリックで拡大)

 手前に掲示された案内に従い、県道を左折すると石鳥居の先に明神山が見えてくる。参道横の駐車場へ車を置いて登山を開始、登山と言っても粟嶋神社への参拝みたいなものであり、目の前に広がるこんもりした森の中に粟嶋神社が祀られている。

社務所先から急な階段を登る

 石畳みを踏みしめながら社務所前へ到着、急な石段へ向かう。標高差36m近くを一気に登るのは、なかなか厳しいものがあり、ゆっくり高度を上げる。階段途中で石段に残る落ち葉を掃除されている方にご挨拶をし、更に登って山門を潜れば、広く平坦な境内へ着く。

山門 展望

 ここで木の間越しながら、北方向に展望を眺める事ができた。左右に灯籠と、狛犬を過ごせば、少彦名命の祀られた立派な粟嶋神社の前に立つ。神社へ参拝し、神社の右側から奥へ向かうと西へ向かって出雲大社の遙拝所が置かれていた。これは大国主命と少彦名命の関係によるものだろう。

粟嶋神社(クリックで拡大) 西へ向かう

出雲大社遙拝所(クリックで拡大) 粟嶋神社

 遙拝所から左方向へ移動すると中海を見晴らす展望台へ着く。眼下に米子水鳥公園、対岸には安来市の海岸線が続いている。夕暮れ前の展望を眺めた後、手製の「八百比丘尼」の案内に従い坂を下り、平地に着いた。

中海(クリックで拡大) 神社から急な坂を下る

静の岩屋の八百姫宮(クリックで拡大) 粟島を西から眺める(クリックで拡大)

 この先には朱の鳥居が建っており、これが静の岩屋の八百姫宮である。案内の標柱には、『万葉集巻三の「志津の石屋」はこの地である。大汝(おほなむち) 少彦名(すくなびこな)のいましけむ 志津の石屋は 幾代経ぬらむ』(大国主命と少彦名命が住んでいた志都の岩屋は、幾代を経たことだろう)と書かれていた。

大岩神祠(クリックで拡大)

 静の岩屋を過ごし、社務所へ向かっていると、左に朱の鳥居の建つ「お岩さん」が祀られていた。この場所は粟嶋神社の御祭神の少彦名命が粟島に到着し、最初に上陸された場所で、きわめて霊験あらたかな聖地の大岩神祠である。

 大岩を見学し、社務所へ到着すれば、一周回りの粟島登山は終了である。この粟島・明神山は少彦名命、八百比丘尼、後醍醐天皇、尼子経久など故事の多い地である。

粟島

粟嶋神社

出雲大社遙拝所

中海

八百姫宮

大岩神祠

万葉集石碑

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 鳥取県米子市 粟島・明神山  登山口付近のMAP

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