芦津渓(あしづけい)鳥取県智頭町 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トップに戻る 2015年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順 2015年9月22日 駐車場 →0:05→ 芦津渓入口 →0:15→ 三滝展望所 →0:20→ 三滝ダム →0:15→ 三滝展望所 →0:15→ 駐車場 全歩行時間 1時間10分 鳥取県の山歩きを続けている。若杉峠への周回登山の後、次は紅葉の名所、鳥取県智頭町の芦津渓へ向かう。季節はまだ初秋(9月22日)なので森林浴を楽しむことにする。 芦津渓へは若杉峠の芦津吉川越登山口から沖野山林道をそのまま智頭町方面へ向かう。林道の途中に置かれた案内には、三滝ダムまで13km、国道373号へは26kmと案内されていた。何も心配の無い林道を走って東山などを眺め、やがて沖の山トンネルを越えると、右側が芦津渓登山口である。付近に駐車場を探していると、登山道入口から500m程度下った所へ芦津渓谷駐車場が整備されていた。
この地点へ来るには鳥取市内から鳥取自動車道(2015年9月現在無料区間)を南下して智頭町内に入り、智頭インターで自動車道を下りる。次に国道53号に入り、さらに南下し、智頭東交差点から国道373号に入る。
登山口へ向かう起点をこの先にある智頭中学校とすれば、智頭中学校の前を走る国道373号智頭街道を東へ進み、郷原交差点を左折し県道6号に入る。そのまま道なりに県道を進めば、県道右側に芦津簡易郵便局が見えてくる。この分岐を右折し、しばらく進めば、左側に芦津渓谷駐車場が見えてくる。
駐車場を出発、舗装車道を500m程度進むと正面に沖の山トンネルがあり、この左側が芦津渓への入口となる。中国自然歩道の芦津〜三滝奥案内図が掲示されており、これから向かう三滝ダム方面の配置を頭に入れておく。
この芦津渓谷は、千代川の支流である北股川に発達した渓谷の中で、芦津から三滝ダムまでの渓谷のことを言う。花崗岩地帯にV字谷型に深く刻み込まれた渓谷は、両岸に垂直に切り立った崖が連なり、川床には崩れ落ち、堆積した巨岩が見られる。巨岩のあいだを縫って続く清流は、瀬淵や滝を形成し、中でも名勝「三滝」の眺めは素晴らしい。
さて、遊歩道に入れる。この歩道はかつて森林鉄道が走っていた場所を利用しており、断崖途中には、頑丈な線路跡が随所に見られるそうだ。少し進むと右に白っぽい岩が露出しており、この岩塊は鉄道軌道を建設の際、その一部が削られたものかも知れない。露岩の地点を過ごせば、進路は右方向へカーブし、左下に断崖を眺めながら進む。
左に烏帽子岩を過ごし、鉄製の橋を渡る。この先にはベンチの置かれた休憩所があり、小休止を採ったり、周囲に広がる樹林や青葉を楽しむことができる。対岸には中国地方の三大ブナ林と言われる大山、氷ノ山、冠山に次ぐ規模の原生林が広がり、紅葉シーズンには大いに賑わう場所だろう。
渓谷沿いに設置された転落防止用の手すりに従って三滝ダム方面への散策を続けていると、小豆転がしの案内が立っている。小豆転がしとは、渓流に向け、垂直に落ちる狭い割れ目のことで、昔、この谷の下に一升枡を置き、谷の上から一升の小豆を落としたところ、水に流されながら、何10メートルもの高さを転がり落ちた小豆は、置いていた一升枡にこぼれることなく収まったという言い伝えがあり、この故事により命名されたそうだ。
苔むす岩などを見下ろしながら遊歩道を進むと、やがて三滝の見える場所へ着く。三滝は高さ約21m、幅約10m、滝壺の直径は約16m。滝は通常2筋で右を本滝(小滝)と言い、左を大滝と呼んでいる。大滝は水量が減ると2筋となり、合計3筋の滝ができることから三滝と言われている。
昔から龍神が宿るといわれ、雨ごいの神としても信仰されている。三滝の展望地を過ごすと、滝の上流部に着き、清流を間近で眺めることができる。広く平坦な場所には休憩舎も置かれているので、のんびり休憩を取るには最高の場所である。
間もなく左に「やまみち」の分岐が見えてくる。この分岐を左に採れば、遊歩道をショートカットできるが、足下は通常の登山道に近いので、一般的には遊歩道を歩いた方が快適である。いずれにしても同じ遊歩道に着き、更に進むと前方に三滝ダムの施設が見えてくる。
遊歩道自体は、ダムの反対側へ続いており、ダムの中央付近からダム湖を眺めることができる。やはりこの景色を眺めるには新緑の美しい時期か紅葉の時期がベストだろう。ダム湖周辺を散策した後、元来た道を引き返し、芦津渓谷駐車場まで引き返した。
三滝
木漏れ日
清流
ダム湖 前の山 若杉峠 を見る 次の山 牛臥山・海上山 を見る 登山口周辺の地図はこちら 鳥取県 葛城山 登山口付近のMAP |