日本ピラミッドの葦嶽山(あしたけやま)広島県庄原市

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2016年5月5日

登山口 →0:25→ 鳥居の休憩所 →0:10→ 葦嶽山 →0:05→ 巨石群 →0:25→ 登山口

全歩行時間 1時間 5分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 2016年のGW連休最終日は広島県庄原市の山、日本ピラミッドの葦嶽山へ向かう。登山コースは灰原コースで、庄原市内から国道432号を南下し、庄原市立峰田小学校前の分岐を左折、県道23号に入る。そのまま道なりに県道を進むと、本村PA付近の分岐に葦嶽山の案内が現れる。

庄原市立峰田小学校前 葦嶽山の案内で右折(クリックで案内)

 案内に従い分岐を右折、途中には野谷コースの案内もあるが、本日は次の予定もあるため、簡単に山頂へ向かう灰原コースを採る。峠近くまで進むと、灰原コースの案内があり、この案内に従い分岐を左折、この終点が登山口である。

左に野谷コース(クリックで案内) 峠の灰原コース(クリックで案内)
終点が登山口 登山開始

 登山口付近の邪魔にならない場所に車を置き、登山開始。最初は作業道歩きで、少し進むと左に「山頂上まで950m」の案内が置かれている。もう少し先まで作業道を歩けば、車止めの先に階段の道(山頂まで820m)が用意されている。本日はこの道を下山時に使用する。

分岐を左折(クリックで案内) 坂を登る
途中に眺める展望 鳥居の建つ休憩所

 左右に笹の茂る道を辿り、整備された登山道を進む。間もなく木の階段の崩落した場所を通過、周囲に松の美しい場所を過ごす。やがて別の登山コースと合流、更に歩きやすい道となる。山頂まで700mの案内を過ごし、階段などの整備された道を進むと、ベンチの置かれた休憩地へ着く。ここには大鳥居も建立されており、「奴国の大王」と書かれていた。

山頂まで270m 樹間越しの葦嶽山

 この地点で直進方向と左方向に進路は別れるが、ここでは左に置かれた大鳥居を潜って坂を下る。なお、直進方向へ下れば再び左右の分岐となり、右は下山道で左が葦嶽山まで270m地点である。この道を採れば、鳥居を潜ったところと合流する。さて、わずかに高度を上げれば、足下は階段状の道に変わり、まず鷹岩が出迎えてくれる。

鷹岩(クリックで拡大) 葦嶽山山頂(クリックで拡大)

 背後に遠くまで見晴らす展望を確認後、更に坂を登る。足下に岩が増えてくれば、最後の一登りで葦嶽山の山頂へ到着した。山頂からは北に吾妻山、比婆山連峰などの名峰が広がり、西には庄原の街並みが広がっている。足下は白い真砂で覆われ、決して広くはないが、大勢でも安心して座れる場所である。

展望(クリックで拡大) 平坦な山頂

休憩用の東屋 鞍部から登り返す

 さて、周囲に広がる展望を眺めた後、ハイライトの巨石群へ向かう。進路を北東へ採り、わずかに下ると野谷コースからの登山道と合わさり、分岐点には休憩用の東屋が置かれていた。

トルメン(クリックで拡大)

 東屋から登り返せば、最初に見えてくるのがトルメン(供物台)。案内によれば、机のような巨石が重ねてあり、この巨石構造は、世界各地の古代文明の遺跡と同じもので、この場所の様子が葦嶽山に供物を捧げたように見えることから供物台の名前がつけられた。

神武岩(クリックで拡大) 神武岩の上の穴(クリックで拡大)

 トルメンの先で道は左右に分岐し、右下へ向かうと神武岩(屏風岩)がそびえている。神代アヒル文字が刻まれていたというこの岩一帯は、大正初期に神武天皇の財宝が埋められているという噂が流れ、大勢の人が押しかけて石柱を倒し、宝を探し回ったため、今ではこの1本しか立っていないという。

倒壊した石柱(クリックで拡大)

 足下には折れた大きな石柱が無雑作に転がり、兵どもが夢の跡といった感じである。そのまま上に回り込むと、大きな鏡岩が現れる。神武岩の上の穴と真南を結ぶ線は45度の角度で、この岩に届く。かつては、穴に光る玉がはめ込まれ、光が鏡岩に反射していたとも伝えられ、一種の光通信装置だったのではないかと推論されている。

鏡岩(クリックで拡大)

 鏡岩の上には方位岩があり、岩の切れ目が東西南北を示すと言われているが、現実には30度のズレがあり、縦方向の切れ目が夏至線と一致するとから、方位は切れ目ではなく、石そのものが示していると推論する人もいるそうだ。

方位岩(クリックで拡大)

 方位岩の後ろには獅子岩がそびえている。この岩はライオン岩とも言われ、冬至の時の日没方向を向いている。専門家の調べでは、自然の摂理や亀裂とは考えられない線で刻まれているようであり、風化の具合から人の手が加わった可能性があるそうだ。

獅子岩(クリックで拡大)

 巨石群はすぐに終点となり、この先からは登山コース外となる。再度巨石群を見学後、葦嶽山まで引き返す。山頂で周囲を眺めていたら、単独行の登山者が登ってきた。下山は鳥居の下まで元来た道を引き返し、分岐を左に採り周回する。

帰路は分岐を左折 案内に従い下山
平坦な場所へ着く(クリックで案内) 登山口

 休憩所・駐車場方面の案内を確認し、木製階段を下れば、堰堤横へ着く。葦嶽山頂上まで820mの案内を過ごし、車止めを越えれば、登山時に分岐した地点を通過、更に進むと駐車地へ着いた。時刻はまだ10時前、もう一山登る事ができそうだ。

鷹岩

山頂

展望

トルメン

獅子岩

方位岩

鏡岩

神武岩

倒壊した石柱群

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 広島県庄原市 葦嶽山  登山口付近のMAP

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