厚狭 三条山(さんじょうさん)山口県山陽小野田市・宇部市

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2013年1月26日

堰堤前 →0:25→ 山頂 →0:30→ 登山口

全歩行時間 0時間55分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 

 山口県美祢市の白岩山の登山口へ午前8時半に着いたが、真冬の山間地は風も雪も強かった。金光康資さんの著書、「防長山野へのいざない」では、この白岩山は×印の山(踏み跡が無いか不鮮明、ヤブコギを強いられる箇所もあり、経験者の同伴が必要なヤブ山)。従って、こんな状況では落ち着いて登れそうにない。そこで山陽小野田市へ進路を変更、同様に「防長山野へのいざない」で×印の山の三条山へ向かう事にした。

加藤交差点から国道316号を北上 押ボタン式信号を右折

 JR厚狭駅前を起点とすれば、駅前を走る県道225号を西へ1km進み、加藤交差点を左折、国道316号を北上する。左に厚狭警察署、右にマックスバリューを過ごし、左にローソンが見えたら、この先に現れる押ボタン式信号の先を右折する。なお、この分岐までは、加藤交差点から約750mである。

住宅街の分岐を右折 正面にゴミステーションのあるT字路を右折

 分岐に入り、約300m進んだところで右(西)へ続く分岐へ入る。正面にゴミステーションのあるT字路を右折すると、Y字分岐に着く。この電柱の足下に三条山の案内を確認し、Y字分岐を左折する。なお、この電柱は「ミョウケン12」である。

電柱のある分岐を左折 Y字分岐の左が三条山登山口

 この先は未舗装道だが、よく踏まれているため、そのまま進入しても大丈夫。やがてY字の分岐へ着き、この分岐のわずかに左側が石段のある三条山登山口である。分岐の右へもう少し進むと、堰堤の手前に駐車地があるので車を置いて登山をすると良い。

杖の置かれた三条山登山口

 私は、こんなに簡単そうな登山口をなかなか見つけることができず、延べ4日も掛けてようやく見つけることができた。さすがに登山口を見つけた時には、へなへなと座り込んでしまうくらいにうれしかった。いずれ時間があれば、この登山口を採り、三条山へ登って見たいものである。私がこのHPを作ったのは、皆さんにこんな思いをして欲しくないからでもある。

 さて、今回は4回目にしてようやく見つけた参道コースを採る。なお、この付近に来るのは前記の通り、本日で5回目となる。最初の登山時(地積調査の切り開きコース)と同じく堰堤前の駐車地に車を置き、少し来た方向に引き返し、Y字分岐の中央付近に設置されたコンクリート製の階段を登る。

石段を登り参道に入る

 三条山登山口の案内を右に過ごし、自然林の中につけられた参道を進む。シダが左右に茂り始めるが歩く場所はしっかり確保されているので大丈夫。間もなく左右に倒れた石鳥居の置かれた場所を過ごす。この先展望はないものの、歩きやすい参道歩きが続く。

良く踏まれた尾根道を辿る 参道に置かれた石鳥居
石山方面の展望 地積調査コースとの合流点

 快適な尾根道歩きを続けていると、石山方面を見晴らす展望地に着く。この展望地を過ごすとようやく地積調査の切り開き道と合流する。この先も明確な参道を辿り、石段が見えてくれば左に作業小屋の置かれた広場へ到着。この先の石段を登れば左に役行者、中央に石鎚様、右に蔵王権現が石祠の中に祀られている。

自然石の石段の上は平坦な広場 休憩小屋

 石祠と役行者・石鎚様・不動明王

 友人の娘さんの大学合格の祈願などをし、広場に戻る。今度は石祠を左に過ごし、少しの坂を登れば三条山の山頂へ到着した。山頂に置かれた案内には「谷間の道」と書かれている。時刻は午後5時12分でまだ明るい。登山時間が25分なので下山時間を30分程度と見込み、谷間の道コースを採ることにした。

山頂へ続く道 三条山山頂

三条山山頂の風景

 最初から地積調査の切り開きと思われる道が続き、とても歩きやすい。途中で大きな岩を左に過ごすが、大して高度は下がらず、北方向へ向かっていることだけが分かる。なお、当日は地図もコンパスも忘れており、頭の中に地図を描きながら歩いている。

山頂に立つ「谷間の道」の案内 緩やかな傾斜の道を下る
大岩を左に過ごす 楠町の石杭

 やがて手製の案内が現れたので道を間違っていないことを確認し安堵する。この先で楠町の杭を過ごし、「登山口・不動寺原」の案内に従い進路を左(西)へ採る。これからしばらく谷を歩くことになるが、登山道はしっかり踏まれた跡があり、明確な道が続いているので道に迷うことは無さそうだ。但し、逆方向から来る場合、いくつか分岐があるため、このコースは下山時に採る方が良いと思われる。

進路を西へ採る(写真をクリックすると案内板) 快適に谷を下る

 一箇所右側の崩壊しかけている場所を過ごせば、もう大して心配なところはない。木製の橋を渡り、少しずつ道幅が広くなり、右に堰堤を過ごすと登山口へ帰り着く。登山口への到着時刻は午後5時42分、山頂からは丁度30分で下山を完了した。

崩壊地は慎重に通過 最後に堰堤を過ごす

 以下は、登山口を間違えて、地積調査の切り開きの道を通って三条山の山頂へ着いた私の記録である。なお、地積調査の切り開きは、いずれ元のヤブに戻ることが多いため、このコースは期間限定のコースになると思われるのでご注意を。

地積調査の切り開きコースを採った私の記録

堰堤前 →0:20→ 地積図根三角点 →0:17→ 山頂 →0:25→ 登山口

全歩行時間 1時間 2分

電柱のある分岐を左折 堰堤手前に駐車

 この先は未舗装道だが、よく踏まれているため、そのまま進入しても大丈夫。やがて堰堤前へ到着、堰堤の手前に広い場所があるので車を置いて、登山を開始する。

右に堰堤を見て自然林の中に入る 最初の分岐を右折

 右に堰堤を眺めて明確な道を進む。すぐに自然林の中に入り、最初に現れる左右の分岐は右道を採る。この先足下は湿地帯となるが、緩やかな坂なので大して疲労感も無しに進む。

湿地帯を通る シダが増えてくると右上へ分岐

 やがて、左右にシダが目立ち始めると、進路は急に右上へ向き、急な坂へ向かって直登する。急な坂へ立ち向かうので、手がかりの木をつかみ、足下が滑らないよう慎重に高度を上げれば、すぐに平坦な場所へ着く。

尾根へ向かって直登する 地積図根三角点の置かれた伐採地

 右に明るい場所が見えたので向かってみると、周辺は綺麗に伐採されており、最近地積調査が行われたらしく、地積図根三角点が置かれている。地積調査の切り開きは、南西方向へも向かっており、どこまで続いているのか確かめたい気持ちに駆られるが、そのまま山頂を目指す。

 なお、このあたりでようやく正規ルートから外れ、地積調査の切り開きの道を歩いていることを自覚した。従ってこのルートは、一夏でヤブ化する恐れがあるので注意が必要である。

南に広がる展望 地積調査の切り開きが続く

 眼下には南方面の展望が広がり、小高い山の手前にはゴルフ場らしきものが見えている。地積図根三角点を出発、道なりに北東方向へ進む。足下に続くシダは、綺麗に刈られており、これも地積調査により切り開かれたものである。

T字路を右折(参道コースと合流) 明確な踏み跡を辿り山頂へ

 明確な道を快調に進むと、左右の分岐が現れるので、この分岐は右折。快適な尾根道歩きが続き、少しずつ高度を上げれば、間もなく石祠の置かれた広場へ着く。手前には休憩小屋が設置され、掃除用の道具なども置かれている。

自然石の石段の上は平坦な広場 休憩小屋

 自然石の階段先に祀られた祠の中には、役行者、石鎚様、不動明王が仲良く鎮座されており、周囲はとても神聖な場所である。祠に参拝後、山頂へ向かう。

石祠と役行者・石鎚様・不動明王

 大岩の右側を進むと、三条山の山頂標識と楠町の標識の置かれた山頂へ到着。平坦な山頂の周囲には木々の背が高く、展望は木の間越しである。山頂から北へも地積調査の切り開き(「谷間の道」と案内されている)が続いているが、どこまで続いているか分からず、山頂より元来た道を引き返す。

山頂へ続く道 三条山山頂

三条山山頂の風景

 下山途中、南方面を見晴らす展望岩の上に立ち、周囲に広がる景色を眺める。右側に見えているのは小野田竜王山だろうか。遠くには周防灘が広がり、この岩から眺める風景も素晴らしいものである。なお、下山途中には、木の間越しながら展望の広がる場所があるので、展望を確認しながら下りると良い。

 なお途中でも記したとおり、今回採ったコースは地積調査の切り開きのコースである。いずれ今回の登山計画(宇部市・山陽小野田市・美祢市)の最後までに正規コースを紹介する予定である。

展望の大岩 大岩から眺める風景

地積図根三角点から眺める風景

石祠と広場の風景

山頂風景

 前の山 古烏帽子山 を見る

 次の山 松岳山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県山陽小野田市 三条山 登山口付近のMAP

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