横山城跡(よこやまじょうあと) 島根県益田市

2006年7月30日

横山城跡

登山開始 →15:22→ 山頂到着 →16:15→ 下山開始

 →16:44→ 登山終了 →17:21

参考コースタイム

登山口 →0:20→ 展望の伐採地 →0:05→ 地蔵峠 →0:25→ 山頂到着

 →0:15→ 地蔵峠 →0:20→ 登山口

全歩行時間 1時間25分

 浜田市の名峰大麻山を下りて次に登る山をどこにするか考える。梅雨前線が南下しているようなので高い山に登っても展望が悪いようだ。ガイド本を眺めて益田市の横山城跡に向かうことにした。

 浜田市を出発し国道9号を西に向かう。益田市に入り、昨日逆光で視界の悪かった比礼振山(ひれふりやま)に車で登ってみる。比礼振山の山頂からは益田市街が一望ではあるがやはり梅雨前線の影響で霞んでいるようだ。

益田市の東の名峰比礼振山(権現山) 比礼振山山頂からの展望は霞んでいる

 比礼振山を下りる途中、権現霊水をポリタンクにたっぷりと汲み、横山城跡の登山口である益田市の上黒谷地区に向かう。国道9号を離れて県道14号を走り、柿本神社の横を抜け、県道沿いに進んでゆくと昨日通った風景が見えてきた。

下垰のバス停の先を左折する バス停の先の県道には登山道標識が立つ

 大道山(おおどうやま)への登山口を過ぎ、更に県道を南下、上黒谷地区に着き、桂平小学校の手前を左折し県道を進むとすぐに下垰のバス停を見る。バス停の先には益田市指定文化財「史跡横山城跡」の説明板が立っており、その横には横山城登山道入口の標識が設置してある。

最後の民家横から出発する 登山路にはオニユリの花

 舗装路を進んで行くと最後の民家の横に、少し広くなった場所があるのでここに車を置き登山を開始する。この付近には登山口の標識等は設置されていないので少し戸惑う。

 舗装された林道を100m程度進むと道は左右に分岐するが、登山路は正面の未舗装林道となる。分岐の右手には有害獣を入れるための檻が設置してあり、この檻を見て熊除けの鈴をリュックより取り出し腰に取り付ける。

分岐を右に取る 有害獣を入れるための檻

 林道の左右には最近よく見かける白いウバユリを見る。未舗装林道を進むに従い道が次第に荒れてきたが、
よく見ると山道は右上に続いていることが分かった。周囲には杉林が続き、木の間越しの快適な山歩きが始まる。

ウバユリ 林道終点を右手に進む

 この付近で足下を注意してみると最近草が刈られていることが分かった。途中で草の少し茂る場所もあるが、快適で緩やかな坂道を楽しみながら登ることができる。登山開始から20分で広い伐採地に到着、東方面に向かって素晴らしい展望が広がっており、しばらく展望を楽しむ。

木漏れ日の中を進む 登山道の草が刈られている
山あじさい 綿毛

明るい伐採地に出る

 伐採地から少し上に登った地点からは更に展望が広がるので伐採地を通過し、更に少し進んだ場所にて休憩を兼ねての展望を眺めるのがとても良い。北方面の山々の稜線とその向こうに広がる日本海の展望は本当に素晴らしい。

伐採地上の展望地より

 展望を楽しんだ後、樹林の中の登山を再開し進んでゆく。木漏れ日の中を快適に進むと展望地からは5分でお地蔵様の2体並ぶ地蔵峠に到着した。この峠は城跡も含めて4ヶ所からの交差点となっているようで昔は賑やかな場所だったのかもしれない。

地蔵峠のお地蔵様 横山城跡本丸へ526m標識

 お地蔵様の横には「益田市文化財指定横山城跡本丸へ526mの」標識が立っている。まずはお地蔵様にお参りをし、お地蔵様と標識の間を通って横山城跡に向かう。少しカヤトの茂る場所はあるが何の障害もなく快適に山頂に向かって行くのが分かる。

地蔵峠から快適な登山道を進む 50mごとに標識がある

 足下には50mごとに小さな標識が設置してあり、「横山城跡を観光地にしよう」とか「郷土の歴史を忘れずに」等この地区の人々のこの城跡に対する思いを感じながら進んで行く。

周囲に展望はない 蜘蛛の巣

 途中には蜘蛛の巣が張られている場所もあり、今日は登山者が居なかったことが窺われる。残り350mの標識を過ぎると左手に岩を過ごし、その先では一旦坂を下り、もう少し登り返すと先が明るくなってきた。

山頂手前 「横山城跡堀切」の標識

 目の前には大藪の場所が見えてきたので慎重に進むと背の高い笹藪の中に「横山城跡堀切」の標識を見つけた。このカヤトの上が山頂であることは分かるのだが、背の高いカヤトを進むことになる。ここまで半袖姿で進んできたが長袖の服を着て完全武装で山頂に向かう。背丈ほどのカヤトと格闘しながら少しずつ進んで行くと、今まで見えなかった手すりを左手に見る。

背丈ほどのカヤトと格闘 貴島備後守の碑

 手すりに掴まりながら足下の階段を確認し、慎重に進んで行く。まもなく右手の奥に碑を見つけたので向かって行くと貴島備後守の碑が建っており、その先には山頂三角点がカヤトの中に隠れていた。

カヤトの中の三角点 中央にはカヤトをかき分けて進む

 カヤトをかき分けて三角点を確認、記念写真を撮る。周囲を見回すとやはり東から北方面の展望が優れており、大道山の山容が美しいことを再確認した。北方面の山の稜線と益田方面の海岸線をしばらく眺めていたが、山頂の中心付近に向かってみると竹の先に旗のようなものがひらひらしていた。

山頂からは素晴らしい展望が広がる

アンテナの立つ大道山 日本海方面

 これが麓からみるとゆらゆらと動いて見えるものの正体だった。山頂にて旗の下までカヤトをかき分けて進み、実物の旗をみてようやく納得した。山頂を見回すと桜の木・銀杏の木が植えられており桜の季節と紅葉の季節に登ればもっと素晴らしい景色だったようだ。

山頂の中央に向かって進むと旗が風に靡いている

 山頂の大木の横に立つと改めて山頂の木の幹の大きさにびっくりした。中国山地方面の展望はもう周囲の木々の背が高くなっているので大して望めないが、気の間越しに見る稜線がとても美しい。最後に山頂にて揺らいでいる旗を眺めて山頂を後にすることにした。

山頂の大木 桜の木

 明るい道をゆっくりと下りて行き、周囲に見落としたところがないかを確認する。山頂からは15分程度で地蔵峠に到着し、お地蔵様にお参りをして元来た道に引き返す。展望地にて再び展望を楽しみ、木漏れ日の山道を快適に下りて行き、山頂からは35分で登山口まで戻ることができた。

下山途中に花を見る 地蔵峠に戻る

 登山口から少し下りた場所より横山城跡を振り返ると、山頂で旗が風になびいている。やはり一旦山頂に立ち、山頂の状況が分かると麓からもその山頂をすぐに確認できることが分かった。

横山城跡全景 麓から山頂の旗が見える

 横山城跡は桜の花の咲く春か紅葉の美しい秋に登る方がこの山のすばらしさを実感できるようだ。横山城跡を出発し黒周町にて右折し、二条川沿いに南下、向横田町を経由して東青原にて国道187号に合流、島根県の任地を横に見ながら柳井まで一気に帰った。楽しい週末の山歩きは無事に終了した。

史跡 横山城跡説明板

横山城跡全景

オニユリ

山あじさい

地蔵峠の地蔵様

伐採地からの展望

山頂からの展望

貴島備後守の碑の裏には説明文が彫ってある

 前の山 大麻山 を見る

 次の山 三子山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 益田市 横山城跡 登山口付近のMAP

登山リスト(あいうえお順)に戻る

登った山のリストに戻る

トップに戻る