日本海を望む遠岳山(とおだけやま) 山口県阿武町

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2005年4月17日 展望広がる遠岳山登山を見る
2014年3月15日 2回目の遠岳山登山を見る
2024年5月26日 3回目の遠岳山登山を見る
サエガ峠 →0:20→ 駐車地 →1:00→ 山頂 →0:35→ 駐車地 →0:20→ サエガ峠
全歩行時間 2時間15分
登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 神宮山登山の後、同じく阿武町にそびえる遠岳山へ向かう。御山神社から国道191号に出て萩方面へ向かう。遠岳山の登山口はサエガ峠で、峠手前で右の分岐に入る。すぐに三叉路に出会い、この起点には遠岳山の案内が置かれ、その手前にはクマ出没注意の警告板が掲示されていた。こんな海に近い場所にもクマは出没しているようだ。
国道191号から眺める遠岳山 サエガ峠から登山口へ向かう
熊出没注意の看板 作業道入口

 鋪装道をわずかに進むと左に作業道が分岐しており、この作業道が遠岳山へ続く道である。ところが当日はこの作業道に夏草が茂っており、車での進入は躊躇われたため作業道入口より歩くことにした。過去2回とも作業道終点まで楽々に行く事ができていたので、作業道に夏草が茂っていることは想定外だった。

作業道入口に立つ登山口の案内 明るい作業道
夏草の茂る場所もある 作業道終点

 遠岳山登山口の案内を確認して長い作業道歩きを始める。足下が鋪装道の場所では車で進入しても問題無いが、轍の部分に石などがあるためタイヤが切れたら大変なことになる。約20分かけて作業道終点に到着、いよいよ遠岳山登山道を歩き始める。足下には砂利が増え、滑らないよう注意する。

堰堤を過ごす 保安林の案内
沢の横を進む 木の橋を渡る

 右側に「昭和61年度治山事業」の堰堤2つを過ごし、右側に沢を眺めながら進む。周囲に巨岩が増えてくれば保安林の標識が現れ、もう少し進むと遠岳山登山のアクセントの一つ2本の木で渡された橋が現れる。

岩場が続く 木漏れ日差す登山道
左側の切れ落ちた道 岩場を乗り越える
 木の橋を渡り岩の目立つ登山道を辿り、少しずつ高度を上げる。坂の傾斜は緩やかなので足に負荷はかからないが、砂利状の登山道なのでスリップしないよう気を付けながら進む。谷を進むため岩の目立つ場所が多く、巨岩好きにはたまらない登山風景が続く。
炭焼き窯跡 再び木漏れ日差す明るい道
木の階段が現れる

 やがて大きな炭焼き窯跡を通過、歩きやすい登山道を進んでいると横木の階段が現れる。大雨時の水流により少々荒れ加減となっているが、かつてヒノキの植林帯の下に登山道として整備されていた階段の名残である。

檜の植林 ロープの渡された場所に着く
シダの被る道 シダを抜けた先は明るい道に変わる

 歩きやすい場所を選びながら高度を上げていると進路は左に向き、すぐに急な斜面に取り付く。この斜面には太いロープが2ヶ所設置されており難なく上の段に着く。この先でシダや樹林の葉などが少し被るが歩くのに支障は無い。

直登コースと巻き道の分岐 少しずつ高度を上げる

 すぐに自然林の下に出てかつての直登コースと巻き道の分岐に着く。かつての案内は朽ちており文字も読めないがその意味は理解できる。今回は巻き道をとり山腹に続く登山道を折り返しながらゆっくり高度を上げる。

山頂に向かって左折 山頂広場に着く
遠岳山の標柱と三角点

 明確な登山道を進むとやがて進路は左上へ向き、わずかに高度を上げれば広く平坦な遠岳山の山頂に着いた。山頂は3段に分かれており、広く平坦な場所の一段上に二等三角点が置かれ、更に2m程度盛土をされた場所があり、戦時中に何かの施設が置かれていたのかも知れない。2段目と3段目には今も石組みが残り、平坦な場所を支えている。

日本海に浮かぶ大島 三角点の先に旧海軍の石組みが残る
石組みにより平坦な場所が作られていた 西側の筒尾地区へ下る道

 山頂からは西に展望が開けており、大島、相島など平坦な島々が特徴的である。山頂周囲には樹林の勢いが強く登る度に少しずつ展望が狭くなっているように感じた。20年前には須佐方面も見えていたが、これが現在の山口県の山の状態である。山頂から登山道は西へ下る方向にも続いており、これは遠岳山の西側の筒尾地区へ下るものと思われ、次回登山の際にはこの道をとることにしよう。山頂で休憩の後、元来た道を引き返した。

鵜山遊歩道から眺める遠岳山(夏)
山頂広場
三角点と遠岳山の標柱
二等三角点の置かれた山頂

旧海軍の石組み

日本海に浮かぶ大島

 前の山 神宮山 を見る

 次の山 指月山 を見る

歩いた足跡  
登山口周辺の地図はこちら 山口県阿武町 遠岳山登山口サエガ峠 登山口付近のMAP
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