トップに戻る 2024年に登った山リストへ戻る 山名アイウエオ順
鋪装道をわずかに進むと左に作業道が分岐しており、この作業道が遠岳山へ続く道である。ところが当日はこの作業道に夏草が茂っており、車での進入は躊躇われたため作業道入口より歩くことにした。過去2回とも作業道終点まで楽々に行く事ができていたので、作業道に夏草が茂っていることは想定外だった。
遠岳山登山口の案内を確認して長い作業道歩きを始める。足下が鋪装道の場所では車で進入しても問題無いが、轍の部分に石などがあるためタイヤが切れたら大変なことになる。約20分かけて作業道終点に到着、いよいよ遠岳山登山道を歩き始める。足下には砂利が増え、滑らないよう注意する。
右側に「昭和61年度治山事業」の堰堤2つを過ごし、右側に沢を眺めながら進む。周囲に巨岩が増えてくれば保安林の標識が現れ、もう少し進むと遠岳山登山のアクセントの一つ2本の木で渡された橋が現れる。
やがて大きな炭焼き窯跡を通過、歩きやすい登山道を進んでいると横木の階段が現れる。大雨時の水流により少々荒れ加減となっているが、かつてヒノキの植林帯の下に登山道として整備されていた階段の名残である。
歩きやすい場所を選びながら高度を上げていると進路は左に向き、すぐに急な斜面に取り付く。この斜面には太いロープが2ヶ所設置されており難なく上の段に着く。この先でシダや樹林の葉などが少し被るが歩くのに支障は無い。
すぐに自然林の下に出てかつての直登コースと巻き道の分岐に着く。かつての案内は朽ちており文字も読めないがその意味は理解できる。今回は巻き道をとり山腹に続く登山道を折り返しながらゆっくり高度を上げる。
明確な登山道を進むとやがて進路は左上へ向き、わずかに高度を上げれば広く平坦な遠岳山の山頂に着いた。山頂は3段に分かれており、広く平坦な場所の一段上に二等三角点が置かれ、更に2m程度盛土をされた場所があり、戦時中に何かの施設が置かれていたのかも知れない。2段目と3段目には今も石組みが残り、平坦な場所を支えている。
山頂からは西に展望が開けており、大島、相島など平坦な島々が特徴的である。山頂周囲には樹林の勢いが強く登る度に少しずつ展望が狭くなっているように感じた。20年前には須佐方面も見えていたが、これが現在の山口県の山の状態である。山頂から登山道は西へ下る方向にも続いており、これは遠岳山の西側の筒尾地区へ下るものと思われ、次回登山の際にはこの道をとることにしよう。山頂で休憩の後、元来た道を引き返した。
旧海軍の石組み
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