十種ヶ峰ヤマシャクヤク鑑賞コース(とくさがみね)山口県山口市阿東町

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2002年6月23日(日曜日)の登山記を見る
2009年 5月 6日 ヤマシャクヤクの自生地コースを見る
2009年 5月 6日 神角コースを見る
2014年 4月12日 ヤマシャクヤクコースとしだれ桜鑑賞を見る
2020年 5月 2日 春のヤマシャクを見る
2021年 4月24日 満開のヤマシャク観賞を見る
2023年 3月18日 山麓駐車場コースを見る
2024年 3月31日 山麓駐車場コースと徳佐八幡宮のしだれ桜を見る

2009年5月6日

登山口 →0:50→ ヤマシャクヤク自生地 →0:35→ 尾根 →0:20→ 山頂

 →0:15→ 鳥居 →1:00→ 登山口

全歩行時間 3時間 0分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 本登山記は、5年前に十種ヶ峰ヤマシャクヤク鑑賞コースを採った際の記録だが、当時は貴重なヤマシャクヤクの自生地保護のため、反対側のコースを紹介していた。その後このヤマシャクヤク鑑賞コースが大々的に紹介され始めたので、当時の記録を載せておく。ただし、当時の登山道は大して整備されておらず、現在の状況とは乖離している箇所もあるので、もしこのコースを採られる場合は、最新の情報を仕入れて登って頂きたい。

徳佐跨線橋から眺める十種ヶ峰 登山口を出発し神角神社へ向かう
神社へ向かって分岐を左折 神社前を右折

 山口県の名峰阿東町徳佐にそびえる十種ヶ峰へ向かう。登山口は神角(こうづの)地区で、通常の神角コースは登山口の標識に従い東から北方面へ進むのだが、今回はヤマシャクヤクを鑑賞するコースを採る。少し来た方向(南)に戻り、神角神社に向かって左折し神社前を右折する。舗装道を道なりに進めば、右手の椿の下に生木地蔵を見る。この椿の根元は2本に別れていたので、その間に仏像(石像)を置いていたところ、木が大きくなるに連れて木が仏像を包み込んだそうだ。

舗装道を道なりに進む 生木地蔵(クリックで拡大)

 すぐに足下は未舗装作業道となり、周囲に可愛い花を眺めながら進む。最近眺めることが少なくなってきたムシカリの白い花が印象的である。昨年は島根県の隠岐島で鑑賞したことが懐かしい。間もなく植林帯に入り、木漏れ日を浴びながら気持ちの良い風景を眺める。黄色いガードレールの渡された橋を渡り、快適な植林帯を抜ければ自然林が周囲に広がる。

植林帯の下を進む ガードレールを過ごす

 青葉が美しく、この季節でしか味わえない爽やかな風景だ。左右に笹が広がり始めれば作業道終点に到着、自然林の足下に小石混じりの道が始まる。スリップしそうな道なので慎重に歩を進めていると、足下にはラショウモンカズラが美しい。

木漏れ日が美しい 山道に入る

 谷につけられた道を慎重に進み、少しずつ高度を上げるが、苔むした岩は滑り易くなっている。暫く急な岩斜面が続くものの、春の日射しが暖かく、周囲の緑も美しいので全く気にならない。途中にはピンクの可愛い花を観賞、残念ながら花の名前は不明である。

ラショウモンカズラ 急斜面の岩道は慎重に

 岩を越えながら、ゆっくり周囲の花を観賞する。ここで堰堤を過ごせばヤマシャクヤクの自生地に到着するが、一週間程度見頃の時期を過ごしており、残念ながら花の盛りは終わっていた。花びらの落ちかけたヤマシャクヤクを観賞し、急な斜面を登る。

ヤマシャクヤクの自生地

自生地周辺は滑りやすい場所なので歩行は慎重に

 ヤマシャクヤクの自生地には植物採取禁止の標識が立ち、ロープも渡されているので登山道は整備されているようだ。この周辺にはヤマシャクヤク以外にもマムシ草やエンレイソウ・イカダ草も咲いており、春の花を楽しみながら歩くことが出来る。高度が上がると少しはヤマシャクヤクの花が残っており、名残のヤマシャクヤクを観賞しながら一気に高度を上げる。

マムシ草 エンレイソウ

 足下には滑り易い砂利道が続くので慎重に登っていると、間もなく尾根に到着した、尾根にて小休止の後左(北)方向へ進路を採る。この先からはゆっくり歩きで尾根道を登る。左右に笹の茂る道はよく整備されており、十種ヶ峰南登山道と書かれた札が掛けてある。

尾根へ向かう 尾根道へ到着

 少し登れば眼下に神角地区の展望が広がり、高度が上がるたびに周囲の展望が広がる。全般的に霞はかかっているものの、素晴らしい展望が広がっている。笹道を登り、眼下を見下ろせば新緑が美しく、何時まで眺めていても見飽きない風景である。

尾根道から広がる展望 急登は続く

 間もなく山頂が見えてきたので双眼鏡で眺めてみると、SLの写真を撮るカメラマンが数人並んでいた。足下に注意しながら進んでいると、ピンクのイカリソウの花が咲いている。1年ぶりに眺めるイカリソウには思わず足が止まり、写真を撮った後、山頂へ向かう。

山頂は間近 イカリソウ

尾根道から眺める風景

 間もなく平坦な山頂へ到着、東にはトロイデの青野山が美しく、西には大蔵ヶ岳・黒獅子山など懐かしい山々が広がっている。明るい山頂にてカップヌードルを中心とした昼食を摂る。「山口県の山(山と渓谷社)」の著者中島先生、「防長山野へのいざない」の著者金光さんを始めとした大勢と歓談しながらの昼食だが、なにせ大人数なので、何がどうなっているのか収拾のつかない状況である。

津和野方面 登山者で賑わう山頂

山頂から眺める風景

明るい山頂風景

 昼食後三角点にて写真を撮っていると記念撮影をしようと言うことになり、大人数での記念撮影。その後山頂からゆっくり周囲を眺めて下山を開始した。前回登ったときと同じコースを採り、西に向かって下る。途中では熊野権現に参拝、足下にはヒトリシズカが咲いていた。

熊野権現社 ヒトリシズカ

 熊野権現に参拝し、下山途中に背後を振り返れば、山頂に続く擬木の階段の長いことに気が付く。これを登るのは少々きつい気がする。更に階段を下っていると、前回登山の際の登山口と思われるアンテナの立つ場所が見えてきた。間もなく神社経由と山頂方面への分岐に到着。山頂方面と書いてある方が367m、神社経由でも374m、結局大して変わらないことが分かった。

山頂へ続く階段 登山道案内図

 少し下っては背後に広がる山頂方面を眺める。とても贅沢な展望が広がり何時まで見ていても見飽きない。更に登山道を下れば平成20年に建立された立派な鳥居の前を通過し、笹の中の道に入る。標識には神角方面と書かれているので間違えることはない。

丸い山容 平成20年建立の鳥居

 左右にちまき笹を眺めながら急な坂道を下る。南西方面に向かって下りて行けば、遠くに大蔵ヶ岳や黒獅子山が美しく聳えている。明るい登山道を下りて行くのは快適であり、大人数なので、休み休み下るため疲れることはない。途中には山頂を見晴らす場所もあり、明るい山頂を眺めていれば疲れも吹き飛ぶ。

作業道から山道に入る 大蔵ヶ岳方面

 少しの傾斜を登り返し、次に下り始めると右手に作業道が見えてきた。作業道を渡り、植林帯の中に入ると下り方面の標識が立っている。そのまま標識に従い下りて行けば、石道原公団造林地の標識を過ごす。もう少し下れば植林帯を通過、頭上には明るい自然林が続いている。

植林帯に入る 明確な道を下る

 斜面を折り返しながら高度を下げる。この先で1ヶ所倒木の場所を通過、案内の標識に従って下れば沢を通過、この先を右折し、右に堰堤を過ごす。

イノシシゲートを越える 登山口の神角地区

 もう少し下り、右手にわさび田を過ごし、イノシシゲートを閉める。やがて目の前に民家が見えてきたので一安心、緩やかに右カーブを描いて下れば、十種ヶ峰登山口に帰り着いた。

ヤマシャクヤク

ヤマシャクヤクの自生地

ヤマシャクヤクの自生地は岩の多い急斜面

尾根道からの展望

山頂から津和野方面

大蔵岳

十種ヶ峰山頂

ヒトリシズカ

眺める角度により変わる山容

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県山口市阿東町 十種ヶ峰 登山口付近のMAP

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