九州百名山の天山(てんざん)佐賀県佐賀市他

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2014年4月6日

上宮駐車場 →0:20→ 雨山分岐 →0:07→ 雨山 →0:05→ 分岐

 →0:13→ 天山 →0:25→ 登山口

全歩行時間 1時間10分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 昨日はせっかく九州まで来たにもかかわらず、一日中雨だったため唐津市の名護屋城跡見学などで一日無為に過ごした。翌日の朝、道の駅佐賀大和で起きると、空は晴れていた。これなら山へ登ることができそうだ。本日最初に登る山は佐賀県佐賀市、唐津市、多久市、小城市の四市の境界にそびえる天山である。

嘉瀬川上で泳ぐ鯉のぼり 小城高校前から西へ向かう

 道の駅を出発し嘉瀬川に架かる橋を渡ると、この川の両岸から多くの鯉のぼりが渡してあり、朝のさわやかな風を受けてのんびり泳いでいるようだ。途中のコンビニでおむすびとサンドイッチとコーヒーを買い、まずは登山の起点とする小城市の小城高校前へ行く。小城高校の前を走る国道203号を西へ1.8km進むと晴田小学校前へ着く。信号手前に「天山」・「八丁ダム」の案内が掲示されているので、晴田橋を渡り晴田橋交差点を右折する。

晴田橋交差点を右折 正面に天山

 進行方向には左に雨山、右に天山のなだらかな山容がそびえている。左に晴田役場跡を過ごし、県道337号天山公園線を進む。やがて晴気地区へ着き「寒気1号橋」の手前で左右の分岐が現れる。天山公園線は左に続いているが、麓の晴気天山神社へ先に参拝する場合は右方向となる。私は登山後に天山神社へ参拝するため、先に天山へ登ることにした。

天山へ向かって「寒気1号橋」を渡る 登山口手前の分岐

 寒気1号橋を渡り。天山県立自然公園の案内に従い県道を進むと天山上宮駐車場と天川駐車場の分岐へ着く。私はこの分岐を右折し、上宮駐車場を登山口とした。ここまで来れば天山の九合目で、昨日来の雨の影響も登山にさしたる影響はない。駐車場からは眼下に多久市や小城市の展望が広がっているが、最近はやりのpm2.5の影響により遠くはかすんでいる。

登山口の上宮駐車場(クリックで拡大) 眼下に広がる展望は霞気味(クリックで拡大)
階段を登る 登山道下にあるトイレ

 九州自然歩道の天山登山口を出発、緩やかな横木の階段を進むと、右下に整備されたトイレを過ごす。更に奥へ進み歴史ある鳥居を潜り、左右に立つ灯籠を過ごすと、右に広い池が見えてくる。穏やかな水面の下には優雅に鯉が泳ぎ、眺めているだけで気持ちの癒される風景である。再び鳥居を潜れば天山神社上宮へ到着、本日の登山の無事などを祈願する。

上宮大鳥居 天山神社上宮へ参拝

 上宮付近から天山山頂までは1.1km、雨山までは0.9kmでファミリー登山には最適な距離である。上宮前を出発、屋根付きの休憩所の横を抜け、整備された擬木の階段へ取り付く。登山道の左右には笹が茂っているものの、歩行に支障はない。眼下に広がる街並みなどを眺めながらの登山は快適そのものである。

天山へ続く擬木の階段 左右は笹に囲まれる
眼下の展望 鞍部の分岐

 最初はジグザグを描きながら一気に高度を上げるが、やがて坂の傾斜は緩やかとなり、北へ向かって進路を採る。間もなく平坦な交差点へ到着、右は天山、左は雨山、直進方向は岸川バス停と案内されている。ここではメインの天山の前に雨山へ立ち寄ることにした。

雨山へ向かう笹原(クリックで拡大)

 交差点を左折し、折り返すように南へ向かうが、周囲にはこの付近で観察できる草花について案内されていた。春にはホソバナコバイモ、キンラン、バイカイカリンソウ、夏にはキュウシュウコゴメグサ、ヤマトキソウ、シギンカラマツ、秋にはマツムシソウ、ウメバチソウ、ムラサキセンブリ、タンナトリカブトなど絶滅の恐れのある植物を見つけることができるそうだ。さて、笹原の中央につけられた一本の線のような道を南へ進むと、進路は山頂を目指して西方向へ変わる。]

背後には天山(クリックで拡大) 雨山山頂

 背の低い笹原につけられた道を少しずつ進むと、雨山のなだらかな山容が印象的である。背後を振り返れば同じようになだらかな山容の天山がそびえ、まさにのどかな風景である。周囲に大岩が増えてくれば少し坂の傾斜が増し、わずかに高度を上げると「総面積百六十町歩」と刻まれた石柱の立つ雨山山頂へ到着した。

雨山から眺める風景(クリックで拡大) 雨山の先の展望地へ向かう

 周囲360度の展望広がる雨山からは。美しい景色を眺めることが出来る。雨山山頂からぐるり一周の展望を眺めた後、もう少し南へ移動すると、多久市や小城市が一望の展望地へ着く。眼下に広がる市街地などの展望を眺めた後、雨山を出発する。先ほどの分岐まで引き返し、今度は天山へ向かって北へ進路を採る。

天山へ向かう自然歩道 足下に岩が目立ち始める
雨山を見下ろす(クリックで拡大) 山頂まで5分

 足下には昨日来の寒波の影響により、霜柱が目立っている。天山の登山道は岩の点在する箇所も多く、割とワイルドな印象を受ける。少し高度を上げて背後の雨山を振り返ると、こんなに美しい山容だったかと思うほど、端正な二等辺三角形をしている。

岩場を越える 天山山頂

 足下に縦に筋の入ったような岩が増えると、山頂まで5分の標識が立っており、滑り易い岩場を慎重に高度を上げれば、平坦な天山の山頂へ到着した。一等三角点の置かれた山頂には霊峰天山、鎮護之山・郷土神守、南北朝時代の武将阿蘇惟直の墓碑などが並び、周囲360度の展望が広がっている。

南北朝の武将阿蘇氏の墓 山頂は平坦で広い(クリックで拡大)

 雷山や背振山など名峰を眺め、のんびり山頂で休憩した後下山を開始した。下山途中、天山神社上宮で登山の無事を報告し駐車場へ下り立った。駐車場から眺める眼下に広がる展望はやはり霞んでいた。

 天山上宮駐車場を出発し、次は麓の晴気天山神社へ参拝する。寒気1号橋を左折し、天山神社前へ到着、天山橋を渡って大鳥居を潜る。歴史ある石段を登り、山門を潜って広い境内へ着く。立派なイチョウの木が拝殿横にそびえ、手水の横にも立派な木が立っていた。

麓の晴気天山神社へ参拝

 拝殿へ参拝し、天山の登山は無事終了である。なお、天山神社の祭神は多紀理比売命、狭依理比売命、多岐都比売命で、参議藤原安弘氏が文武天皇の命により、大宝2年(702)10月15日天山池の中に島を築き、逢菜島と名付け、上に祠を建立して天山神の上宮と定め、下宮を霊貴山(一名烏帽子嶽という)に建立したそうだ。

天山神社上宮

雨山山頂

雨山から天山

雨山

山頂に置かれた石碑等

平坦な天山山頂風景

背振山系

麓の晴気天山神社

 前の山 十種ヶ峰シャクナゲ自生地コース を見る

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 佐賀県佐賀市他 天山 登山口付近のMAP

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