手間要害山(てまようがいざん)鳥取県南部町

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2015年10月24日

駐車場 →0:35→ 山頂 →0:20→ 駐車場

全歩行時間 0時間55分

登山行程図(地図をクリックすると拡大)

 山と渓谷社の分県シリーズ『鳥取県の山』の登山をハイペースで続けており、残りの山は3山になってしまった。明日以降の予定が詰まっているため、本日中にすべての山に登る予定にしている。凝灰角礫岩のテラスが特徴的な南部町の金華山の登山口を出発、同じく南部町にそびえる手間要害山に向かう。この付近には以前来たことがあり、その際には南部町の母塚山と安来市の安田要害山へ登っている。

麓から眺める手間要害山(クリックで拡大) 案内に従い分岐を右折(クリックで拡大)

 さて、手間要害山の登山口へ向かう起点を南部町役場とすれば、役場前を走る国道180号を北上、阿賀交差点を右折し県道1号に入る。交差点から2.7km進んだ地点で右へ分岐する道に注意していると、手間要害山・赤猪石神社への案内が立っている。この案内に従い分岐を左折、次の分岐を左折すれば終点が手間要害山の登山口駐車場である。

要害山へ向かって左折 稲の先に要害山
駐車場 登山道入口

 駐車場から少し引き返し、小川に架かるコンクリート橋を渡って登山道入口へ向かう。登山口には登山補助のストックが置かれており、地元の方の気配りがありがたい。登山口には要害山の案内があり、古事記に手間山として記載され、大国主命の赤猪岩神話の舞台として登場することや山名氏から尼子氏、毛利氏と支配された事などが説明されている。

背後に峰山 登山口

 擬木階段の整備された登山道に入れば、左右にシダが茂っているものの、歩くのには支障が無い。主立った木々には説明板も用意され、木々の名前を確認しながら歩くことができる。背後には峰山がなだらかな山容を見せており、この山は眺めているだけで心を落ち着かせる効果がありそうだ。

樹木の案内 木の間越しの峰山

 時刻は午後1時半過ぎで、太陽の角度が山頂方向へ向いているため、残念ながら写真は逆光気味である。山頂へ向かっての道は緩やかな傾斜が続くものの、時折ジグザグを描きながら高度を稼ぐ。

明るい登山道 山頂方面

 樹林で作られたトンネル状の道を辿り、里山歩きを楽しみながら少しずつ高度を上げる。やがて頭上が開け、山頂方向が見えてくるものの、逆光なので判別できない。それまで南へ向いていた道が急に東へ向き、平坦な曲輪跡へ着けば、山頂は間近となる。

シダの壁 曲輪跡

 進路が再び南へ向き、左(北東)側に展望が開けてくれば、要害山の山頂へ到着した。平坦な山頂広場には壊れかけた鳥居が建ち、一段高い南側の手前には四等三角点、その奥には壊れかけた灯籠らしき石柱が一基置かれている。

眼下に展望(クリックで拡大) 平坦な山頂(クリックで拡大)
四等三角点 灯籠跡

 眼下には峰山と伯耆町の街並みが広がり、空気が澄んでいれば孝霊山や大山なども見えそうだが、本日は全て霞の中である。山頂のポストに置かれた登山ノートに記帳した後、下山を開始した。

壊れた石鳥居 山頂から眺める風景(クリックで拡大)

 下山後は赤猪岩神社へ参拝、この神社の主祭神は大国主命である。古事記に寄れば、大国主命はその兄神が八上比売に求婚するため因幡へ旅する途中、気多の前(白兎海岸)で兎を救い、八上比売と結婚したので兄神の恨みを買った。

赤猪岩神社

 出雲からの帰途「伯耆の国の手間の山本」で兄神達は赤猪がこの山におり、我々が追うので大国主は必ず捕まえるようにと言い、真っ赤に焼いた大岩を山の上から落とし、この岩につぶされて大国主命は命を落とした。

赤猪岩神社へ参拝 この下に岩が封印されている

 それを悲しんだ母神と二人の女神の力によって生き返ったと、言われている。この神話の舞台の「伯耆の国の手間の山本」に祀られているのがこの赤猪岩神社であり、境内の社の裏手には、「大国主命が抱いて落命した」と言い伝えられている岩が封印されている。

麓から眺める要害山

山頂

展望

 前の山 金華山 を見る

 次の山 粟島・明神山 を見る

歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 鳥取県南部町 手間要害山  登山口付近のMAP

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