高森城山(じょうやま)山口県岩国市美和

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2024年3月16日の林道終点からの登山を見る

2011年1月 8日

登山口 →0:15→ 竹林帯 →0:10→ 鞍部 →0:15→ 城山山頂

 →0:05→ 林道終点 →0:05→ 鳥居 →0:15→ 県道出会 →0:10→ 登山口

全歩行時間 1時間15分

 明日からの天気が不安定なので、土曜日の午後より近くの山へ向かうことにした。2時間以内に登山口へ着けることを条件に、これから向かう山を探すと岩国市(旧美和町)の高森城山が見つかった。岩国から国道187号を北上し、小郷付近の分岐を右折、小郷川に沿って県道2号を進む。

美和妙見山 羅漢山

 途中で小郷川に架かる黒瀬橋を渡り、しばらく道なりに進むが、この黒瀬橋付近からは南東にアンテナの立つ妙見山、北には雪を頂いた羅漢山を眺めることができた。やがて旧美和町の中心地に出るので、T字路を折り返すように左折。この先に掲示されている「美和総合支所」の案内に従い分岐を右折、再び県道2号に入り北上する。

「美和総合支所」の案内に従い分岐を右折 盃状穴(写真をクリックすると説明あり)

 県道59号への分岐を過ごしたあたりから、右側に注意していると「盃状穴」の案内が立っている。案内板の横には穴の開けられた岩があり、不思議な原始信仰の名残を眺める。この案内からもう少し進むと右に「本是山中人」入口の案内が立っている。これは芥川龍之介父系菩提寺の真教寺への案内であった。なお、真教寺についてはわたしのふぉとあるばむを参照のこと。

「本是山中人」入口 石碑

 さて、肝心の高森城跡への入口を探してこのあたりを散策するが、案内が立っているわけでもなく、地形図を眺めながら進んでいると、少し行き過ぎ、右に長角橋、左に岩国市営美和バスのバス停「長角」を確認。この場所から少し北へ進むと、左に「小河内地区急傾斜地崩壊危険区域」の案内が立っていた。

長角コース入口 はっきりした道が続いている

 この案内板から左斜めに入る道が続いており、このコースが長角コースである。後でわかった事だが、高森城山へ向かうには、このコースを採ることを推奨する。なお、入口の電柱には「NTT生見2幹69、中電 生見93」と表示してある。私はこの長角コースを下山に使用した。

どんど焼き

 少し引き返して入口を探していると、東の田んぼの中に生竹を集めて作られた、背の高い祭壇のようなものが立ててあった。何かと思って眺めていると、お正月飾りのしめ縄を燃やすために作られたもののようだ。これは以前成君寺山の帰りに見たものによく似ていた。きれいに飾り付けられた竹に火がつけられ、ばりばりと豪快に火柱が上がり始めた。年明け早々、このような縁起物を眺めることができ、今年も何か良いことが起きそうだ。

谷口コース入口

 さて、問題の登山口だが、県道沿いに高森城址の案内は立っておらず、なかなか位置を説明するのが難しい。橋で言えば八幡橋と中田橋の丁度中間点付近で、登山道へ続く入口の電柱には「NTT生見2幹54」と表示してあるので、確認すると良い。

真っ直ぐ森へ入る 目印は祠

 県道を左折し、未舗装道へ入ると車道はすぐ右方向へ進路を変えるが、このカーブの突き当たりに駐車し登山を開始する。右手前には小さな祠が置かれているので登山口の目印となる。背後を振り返れば、先ほどまで立っていたどんど焼きの竹は解体されて盛んに燃えていた。

田んぼではどんど焼きが続く 奥へ進む

 細い沢沿いに植林帯の中に入ると、最初の折り返しの場所で初めて「高森城址」の案内を見つけた。これで、入口を間違えていないことがわかった。そのまま踏み跡を探して山腹につけられた道を進むが、倒木が激しく、歩行の邪魔をしているので、なかなか歩きにくい。障害物競走のように倒木を迂回しながら緩やかな坂を進む。

初めて標識を見る 倒木を迂回する

 やがて目の前に竹林帯が現れ、この付近で道が四方に分岐しているように見える。慎重に周囲を見回すと、左方向は397mピークへの急な上り、右方向は緩やかに下っているように見える。そうすると中央に見えている竹林帯の中を抜けるしかないと思い、竹林帯の中に入ると、足下に「高森城址」の案内を見つけた。

竹林帯は中央を進む 快適な登山道が続く

 竹林帯の中につけられた平坦な道を進み、足下を見ると地積調査の杭が打ち込まれていた。竹林帯を抜けて自然林の中に入ると、倒木のある箇所を除けば快適な道が続いている。三度目の「高森城址」標識を過ごせば、やがて397mピークと高森城址の鞍部に到着、久しぶりに明るい場所に着いた気がする。

落ち葉の横に標識 鞍部

 ここまで来れば、もうこの坂をピークに向かって登るだけ。しかしながら、足下に敷き詰められた落ち葉は予想外の厚さで、急な坂を登るたびに足下はつるつる滑る。まるで落ち葉スキーでもしているように滑るので、周囲に立っている木々の枝や幹をつかみながら、手と足の共同作業により高度を上げる。

ピークへ向かう 急坂を見下ろす

 鞍部から先は、特に登山道といえるような道はなく、とにかくピークへ向かって登る。ただし、途中で挫折した際のことを考えて、まばらに目印だけは付けておいた。高度が上がるに連れ、背後に397mピークが少しずつ見えてくる。これはとても励みになる展望である。

向かいに397mピーク 広く平坦な場所に着く

 やがて平坦な場所に着き一安心、北へ向かって緩やかな坂を進む。すぐ上にピークが見えているが、右側に細い踏み跡が続いているので、無理をせず山腹につけられた道を採る。足下が細くなり、右側が切れ落ちているので慎重に進むと、頭上には建物が現れ、突然大きな広場に着いた。

山頂手前 社へ参拝

 広場から折り返すように左上へ向かうと、灯籠の先に瓦屋根の建物があり、扉を開けると三体の石仏が祀られていた。周囲には平らな特徴的な石が積まれており、岩と屋根の間には下駄なども置かれている。この社は足に御利益があるのかも知れない。

広く平坦な高森城址

高森城址から眺める風景(動画)

 家族の健康と安全を祈願し、ほんの少し坂を進むと、広く平坦な高森城址に到着した。城址からは木の間越しながら周囲360度の展望が広がり、北には雪を頂いた羅漢山を眺めることができた。眼下に麓の民家を確認、周囲の木々が無ければ遠くまでを見晴らす見張り台として、充分活用されたことだろう。

北への下山路は広い 林道終点(写真をクリックすると説明あり)

 広い山頂から周囲の展望を眺めた後、林道に向かって北方向へ下山する。この方面の道はとても広く整備されており、あっという間に坂を下る。やがて杖の置かれた林道へ到着、ここには史跡高森城址の説明版が掲示されていた。

北の中国山地を眺める 小さな鳥居をくぐる

 林道を下るとすぐに小さな鳥居が立っている。この鳥居をくぐり登山口まで戻ることにする。この道は緩やかな傾斜の坂道で、快適に下りることができる。周囲に広がる植林帯を快適に下れば、県道2号に下り立ち、下りたところはやはり最初に予想していた場所だった。そのまま県道を南下して登山口まで戻り、一周回りの登山は無事終了。

倒木はあるが快適な道 県道に着いた

 場所を移動し高森城山の写真を撮り、生見八幡宮に参拝。今年は例年になく神社仏閣で手を合わせることが多いが、それだけお願い事が多いと言うことである。

城山を眺める 生見八幡宮

どんど焼き

平坦地

山頂

生見八幡宮

石碑

高森城山

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歩いた足跡  

登山口周辺の地図はこちら 山口県岩国市 高森城山 登山口付近のMAP

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